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G1 2024年大阪杯:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
なかなか難解なレースが毎週のように続きますが、何とか糸口を見つけていきたいと思います。今週は大阪杯の中間考察をお送りしていきたいと思います。高松宮記念の時はなんとも天候に悩まされましたが、今週もなんとも微妙な天候となりそうです。その辺については幅を持たせながら予想を進めていきたいと思います。そして高松宮記念の最終予想動画はたくさんの方に見ていただけたようです。感謝いたします。ありがとうございます。今週もG1ですので最終予想動画と最終見解それぞれを出していく形となります。ちょっと調子が上がってこないのであまり期待しないでください。ただ、必ずこの中間考察に関しては、皆様の思考の役に立てるものにしていきます。ぜひ一緒に学んでいきましょう。では早速考察を始めていきます。よろしくお願いします。


G1 大阪杯:予想基本方針

G1 大阪杯:阪神芝2000m右内回り
【コース形状】

阪神競馬場芝2000m右内回り:コース形状

こちらが大阪杯が行われる阪神芝2000mコースとなります。スタートは正面直線4角出口となっており、最初のコーナーまでの距離は325mとなっています。およそ1.5ハロンあるということになりますね。この最初のコーナーまでの距離が300mほどというのは非常に平均的な長さと言えるでしょう。そういう意味では2ハロン目が特にラップ的には速くなって、コーナーで緩むという形に今回もなると思われます。そして今回注目したいのは阪神競馬場3~4角のコーナー部分です。阪神は内回りでも結構最後のコーナーは緩やかで、かつ距離も丸々3ハロン分と長くなっています。スパイラルカーブということでもないのでどちらかというと仕掛け所というのが難しい、いわるく中山競馬場みたいな難解さがあるように感じます。それはラップにも表れています。ちょっと次の表をご覧ください。

大阪杯過去良馬場開催レース:後半ラップ

このように大阪杯の後半ラップを見てみると、スパートをかける部分がバラバラという特徴があります。ただ大きく分けると➊「4ハロンかけてのロンスパ」➋「上がり3ハロン勝負」のどちらかになることが多いようです。阪神内回りの直線距離356mということを考えると➊➋どちらが選択されたとしても直線前に勝負所は来ます。直線入ってから猛烈に追い出していくのを「キレ勝負」、その前から一気にラップが速くなっていくのを「ロンスパ」と定義したとするならば(事実は違いますが)、阪神内回り2000mは後者のパターンが多いということなのでしょう。ただ、それは何も出走馬全頭に当てはまるというわけではありません。上記ラップというのはあくまでも逃げ馬が刻んでいるものです。逃げ馬がこういうラップを刻めば、もちろん影響を受けて後ろの馬もペースが速くなることはありますが、ゴール手前3ハロンの地点から逃げ馬がロンスパをかけるような形であれば、逆にまくりは効きにくい傾向が出てくるはずです。次の表をご覧ください。

大阪杯良馬場:着内馬データ

今回データは少なくなってしまうのですが、G1になって以降良馬場で開催されたレースのみを見ていきたいと思います。もちろんデータが少ないということは紛れが起きるということを意味しますので、傾向について仮説を立ててなるべくビックデータで再度検証していくという形を取りたいと思っています。まず、大阪杯6年分のデータ18頭の着内馬に関してですが、6頭が3~4角で順位を上げているということが分かります。確率は33.3%となっています。これはまくりの傾向としては結構微妙なところですね。実はG2で開催されていた年も含めたデータとなると同じく3~4角で順位を上げて着内に入った馬は48頭中13頭で27.08%となります。もう少し大きなデータになると確率が下がっているということになります。さらに大きなデータで確かめてみましょう。OPリステッド以上の阪神芝2000mではどうでしょうか。もちろん条件を合わせるために良馬場開催のみとなります。この時3~4角で位置を上げて着内に入っているのは全249頭のうち91頭となっていて割合は36.5%と少し数値は上がるもののそこまで大きなブレはなさそうです。これを新馬~3勝クラスというビックデータと照らし合わせてみても1168頭中410頭が該当で35.1%となっていきますので、そもそも阪神芝2000mというコースはロンスパもしくは3ハロンを目一杯使って結果を出していくコースであることから、まくりというのが主ということにはならないということになります。ということはやはり少なくとも中段よりも前で競馬をしている方が有利ということなのでしょうか。今回は徹底的にデータを調べていくと決意していますので、大変ですが調べていきます。

