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「草の根」推しのマンガ熱く

最近はアプリでも簡単に無料マンガを読める事もあって、電車の中でかなり多くの特に若者はマンガを読んでいる様に感じます。

実際に2021年のマンガ市場は6759億円(出版科学研究所調べ)にも及んでいるそうです。

コロナ禍と電子コミックの人気を背景に、紙と電子を合わせた市場規模は過去最大になったのです。

それだけ人の目に触れる事が多くなった中で、面白い1冊を見つける手掛かりになっているのが、読み手が自らつくる「草の根」のランキングや作品ガイドだそうです。

読み手が発掘・選考

することで作品をより身近に感じるのかもしれませんね。

そこで今日はそんな草の根ランキングの代表的な3つを

*マンガ好き集まり手弁当で「マンガ大賞」
*草の根ガイドの先駆者「このマンガがすごい!」
*誰でもネット投票可「次にくるマンガ大賞」

とそれぞれみていきながら

評論家などの権威ではなく、一般の読み手が選ぶ賞やランキングが指標に

というお墨付きをもらうからヒットするのではなく、皆が共感するからヒットするという微妙で大きな差を感じたいと思います。

*マンガ好き集まり手弁当で「マンガ大賞」

昔は手塚治虫とか赤塚不二夫、藤子不二雄などがトキワ荘で貧しい中ペンを走らしていたのが「漫画家」というイメージで、編集者の目に留まるまでは才能があっても日の目をみないという理不尽さがありましたよね。

今は、インターネットでマンガを読む時代、SNSも簡単に発信して情報拡散出来る時代です。

そんな中でマンガも様変わりをしているのです。

「マンガ大賞2022」の授賞式が3月下旬都内で開かれた。今年の大賞を受賞した

「ダーウィン事変」(うめざわしゅん著)

ほか入賞10作の情報がマンガ好きのSNSで発信されました。

「マンガ大賞」は2008年に開始され、15回目となる今回まで、

さまざまなマンガ好きが"手弁当"でつくってきたのが最大の特徴

と実行委員会はいいます。

選考方法は、書店員などの委員が知人のマンガ好きを集めた選考員が「友達に勧めたい」作品を投票します。

その結果上位作品から大賞を選ぶ2次選考では、約100人の選考員が候補作を「自腹」で全巻読み込んで臨むのです。

結果、公開される選考コメントには、さまざまな職種の選考員が「お勧め」作品について熱い文章を寄せてくれるのです。きっと作品の面白さがしっかり伝わるんでしょうね。

*草の根ガイドの先駆者「このマンガがすごい!」

宝島社が毎年末に出版するガイドブックである

「このマンガがすごい!」

が草分けといわれています。

書店員・ブロガー・ジャーナリスト・マンガ研究者など総計約700人ものマンガ好きがアンケートに参加して、男性向けの「オトコ編」、女性向け「オンナ編」として、それぞれランキング形式で"今年の代表作"を発表します。

その認知度は高くて、22年まで累計75万部発行しているのです

「締め切りに追われる人気作家さんでも3~4時間にわたってインタビューに応じてもらえることも」あるといい、作家にとってもうれしい出来事と評価されています。

*誰でもネット投票可「次にくるマンガ大賞」

最後に紹介するのが、14年に始まった

「次にくるマンガ大賞」

です。文字通り「これから人気になりそうな」作品を選ぶのがコンセプトのサイトです。

インターネットから誰でも投票できるのがマンガ好きにはうれしいシステムですね。

選考は2段階で、1次のエントリーで票が多かった作品が候補としてノミネートされて、2次投票で最終順位が決まります。
紙のコミックス、Webマンガの2部門があるのが今どきですね。

同賞はKADOKAWAのマンガ好き社員らの旗振りでスタートしたそうです。

誰もが投票できる賞がないな、というところから手弁当で始めた」と経緯を振り返ります。

現在、22年のエントリー結果をもとにしたノミネート作が発表、2次投票が始まっています。
結果発表は8月末の予定です。

SNSでは早くもファンが自分の投票作品を挙げてのコメントが飛び交い盛り上がりを見せています。

過去の受賞作品をみても

「進撃の巨人」「約束のネバーランド」「ちはやふる」「テルマエ・ロマエ」「SPAY×FAMILY」

と普段マンガをみない私でも知っている名作がたくさん選ばれていました。

私が子供の頃は「マンガは子供の読むもの、暇つぶし」という大人が多かった気がしますが、今は「わかりやすく伝わって心に染みる」と評価も変わっていると思います。

評論家などの権威ではなく一般の読み手が選ぶ賞やランキングが指標に

評価が変わったのは私たちが求めているものは、私たちが生み出していて、評論家から押し付けられるものではないということでしょうか?

評論家が偉そうだと言うことは全く思ってませんが、評論家の年齢と、今電車でマンガをスマホで見ているZ世代の読者の年齢差に、彼らを一番知っているのは彼ら自身じゃないか?と思いました。

#マンガ #マンガ大賞 #草の根 #推し #日経新聞

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