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夢無き人生と、光明について

ご無沙汰です。竹本将太です。
昨年サッカー選手を引退し、ビジネスの世界に足を踏み入れてからちょうど1年が経過ました。
25年の人生で初めての、夢が無い日々でした。

飯を食う、寝る、服を着る。それぐらい当たり前のように、夢がありました。それが昨年8月に急に真っ裸になったわけで、それはそれは戸惑いました。

数年後先に夢があり、そのための今シーズンの目標があり、今週末の試合があるという真っ直ぐな一本道ではなくなりました。
「どこに向かうか」が定まらずにただ只管に荒野を彷徨うようです。

昨年10月に現在の職に就いてからは、とにかく我武者羅に働きました。フットボールへの未練や後悔が押し寄せぬよう、集中し、没頭し、何も考えられなくなるほど脳を疲弊させて、寝て、起きて、また仕事に戻りました。

ワールドカップはオフィスで観ました。
24時まで仕事をして、観戦し、「俺はこの選手と選抜で一緒だったな」とか「対戦したことあるな」みたいなダサいことを考えながら、またPCを開き、オフィスのソファで27時に寝て、5時に起床し、エニタイムでシャワーを浴び、完全栄養食をコーヒーで流し込み、また仕事に戻りました。

夢が無い恐怖に負けないよう、必死でした。

約半年が経過し、マネージャー職に昇進しました。
ほとんどが30〜40代で着任するポジションのため、相当早い昇格です。

社内外で、「25歳でしかも1年目でマネージャーなんてすごいですね!」なんて言われてちょっと喜んで、J1でキャプテンマーク巻いてる親友をみて、ひとりで恥ずかしくなる。会社という小さな社会でのある程度の成功はそんなものです。

しかし最近、喜ばしいことに気づきました。どうやら私のビジネスパーソンとしての能力は、リフティングが10回できるようになった程度のものらしいのです。

営業は得意らしく、特に何も困ることなく契約は取れました。そして、スタンスも良いから営業職として昇格していくには水を得た魚状態でした。具体と抽象の行き来も元来得意なため、サッカーでの学びをそのままビジネスに活かせていました。

けれど、定量的な分析における強度の低さ、物事を構造的に見る力の不足が大きな課題になっています。日本の市場という広範囲な領域でのある種フェルミ推定的な見立ても苦手です。

個人事業以外での事業計画も書いたことがないため、能力不足以前に経験不足感も多分にあります。

だから勝手に他部署の部会に出席して情報を掴み、他社の優秀な方にお会いして質問攻めをし、毎日読書し、学び続けています。

この学習意欲が、夢が無い中での光明です。

誰かに言われてやっているわけではない、また、差し迫ってやらなければいけないことでもない、学習。

極めて主観的な学びであり、主観的な探究心です。

やりたいことの見つけ方をテーマにしたビジネス書で溢れていますが、まだ私は「サッカーに変わるほどの何か」は見つけられずにいます。

ですが、「夢を畳んだ後の頑張り方」なら何となくわかってきました。

次の1年で、生涯をかけて成し遂げたい何かが見つかるかもしれないし、見つからないかもしれませんが、おそらく頑張ってはいて、その頑張り方が世間や社会から褒められるための頑張りではなく、主観的に頑張っている自分であり続けられたらと思います。

この1年間はとにかくインプットの日々でしたが、そろそろまた発信活動も再会しようかなと考えています。
またお付き合いいただけますと幸いです。

また、大学生や海外サッカー選手で就職を考えている方がいれば、DM等でご相談ください。(実は転職業界に3年ほどいます)
何か力になれると思います。

では、ご覧いただきありがとうございました。

サポートいただけるとそのお金が僕の筋肉とエネルギーに変換されます。ありがとうございます!