阪神芝2000m1各位置→着内馬割合

少し見ずらいかもしれませんがデータをご覧ください。これは3勝クラス以上の阪神芝2000mで1角を何位で通過したか、そしてその中で着内に入った馬がどれくらいいるかがまとめられたものになります。1角位置の縦の数字がこれだけ違うのはレースが16頭立てで行われる回数の方が圧倒的に少ないからということになります。さて、こう見るとやはり阪神芝2000mというコースはある程度前にいた方が有利であるということが少し分かってきます。コース形状から考えてまくりが決まりやすいわけでもない、そうなると前に位置していた馬の方が有利という見立てはある程度間違っていなかったと分かります。ちなみにこれは枠順とは関係がありません。とにかく最初の行き脚がどれだけつくかということにしっかり着目をしていきたいと思います。

【断面図考察】

阪神競馬場芝2000m右内回り:断面図

続いてコースの高低差を見ていきたいと思います。内回りは外回りと比べてそこまで下りの傾斜が激しくはありませんが、下りつつコーナーを曲がるというのが特徴になってきます。この下りながらのコーナーという形状が「上がり3ハロン勝負」という競馬本来の形を作り出すのでしょう。先ほどコース形状考察において、勝負所は残り3ハロンの地点か4ハロンの地点かのどちらかではないかと述べましたが、それは上記断面図で見れば次の箇所になります。

G1大阪杯勝負所

これが勝負所の候補2ハロンです。上記から分かる通り、残り4ハロン時点でスパートをかけるということは3角終わりの方からすでにペースが上がるということを意味します。残り3ハロン地点ならば4角で勝負をかけるということですね。どういう場合に勝負所が決まるかは後で考えるとして、勝負所が変わると実は着順にも影響を与えるということが分かりました。次の表をご覧ください。

大阪杯:勝負所と着内馬位置取りの相関関係

この表を見てみると、残り3ハロン地点からスパートが掛かった場合、後方馬が前に届くというのは相当厳しいということが分かります。それは1200→1400mの部分のラップによります。これは論理的にとても分かり易い相関関係であることが分かりました。ちょっとパターンを分けて説明します。
➀7ハロン目緩むパターン(2019・2020)
この部分では速まっていないけれど8ハロン目(1400→1600m)で流れる形となると、4角で先頭集団のスピードが上がるということ。結果として中段後方から競馬をしていた馬が4角で前へ進出する時に外を回らないという形になります。もしくは4角でスピードが上がっているにも関わらず外を回そうとすればかなりの距離ロスが生まれてしまいます。2020年の直線に向いた時の隊列が分かり易いです。

2020年大阪杯:最終直線

②7ハロン目が流れるパターン(2018・2023)
ここで流れると隊列が長いまま直線を向くことが多いと考えられますが、ロンスパということもあるので前がよっぽど力を持った馬でないと垂れることが多く、馬場にもよりますが結果的には差しが効く展開になりがちです。またその際に注目すべきことは、後続の馬がスピードアップについていくかどうかというところでしょうか。2018年・2023年ともに逃げ馬に後続馬が引っ張られる展開となったことで、着内に差し馬が台頭してくるという結果になりました。今年2024年は強烈な逃げ馬が存在しないことを考えるとここでペースが引っ張られることは考えにくいかと思います。
③8ハロン目まで緩むパターン(2017)
ここパターンだと4角曲がるところまでペースがある程度落ち着いたものになるため、隊列が横長の状態でヨーイドンになる傾向が強くなります。単騎大逃げの場合にもこのパターンになることがあります。2017年は後者で、逃げ馬が単騎で逃げたため、前半はある程度飛ばして3~4角で息を入れるような展開となりました。逃げ馬以外は直線ヨーイドンで脚も溜まった状態になるので差し馬も馬券には絡んできます。しかし先頭までいけるかどうかというと疑問が残ります。

