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[FT]英首相、コロナ規制破りで罰金

毎日ニュースになっていて心が痛むウクライナのニュースですが、先日イギリスのジョンソン首相が突然ウクライナを訪問して話題になっていました。

このタイミングですごい行動力だなぁと感じていたのですが、日本にいるとあまり知らないような背景がありました。

それは度重なるパーティ疑惑の火消し対策です。

だとしたら、今回のウクライナ訪問がヨーロッパ平和やウクライナ市民のためにという大義名分がかすんできてしまいます。

今日はそんなジョンソン首相の現状を

*ウクライナへの武器提供で役割大きく
*不信任投票の可能性
*メージャー政権末期と類似

とみていきながら

首相と財務相は法を破り繰り返し国民に噓をついた。2人は辞任せねばならない

という厳しい意見が、どのタイミングで足元に忍び寄り襲い掛かるのか?を考えて見たいと思います。

*ウクライナへの武器提供で役割大きく

イギリスのジョンソン首相は9日、ウクライナの首都キーウを訪問して、ゼレンスキー大統領と会談しました。

もちろんセキュリティなどの問題があるので、訪問はメディアなどに対して事前に知らされることなく行われて、ジョンソン首相は外で出迎えたゼレンスキー大統領と英語であいさつを交わしていました。

イギリスの首相官邸によりますと、会談でジョンソン首相はウクライナに対するさらなる軍事支援として、装甲車両120台や対艦ミサイルシステムなどを供与する方針を伝えたということです。

イギリスは核保有国であり、国連の常任理事国です。

アメリカ、ロシアと肩を並べる国の首相が、ウクライナへ戦火の中に訪問して支援を約束するのは、異例です。

しかし世界が注目している紛争で、ジョンソン首相の行動は注目されることになります。

一方で昨年から問題視されていた、ジョンソン英首相とスナク財務相への、コロナ危機下のパーティー問題については

12日の午後6時ごろ、20年6月のイベントに関する罰金を払い、「全面的に謝罪する」と発言したそうです。

野党が辞任を求めていることに対して、近しい複数の人物は、本人に辞任する意向はないと証言しています。

*不信任投票の可能性

ことの発端は20年5月15日に首相官邸の庭で首相とスタッフがワインとチーズを交えて会合している写真がすっぱ抜かれたことです。

そして20日には同じく官邸の庭で30人で飲み会を開催していました。
招待メールの件名は「社会的距離をとった飲み会」と記載されていて首相も25分ほど出席しています。

さらに12月にはクリスマスに関連して3回ほど飲食などを伴う集まりに参加していることが露呈しています。

2020年3月23日に始まった最初のロックダウンから1年4カ月の間、社会的距離や集会人数制限などの法的義務を含む規制を続けていた期間です。

日本でも議員が、銀座などで飲みに行っていたことが分かりすごい反感を買っていましたよね。

同じことを一国の首相と財務相が行っていたので、イギリス国民の反感を買っていました。

当初はパーティ参加を真っ向から否定していましたが、
イギリスの警察は12日、これらの数々のパーティーが開催されていた問題に絡み、ボリス・ジョンソン首相とリシ・スーナク財務相に罰金を科すと発表しました。2名とも既に支払い済みだとも報道されています。

批判が高まる中で、辞任に関しては否定していますが、今後のカギは保守党の下院議員54人が首相の不信任投票を求める書簡を提出するかどうかにかかっています。

*メージャー政権末期と類似

一連の中で、政府の幹部メンバーは、

「首相は逃げ切った、これでもう大丈夫と考えている人がいるとすれば、それは間違いだ」

と述べています。

「遅かれ早かれ、何かがとどめを刺すだろう。この問題のダメージは取り返しがつかない」と話す高官もいるようです。

その理由はイギリスのコロナ感染では、

累計感染者数 2170万人
累計死者数  17万1千人

と決して少ない数字ではないからです。

ロックダウンを含む一連の行動規制は、英国の市民に他の世帯との交流を制限されていた中で

ジョンソン首相は

違法行為で罰を受ける初めての現役首相

という不名誉な記録を作りました。

これは、1993年から1994年に相次いだ政治家の金銭・セックススキャンダルで政権への信頼が失墜したメージャー首相へのスキャンダル報道の嵐が起きたことと重ねてみる人も多いようです。

そして、今後ウクライナ紛争が長引けば、物価高騰などから国民の政治への不満は一気に膨らんでいくはずです。

首相と財務相は法を破り繰り返し国民に噓をついた。2人は辞任せねばならない

と野党が叫ぶ声に現実味が帯びてきています。

そして、今回のウクライナ電撃訪問が世間からスキャンダルの目をそらせて、自身が正義のヒーローを振る舞いことが一番の理由なら、

首相が払った罰金は50ポンド(約8000円)より高い代償を支払うことになるかもしれません。

#ジョンソン首相 #パーティ #スキャンダル #ウクライナ訪問 #日経新聞

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