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#495楽天モバイル、視界不良の「プラチナバンド」再分配に

楽天モバイルがNTTドコモとKDDI、ソフトバンクに対して「プラチナバンド」と呼ばれる電波が届きやすい周波数帯の再割り当てを求めている件について、双方の対立が激しくなっているそうです。

楽天といえば最近「月額料金0円」を廃止して、今多くの利用者が流出しているようです。

揺れる楽天ですが、そもそも事業の根幹サービスの回線、

プラチナバンドの再割り当てで楽天対立

は楽天にとっても大きな問題だからです。

今日はそんなプラチナバンドをめぐり大手3社と対立する楽天モバイルを

*楽天モバイル社長「時間稼ぎだとしか思えない」
*既存3社は猛反論「移行に10年,費用は新規事業者」
*焦る楽天モバイル、総務省タスクフォースから苦言

とみていきながら

総務省には、将来に禍根を残さない落とし所を見いだすという難題が降りかかっている

という、そもそものきっかけを作った有識者会議と総務省のフォローについてもみていきたいと思います。

*楽天モバイル社長「時間稼ぎだとしか思えない」

総務省で8月30日に開催された

「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関するタスクフォース」

のヒアリングで、楽天モバイル社長の矢澤俊介氏は激しい口調で訴えたのは

「これまでの既存3社の説明は、到底合理的とは思えず、時間稼ぎとしか思えない。」

という内容でした

どういうことか?といえば、

総務省が2020年末から21年8月まで開催した有識者会議

「デジタル変革時代の電波政策懇談会」

において。ドコモとKDDI、ソフトバンクに割り当てられた800メガ〜900メガヘルツ帯の電波を一部縮減して、3社から「5MHz幅☓2」ずつ新免許人(楽天モバイルを想定)に割譲する案を提案したことが発端です。

この周波数は上述のプラチナバンドと呼ばれて繋がりやすいとされる周波数なので、屋内などではまだ繋がりにくい楽転にとって喉から手が出るほど欲しいものです。

しかし、政府が提案した事になぜそれだけ抵抗するのか次の章でみてみます。

*既存3社は猛反論「移行に10年,費用は新規事業者」

実は、先の通常国会で既存免許人の電波の有効利用が十分ではない場合などにおいて、既に割り当てられた周波数帯を新免許人に再割り当てできる電波法の一部を改正する法律が成立したことで、今年の10月1日に施行予定となっているので、それ故見直しが始まりました。

しかし、楽天モバイルは、プラチナバンドの再割り当てに伴って自ら費用負担する考えはなくて、既存3社の費用負担で電波を更地に戻し、1年以内に譲渡せよと求めていることに、3社は猛反論しているのです。

確かに国会で決まったこととは言え、自分に割り当てられた周波数を取られた上に、設備投資となる電波塔まで撤去させられ、その費用も自分で持てと言われたら、怒っても仕方なさそうですよね。

KDDI,ソフトバンク、ドコモの3社は同様に

電波の中継局となるリピーターの交換や、基地局へのフィルター挿入作業が必要になる点から10年は移行期間にかかると主張しています。

10年も待っていたら、そのサービス自体が古くなって価値のないもののなるやもしれない気がします。

特に5Gが繋がり始めている今本当にやるべき事なのか?分からなくなってきました。

*焦る楽天モバイル、総務省タスクフォースから苦言

楽天モバイルのなりふり構わない主張に対して、タスクフォースの構成員から

いろいろなアピールが混在しすぎている。ちょっとやりすぎではないか?既存事業者よりも電波を有効利用できるという根拠はあるのか?

と苦言を呈したそうです。

楽天モバイルは20年6月時点で従来の4Gの屋外基地局を4万7000局超まで増やして、人口カバー率も97.6%まで広げました。

しかしそれでも屋内などでつながりにくいエリアが目立つのが実情なんです。焦っているのです。

それは例えば、楽天モバイルは電波の中継局となるリピーター交換作業について半年程度でできると主張していましたが、その前提となる既存3社のリピーター数を少なく見積もっている点を既存3社から指摘される場面もあって、ほころびが見えてきています。

一刻も早くやって欲しい為に、根拠を自分の都合の良いように解釈されては信用も失いかねませんね。

そもそも、国民の貴重な共有財産である電波を有効活用し、真に社会的メリットをもたらすには、どのような形がベストなのか?を協議する必要があるからでsy

有識者会議は、総務省の働きかけで行われたと思いますが、利害が絡む民間同士で結論を導くより、顧客でなく国民全体という高い目で見ていくのが有識者なら、総務省は有識者が出した今回の結論にリーダーシップを持ち遂行しないといけないのではないfでしょうか?

総務省には、将来に禍根を残さない落とし所を見いだすという難題が降りかかっている

総務省はこの問題を業者に投げっぱなしにすると、結局一番信用を失ってしまいそうです。

#楽天モバイル #プラチナバンド #周波数 #再割り当て #日経新聞

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