今年の出走馬の中で明確に逃げる馬がいれば、②③の可能性ももちろんありますし、騎手が少し変化球で攻めてくることも考えられます。特に今年はドバイと開催が重なっているため、トップジョッキーが不在の大阪杯となります。予想外の逃げなどを行う騎手が出てくる可能性もあります。ここは慎重に逃げ馬考察を行わなければなりません。

G1 大阪杯:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
それでは毎回おなじみの逃げ馬考察を行っていきたいと思います。高松宮記念ではテイエムスパーダの行き脚がつかなかったというのが展開に大きな影響を与えました。「テンの速さ」「逃げる意思」「枠順」この3つが重なった時初めて逃げ馬の特定が可能です。現時点で枠順は分かりませんので2つの要素で考えなければなりませんが、精度の高い逃げ馬特定は展開予想の肝となります。まずは直近5走で逃げたことがある馬を確認していくことにいたしましょう。
■逃げ馬候補■
※直近5走で逃げたことのある馬
バビット➊・ファルコンピーク➋

何と今回の登録馬メンバーで考えるとこの2頭しか該当馬がおりませんでした。しかも現状2頭とも回避または除外対象となっています。これは本当に逃げ馬不在のレースとなりましたね…。これでは逃げ馬の特定は難しいですので、ここはテンの速さ比較で考えていきたいと思います。

大阪杯登録馬:テン速さ比較

とんでもない結果となりました…。バビットが回避予定ということで、結果としてステラヴェローチェが圧倒的なテンの速さを持っているということになってしまいました。これは意外ですね。2年前の日経新春杯2着以降、不振や長期休養が続いていました。直近では昨年10月に復帰をしまして、1600→ダ1600→1800mという戦歴を積んでの参戦ということになります。特に前走では1800mという距離らしく前3ハロン34.9秒という速いテンで3番手を追走し、見事に復活勝利を飾っています。屈腱炎の影響で心配でしたが素晴らしい勝利でしたね。前走大阪城Sに騎乗した酒井騎手はレース後に「(調教で)すごく引っ掛かるところが不安材料だった」と述べています。いわゆる折り合い面に不安があったということがあります。大阪城Sは34.9秒で3番手ですからある程度流れていたことが良い方向に進んだと言えるのでしょう。ただ当日は絶妙に流れるペースだったからこそ引っ掛からずに折り合いをつけられた要素もあり、逃げるという選択をした時に折り合いを欠いてコントロールが効かない可能性もあるのではないかというのが現状での不安材料と言えるでしょう。ただ実際には速いペースでピタッと折り合う可能性もあり、前走での復活勝利は復調の気配の可能性も十分にあります。もともと力のある馬ですからね。
その他のめぼしい馬についても考えていきましょう。テン速さ2番だったのはミッキーゴージャスです。現在3連勝中ですね。前走勝ち鞍となった愛知杯ですがめちゃくちゃペースが流れる展開になりました。当日騎乗した川田騎手は「勝てる競馬」ということ強く意識してレースに臨んだようです。安田厩舎というのが大きな要素だったのでしょう。「勝てる競馬に徹する=本当はもう少し競馬を教えるべき部分がある」と私は解釈します。テンが流れる展開だったからこそ後方からの競馬で機会をうかがった、と当日のレースを解釈するならば本来は違う騎乗をした方が競馬の勉強になったということなのでしょう。当日の鞍上はMデムーロ騎手の予定。Mデムーロ騎手に「逃げ」というイメージがないのは私だけでしょうか。データを調べてみますと面白いことが分かりました。およそ16年近い全レースから見た数値です。
■Mデム―ロ騎手:逃げ率■
全レース→303回/6244回中:4.85%
阪神2000m→8回/124回中:6.45%

