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読まれる文章は「冒頭」で勝負がつく

読まれない文章は「存在しない」のと同じです。


……というのは言い過ぎかもしれませんが、この文章の主旨が「文章は冒頭が大切である」というものなので、あえて言い切ってみました。

読んでもらえる文章を書くためのシンプルな方法。それは「冒頭、一行目でつかむ」ことです。冒頭をしくじるとせっかくの文も読んでもらえません。逆に同じ内容を伝えるにしても、冒頭にインパクトが与えられれば読まれる確率は上がります。

ぼくはひとつのツイート内でも「冒頭」を意識しています。これまでにバズったツイートはどれも「一行目」で目を引くことができたのだと思います。(結果論かもしれないけど)

たとえば……

このツイートは一行目の「機嫌が悪い人はコストがかかる」という内容がウケたのでしょう。「上機嫌は上質である」というシメの言葉もRTを誘発したと思われます。


「仕事ができる人は―」「お金持ちは―」などのコンプレックス刺激系はウケがいいです。

また、この冒頭を見て読み手が考えるのは「仕事ができる人やお金持ちになるための方法が書いてあるのかな?」ということ。つまり、読み手へのメリットをいち早く示すことができれば、読まれる確率は高まります。

ちなみに、文の順番を入れ替えて

普通の人は、相手に気を使いすぎたり、忖度したり、怖がって口をつぐんでしまう。そして飲み屋で「なんでうまくいかないんだろう」と愚痴る。仕事ができる人、お金持ちの人にいろいろ会ってみて共通するのは「嫌なものを嫌と言う」「ほしいものをハッキリ言う」この2つの能力が秀でているということ。

こうすると、「普通の人は―」という冒頭になり、インパクトが薄いので、ここまでバズらなかったかもしれません。


よく見る手法ですが、上記のように「◯箇条」「◯つの法則」といった箇条書き系もサクッと読まれてシェアされやすいです。

SNS時代は「0.2秒」のコンテンツ戦争

こういうテクニックに対して「安易だ」「表面的だ」「小手先だ」と思われる方もいるでしょう。たしかにそのとおりです。これは表面的なテクニックに過ぎません。

ただ、情報やコンテンツは死ぬほどあるということを忘れてはいけないと思うのです。似たようなコンテンツはゴロゴロある。そんななか、ちょっとしたテクニックで読まれる確率が少しでも上がるのであれば、利用しない手はありません。せっかくいいことを書いても読まれなければさみしい。

SNS時代は「0.2秒」のコンテンツ戦争です。

ツイッターやフェイスブックのタイムラインを眺めていて「読む/読まない」を判断するのは0.2秒くらいではないでしょうか? 会ったこともない人の話を聞いてくれるだけで奇跡なのです。冒頭に心血を注ぎ、いち早く心をつかんで、相手へのメリットを示すことで、読んでもらえる文章を提供しましょう。

文章を書くうえで、多くの人は「性善説」すぎるように思います。つまり「読んでもらえるだろう」という前提で文章を書いている。もちろんなかには、ゆっくり読んでくれる素敵な人もいるでしょう。しかしほとんどの人は日々の生活に忙しいのです。基本は「人は自分にしか興味がない」という前提で文章を工夫することが大切だと思っています。



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竹村俊助/編集者

株式会社WORDS代表取締役。『メモの魔力』(前田裕二)『実験思考』(光本勇介)『段取りの教科書』(水野学)『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島庸平)など書籍の編集・執筆。「週刊文春」「ハフポスト」などでも執筆。SNS時代の「伝わる文章」の探求をしています。ポテトサラダが好き。

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