これを見る限りではやはり逃げるイメージがないというのもうなずけます。ただデムーロ騎手だけではデータとしては信憑性に欠けるので、今回テン上位3位までに入っている騎手で見てみます。
■酒井騎手:逃げ率■
全レース→499回/7770回中:6.42%
阪神2000m→11回/137回中:8.02%
■北村宏騎手:逃げ率■
全レース→594回/10083回中:5.89%
阪神2000m→1回/20回中:5.00%

このように見てみると、あくまでも騎乗している馬の脚質に関係してきてしまうのは分かっていますが酒井騎手が最も逃げ馬に乗る傾向は強いと考えられます。一応結構大きなデータの中で該当しているレースを調べているので結果小さなパーセンテージではありますが大きな差になってくると思っています。こうなると今回逃げる可能性があるのはステラヴェローチェということになるでしょうか。いやぁ、正直初めてですこんな感じの逃げ馬特定は…。ただ、ステラヴェローチェが折り合い面の関係で結構なスピードで行ってしまうところまで想定をしながらこの後のペース考察につなげていきます。

【ペース考察】
では一旦逃げ馬が特定できたところで、大阪杯の前後半ペースを確認していくことにいたしましょう。まずはこちらをご覧ください。

G1(orG2時)大阪杯:前後半タイム

こちらがG2開催だった頃も含めた大阪杯の前後半ラップとなります。やはり後半で3ハロン丸々下り坂ということもあり後傾ラップになる可能性が非常に高いということが分かります。2022年はジャックドールが必要以上にペースを速めてしまった年で思いっきりの差し競馬になった記憶がありますね。それが次の年は前半ほとんど変わらないペースで進みながら息を入れて逃げ残すんですから、本当に武豊騎手が本気の逃げを図った時は怖いです。昨年大阪杯はジャックドールの単勝を大きく賭けていたので最後は絶叫ものでした。さて、今回のメンバーから考えてステラヴェローチェが思いっきり折り合いを欠いてしまわない限りスローで進むと考えておいた方が良さそうです。おそらく60秒を切らない程度の前半ということになるでしょうか。平均よりもやや遅いくらいですかね。ある程度で折り合いがつけばもっとスローになる可能性もあります。G1になってから60秒を超えるスローペースになったのは「2018・2019・(2020)」の3年分でしょうか。あれ…これって???

大阪杯:勝負所と着内馬位置取りの相関関係(再掲)

この3年になりますよね??そしてステラヴェローチェが2018年のようなラップをわざわざ刻みますかね?もちろんキレタイプでは決してありませんが4角出たところで後ろとの距離を作りたいと考えるタイプではないかと思うのです。その目的のためにスパートをかける箇所を決めるとするならば、正直ゴール手前4ハロン時点を選ぶのは少し違和感があります。手前3ハロン時点で十分なわけですから。そうなると今年は2019年、2020年のように上がり3ハロン勝負となるパターンになる可能性が非常に高いということになります。ちなみにこの年の出走馬数を考えれば、真ん中より前にいないと馬券に絡むのは難しいということが分かります。よし、今回の大阪杯は先団で競馬が確実にできる馬を軸とすること決めました(私がです)。これでだいぶ方針が定まってきました。ただ、ポストもしましたがここで思い込みすぎてはいけません。あくまでも指数が土台についてこないといけないということです。私の頭の中にはもうあの馬!というのが思いうかんでおりますが、最近そうやって決め過ぎて馬の基本能力を軽視してしまっている要素がありました。馬の能力比較、そして指数をしっかり大切にして結論を出していきたいと思います。

G1 大阪杯:能力比較考察

【能力比較】
では続いて能力比較を行ってまいります。今回は上がり3ハロン勝負ということもありますのでどちらかというと上がり能力比較に重きを置いて考えていきたいと思います。まずは持ちタイムの比較から行っていきましょう。

能力比較:持ちタイム

まず灰色にしたのは除外対象の馬です。今回は展開的に前が中心と結論付けましたので、後ろからの競馬になりそうな馬は徹底的に外して考えます。今回持ち時計に関して言えばエピファニーが圧倒的な時計でトップ。しかも先団からの競馬が可能ということになります。エピファネイア産駒の古馬、なかなかG1では結果が出せていませんが、母父ディープインパクトというのはプラス材料。前走小倉大賞典でも結果を残していますので血統だけで軽視はできないかなというのが正直なところです。緑色で記載した馬がいわゆる次点となります。スタニングローズに関しては少し休み明けというのが引っ掛かりますがデータはデータですし、復活劇が最近のトレンドということになるので入れておこうかと思います。そしてステラヴェローチェとローシャムパークに関してはかなり前のデータということになりますのでそこからの成長分は考えておかねばなりません。そういう意味で太字にしておきました。

能力比較:上がりタイム

上がりに関してはだいぶ絞ることができました。キラーアビリティに関しては中段からの競馬になるでしょうが位置取り次第ではこの上がりが炸裂する可能性はあると考えています。そして前目で競馬ができると考えるとミッキーゴージャスは次点としての評価はできるだろうと考えられます。ただ、大阪杯というレースは中途半端な時期に行われることもあり、マイル路線や2200m以上の路線を進んできた馬たちが参戦するということもあり、ちょっとデータ的には信憑性が高くないかなとは思います。事実大阪杯勝ち馬の上がり平均は34.68秒ですから結構多くの馬が勝ち馬になる可能性を秘めてしまっています。

能力比較:総合評価

能力比較ではこれらの馬が該当する形となりました。
★能力比較考察該当馬★
エピファニー➑・キラーアビリティ➒
ジオグリフ⓮・スタニングローズ⓰
ミッキーゴージャス➐

能力比較では穴馬ばかりが該当しました。感覚的に言えばこの中から穴が出てくるかなーという感じでしょうか。紐候補という感じがします。

G1 大阪杯:ラップ考察

それでは次にラップ考察を簡単に行っていきたいと思います。ここではまずラップの視覚化からしていきたいと思います。

G1 大阪杯過去レース:ラップ

大阪杯に関してはそこまで大きなラップ毎の変動がないレースとなります。どっからどう見ても後傾ラップですよね。前半で確実に息を入れての後半勝負。そして残り2ハロンというよりは直線直前の2ハロンで勝負が決まるというような感じでしょうか。やはりラップを考えてもその印象は変わりません。最後の上がり3ハロンの内、前半の2.5ハロンである程度大勢が決まり、坂で突き抜けるというような感じにはならないというのが現状での見立てということになるでしょうか。

G1大阪杯:隊列予想(仮)

テンの速さだけで隊列を仮に想定してみましたが、あら不思議。エピファニーはテンの速さだけだと中段より後ろでの競馬になる可能性がありそうですね。そして大阪杯良馬場の前3ハロン平均タイムは35.9秒ですので、ステラヴェローチェがそれよりも遅いペースで折り合えたとすると前3ハロンは36.0秒以上になるのかなと。そうなった場合にこの隊列で言えば前4列あたりまでが自身の基礎スピードよりも遅いペースで進むことができる。折り合いを欠くことさえなければ自身の脚を溜められるという風に考えることができそうです。これは展開予想とも合致しますので、ある程度考え方としては間違っていないのではないかと思います。予想以上にステラヴェローチェが掛かってしまって前が流れた場合、後ろから突っ込んでくるのはエピファニーかキラーアビリティだとは思いますが、上がりの力は正直キラーアビリティの方が2段階くらい上だと私は考えているので、キラーアビリティ1頭だけはキープしつつ、この先団を形成しそうな7頭から4頭を選んでいくということになるでしょうか。

G1 大阪杯:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
さて、今回もたくさんのことを考察してきましたが、今私にとって一番大切だと思っているのはこのバークレー指数上位馬です。様々な指数について毎週のように改善を加えてはや4年。だいぶ精度が高まってきたのか、この総合指数上位馬からかなりの確率で着内の馬が導き出せています。なのでここのデータをある程度大切にしながら予想の軸を定めていきたいと思います。
上がり優秀馬
1位 ステラヴェローチェ(1.7)
2位 ルージュエヴァイユ(1.3)
3位 以下の2頭が該当(1.2)
エピファニー・ハヤヤッコ

上がりの最優秀馬はステラヴェローチェとなりました。
これはなんか意外ですね。ここの部分の上がりというのはどちらかというと安定して上がりの脚が使えているという要素を表します。一昨年の日経新春杯まではたとえG1レベルのレースであっても上がり最速で駆け上がってくることが多かった馬です。復帰後は不本意な結果が続きましたが前走で上がり3位の脚を使いつつ先団から競馬をして勝ち馬となりました。競馬予想界隈でもステラヴェローチェの復活は話題になっていましたね。前34.9秒で進みながらも上がり34.5秒を出せたのは完全に復調の兆しと見て良いかと思います。そして今回一番注目しているのが「逃げるのか」ということ。前走よりも斤量は0.5㌔ほど軽くなりますし、鞍上も酒井騎手で前にはつけてきそう。良い感じで脚を溜められたならば一気に勝利まで…なんて考えてしまいます。バゴ産駒なので馬場が渋っても大丈夫ですし良馬場でも好走ができるようになってきました。まさに今回台風の目になるのではないかと考えます。一方で考察にも書いた通り折り合い面には課題を残しているのも事実。無理にペースを抑えようとするとかかってしまう可能性もあります。その辺が取捨のポイントになるでしょうか。
2位にはルージュエヴァイユが入りました。
脚を溜めての後方一気という感じの脚質ではありますが、今回前が緩んだペースになるようであれば面白い存在ではあります。ただ、ペースが緩んでもいつもの通りの競馬に徹してしまうようだとどうしても前には届きません。今回菅原明騎手への乗り替わりがどういう風に結果に影響を与えるのかというところがポイントになるのでしょうか。後は牡馬との混合G1レベルでどれだけ通用するのかというところもポイントかなと思います。前走はエリザベス杯から一気に10㌔増でしたので、今回馬体的に少し減るくらいであれば面白いかもしれません。ただ前走京都記念8着、そして勝ち馬プラダリアとの差が0.7秒というのは正直大きな差のようにも思います。とても好きな馬なので頑張ってはほしいのですが…。
3位には2頭が該当しました。
1頭目はエピファニーです。
昨年9月に開催されたケフェウスSの勝ち時計117.2秒は本当に素晴らしいものだったと思います。上がりも35.0秒で最速。過去14戦のキャリアの中で10回上がり最速を記録しています。前走ではG3小倉大賞典も制しています。しかし、前走は結構前が流れたレースとなっていて、前3ハロンは35.0秒、前1000mは57.2秒というものでした。その流れるペースの中でまくりに近い走りを見せての勝ち鞍。長く脚を使えたというのはプラス材料ではありますが、展開が向いたとも考えられます。あと、一気とは言わないまでも相手のレベルがグッとあがる今回どれだけ戦えるかといったところでしょうか。
もう1頭はハヤヤッコです。
金鯱賞4着は本当に善戦です。前々走でも中日新聞杯で上がり最速を見せての2着と穴を開けてくれました。馬場が渋ればという条件を常にもっている馬だと思ったのですがそうではないことを証明してくれましたね。12月の中京はそこまで時計が速い馬場でもなかったこと、そして同じ条件の金鯱賞でも好走していることを考えれば、左回り巧者である可能性もあります。右回りは函館記念で好走歴がありますが洋芝適性という要素が強かったでしょう。その後は札幌記念10着、2023年函館記念5着、オールカマー10着とやはりその適性要素は強いように思います。今回前が緩むと考えれば展開利は大きくありません。少し厳しいのかなというのが現状での見立てです。

コース適性優秀馬
1位 ステラヴェローチェ(1.4)
2位 スタニングローズ(1.3)
3位 ミッキーゴージャス(1.2)

僅差ではありますが、ここでもステラヴェローチェがトップとなりました。休み機関が長かったとはいえ、上がりとともに2冠というのは無視できません。右回り左回りは不問。そういう意味では器用なのかなと。ただ同時にズブさも健在なところはあります。どうしても最後が消耗戦になった時の方が力を発揮してくるような気がします。馬体が今回は見られていないので何とも言えないのですが、基本は前で粘って粘ってなんとかという競馬しかないのかな…。
2位にはスタニングローズが入っています。
2位には入りましたが、その要素は秋華賞までのものによる要素が強くなっています。キングカメハメハ産駒らしく早めに安定した結果を残してくれていました。まさに鉄板でしたよね秋華賞までは。しかしエリザベス杯で14着に敗れてからなかなか結果としては出せないでいます。秋華賞ではあのナミュールにもスターズオンアースにも勝利をしている実績馬。能力が戻れば十分に勝ち負けと考えても良い。そして近年の調教技術を考えればここで復活させてきたのはそれなりの自信があるからなのでしょう。ただ…馬体的にはちょっと厳しいかなという風に思っています。
3位にはミッキーゴージャスが入りました。
まだまだ完成には程遠い馬体をしていますが、着実に実績を積み上げてきましたね。阪神2000mでは勝利経験もありますし別に京都のような大箱だけではなく、中山や小倉といった小回りでも結果を出してきた器用な馬となります。馬格にも成長は表れていて、デビューからは10㌔ほど大きくなりました。今回はもう少し大きくなってきてくれるとさらに面白い存在にはなってきます。3連勝はいずれも川田騎手が鞍上で、今回はMデムーロ騎手へと乗り替わり。しかもテン乗りということになりますでしょうか。Mデムーロ騎手にも復調の兆しが見えていますが、ペースを感じる部分が私はそこまで繊細ではないと思っているので、それこそある程度は展開利が必要になってきてしまうかとは思います。私は番手予想という形を取りましたが、もう少し後ろから…なんてことはあり得そう…。

距離適性優秀馬
1位 ローシャムパーク(1.4)
2位 ミッキーゴージャス(1.0)
3位 リカンカブール(0.8)

距離適性において最も適性がある馬はローシャムパークとなりました。
2000m前後の距離において、日本ではかなり上位の力を持っているのかなという印象をもった馬が出てきました。過去2000mのレースで着外だったのは前走香港カップのみ。まぁこちらは馬場の適性もありますからこれだけで評価を落とす必要はないと思います。昨年オールカマーでは、復活への途中ではあったもののタイトルホルダーを最後交わしての1着となりました。私の中では完全なるキレタイプ。能力的には完全に勝ち負けのレベルでしょう。不安材料があるとすれば「テンの速さ」ということになるでしょうか。オールカマーのようにあ37秒台で先団につけられれば良いのですが、さすがにそこは2000mのレースですからね。36秒前後の脚を使わないと中段より後ろに追い出されてしまいます。展開的には前にいないとどうしようもなさそうなので、戸崎圭騎手がどれだけの位置を取りに来るかがポイントになるでしょう。戸崎騎手は今まで…あ、唯一国内で馬券外のレースに乗っとる…。そして同じく3月…花粉症大丈夫かなぁ。騎手の方々は気軽に薬も飲めないでしょうからね。まぁめっちゃお金持ちだと思うので対応はしていると思いますが…ww
2位のミッキーゴージャスに関してはすでに紹介しています。
ここでは3位のリカンカブールを分析していきます。
中山金杯の勝ち馬が登場しました。私はテン速さ比較において後ろからの予想をしていましたが、前走金杯では好位から競馬ができています。前3ハロンも36.4秒ということですのでそこそこのペース。金杯では直線に向いてからの追い上げで勝利をつかんでいるので、そこまで長く脚を使うタイプでもないのかなと思ったのですが、3走前西宮Sでは阪神2000mで33.8秒の脚を使えていますね。もちろん前が緩んだレースでしたのでそのタイムが出たところもありますが、この時は長く脚を使えていそうですね。相手関係を考えるとちょっと力の差がありそうですが資金力のある方は抑えておいた方が良いかもしれません。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 タスティエーラ(11.828)
2位 ハーパー(11.677)
3位 プラダリア(11.515)
4位 ベラジオオペラ(11.386)
5位 ローシャムパーク(11.350)

総合指数はものすごく接戦となりましたが、タスティエーラがトップとなりました。ここまでまだ紹介していませんのでこちらで分析を行います。
さぁ4歳牡馬の世界ではトップクラスの馬が出てきました。有馬記念では6着に敗れましたが世代の中では最も先着しています。その差はソールオリエンスやハーパーと0.1秒というわずかなものではありますが、その差は大きいとは思います。同じくプラダリアに関しては0.4秒差つけていますがこれは枠順や並びの妙もあったように思います。世代の中ではトップクラスと言って良いでしょう。G1で1勝で2着2回、G2でも1勝ということで実績面の指数が大きく作用してのトップ指数となりました。しかし2位以下とはわずかな差ということになりますので鉄板級で馬券内というわけではないように思います。こういう指数を疑う気持ちが私の悪いところなので馬券には組み込むとは思いますが、おそらく本命にはしないだろうと思います。
2位にはハーパーが入りました。
リバティアイランドの背を常に追いかけてきた存在。桜花賞4着、優駿牝馬2着、秋華賞3着とクラシック路線で安定した結果を出してくれました。そしてその力はエリザベス杯3着にも表れています。私はこの馬はステイヤー路線で行くのかなと思っていたのですが、今回2000mに再び挑戦してきましたね。牡馬かつ古馬との戦いという意味ではどうしても力の差があると思うので、有馬からの3か月でどれだけ成長してきたのか楽しみです。馬体を見ても少し距離短縮に合わせてきたなという印象を持ちました。それが彼女の強みを削ぐリスクもあるのでどうかなとは思いますが、総合指数上位ですからここは候補に入れておくべきかなと判断しておきます。
4~5位に関しては、ここでは述べないで置きます。最終的に選んだ場合は最終見解にて。

G1 大阪杯:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
本命・相手候補
タスティエーラ➊・プラダリア➎
ベラジオオペラ➌・ローシャムパーク➋
紐候補
ステラヴェローチェ⓫・ハーパー➓
ミッキーゴージャス➐

今回はこのような形で中間考察該当馬を紹介させていただきました。いつも以上に総合指数上位馬の優先順位を上げて決めています。私の中ではすでに上位3頭は決めていますが、今すぐに結論付けてしまうのは危険です。3頭でしっかり悩み切って最終判断をしたいと思います。

なかなか結果が出ない中、私の記事などを読んでくださりありがとうございました。絶対に今週復活してやると心に決めて月曜日を過ごしました。努力は人よりもしている自負があります。必ず復活してみせます。最後まで記事を読んでくださり本当に感謝します。ありがとうございました。

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