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G2 2024年スプリングS:中間考察(G2 2024年阪神大賞典:全頭診断)

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今週はG2スプリングS中間考察および阪神大賞典の全頭診断をお届けしていきたいと思います。とはいえ、おそらく阪神大賞典全頭診断は木曜の追記という形になるかと思います。中間考察だけでも7~10時間はかかります。追記が後日になることをお許しください。
実は中間考察を書き始めて数年になりますが、スプリングSの考察はもしかしたら初めてかもしれません。まぁ日程のアヤといったところでしょうが、今年に入って3歳重賞の成績は振るわない状況が続いてきたので、ここでしっかり悪い流れを断ち切りたいと思います。阪神大賞典はしっかり的中させたことのある相性の良いレース。この記事を書き始めているのは3/10(日)16:00から。ちょうど中央競馬の重賞が終わった頃です。何とか金鯱賞は的中させることができ、プラスに転じることができました。最後の最後まで馬場の状況を踏まえて予想をすることができたのが大きな要因となりました。来週もがんばっていきたいと思います。では早速考察を始めていきましょう。


G2 スプリングS:予想基本方針

G2 スプリングS:中山芝1800m右回り
【コース形状考察】

中山競馬場芝1800m右回り:コース形状

こちらがスプリングSが行われるコースとなります。3/9に行われた中山牝馬Sや2月に開催された中山記念と同じコースとなります。特に中山記念の中間考察でも述べた通り、このコースの最大のポイントは2ハロン目からコーナーに差し掛かるということでしょうか。普通に考えたら2ハロン目からペースが緩くなります。そして3ハロン目についても2角の部分となりますので、ペースは緩くなると考えられます。さぁちょっと今年は中山1800mを攻略できていないので、何とかコース形状から糸口をつかんでいきたいと思います。本来はある程度ここで問題提起をして考察を深めていくところなのですが、今回は初めての試みとなる2重賞分の記事を書いていく関係上、ゆったり書いている場合でもありません。早速断面図考察を行っていきたいと思います。
【断面図考察】

中山競馬場芝1800m右回り:断面図

直線急坂の途中からのスタート、そしてなんといっても中山競馬場はゴール盤を過ぎてから再び坂が待ち構えています。スタートから2ハロンは丸々上りと考えて良いでしょう。ただ、2ハロン目はコーナーであるとはいえ、ある程度先頭争いが続いている部分ということになるので3ハロン目にならないと一気にペースが緩まないということもあります。前半ペースを考えるに当たって、この2~3ハロン目が展開と大きく関係しているのではないかと今回は考えました。次の表をご覧ください。

スプリングS過去レース:2~3ハロン目ラップ

2ハロン目のラップが速いということは、ゴール盤を過ぎてからの坂をある程度のペースで進んでいるということを意味します。今回はコーナー含めてこの2ハロンのペースが、全体の展開を決めるのではないかという仮説を立てて検証してみました。この表を見てみると、この2ハロン分のラップが平均よりも速いかどうかによって、展開はある程度決まってくるということが分かります。ペースが速まれば差し、標準から遅くなれば逃げ残りか好位からの競馬が好走の条件になりそうです。

ただ、ここまででは勝負所をつかむには不十分のようにも思います。今回は少し気が早いですが全体のラップを見てみることにいたしましょう。

スプリングS過去レース:ラップ

これを見てみると、やはり中山芝1800mらしいラップというか、残り3~4ハロンの勝負という傾向が強いようです。最速のラップを刻んでいるのは2ハロン目とゴール手前2ハロン目の部分となります。そして残り4ハロンのところから徐々にペースが上がり、最後の2ハロンで勝敗が決まるキレ重視のレースなのでしょうかか。表の左下にあるのはこのレースの基礎ラップ。最終タイム平均108.7秒からスタート1ハロン12.55秒を引いて、8ハロンで割った平均を表したものです。これがこのレースの基礎ラップだと考えると、そのタイムを上回るのはスタート2ハロン目以外では最後の2ハロン分しかありません。まさにキレ重視のレースように見えます。しかしラップを分析するとゴール手前4ハロン目の部分からラップら徐々に速まっているのは気になります。これを考えるとまくりのような長い脚を使って着内に入ってくる馬もいそうな印象を受けますよね。さて、結局スプリングSは「キレ」が必要なのか、それとも「まくり」が必要なのか。どちらが正しいのでしょうか。次の表をご覧ください。

スプリングS過去レース:着内馬位置取り

こちらを見てみると、3角から4角にかけて位置を上げて着内に入った馬というのが過去11年33頭の仲で20頭もいるということが分かりました。実に60.6%も占めることになります。残りの13頭の中で4角を5位以内で通過した馬が9頭、13頭のうちの69.2%を好位から競馬をした馬が占めることになります。これが私が感じた「キレ&まくり」という矛盾の正体なのでしょう。これでようやく予想の幹となるデータが見つかりました。予想をなさる方の中には単純に「〇〇という条件に当てはまる馬が〇頭で何%」というのを積み重ねていって馬を絞っていく方が多いように感じますが、私がデータを使う時というのはちょっとそういう予想とは違います。あくまでもデータとして見えてくる傾向の「理由」、そしてそのデータ傾向が正確であるとうなずける「数値的な根拠」というものがないとどうしても腑に落ちないのです。統計学というのは大きな母体で考えないと傾向をつかむには不十分なデータになってしまいます。重賞はデータをとれてもせいぜい15年分程度。16頭立てのレースで15年分ですから240頭程度の馬しかデータが取れません。これで「傾向だ!」といって自信をもってお勧めできるとは到底思えないのです。だから私は単純なデータ傾向にコース形状的な根拠やラップを見ての傾向を重ね合わせて、導き出した傾向が正しいのかを徹底して確認するようにしています。それが唯一無二の正解だとはもちろん思ってはおりませんが、レースを考察して、予想を正解に近づけるためには非常に重要なことだと思っています。

さて、ここまでで「長く脚が使える馬」→「キレ脚」の順に優先順位をつけて馬を選ぶべきと分かりました。今回はより「能力比較」考察が重要であるということなのでしょう。

G2 スプリングS:能力比較

【能力比較考察】
いつもはここで逃げ馬の特定を行うのですが、今回は非常に能力比較が重要であるということが分かりましたので、先に能力比較から行うことといたします。まずは現状の中山芝がどういう状態なのかを考えていきます。土曜日は馬場が渋っておりましたので参考にはなりません。まず日曜10Rで行われた東風ステークスの最終タイムは93.4秒でした。今回のレースとは距離が違いますが基準にはなります。ちょっとマイルで行われたレースとタイムを比較してみましょう。
G3フェアリーS:94.0秒
2023年12/16G3ターコイズS:92.7秒
2023年9/10G3京成杯AH:91.6秒
今年の1月の中山競馬場芝コースは結構時計の出る馬場でした。しかしフェアリーSは3歳牝馬重賞ですからそこまでタイムが出るわけでもありません。そう考えるとそこまで現状の芝は極端な時計が出るというわけでもなさそうです。しかしお分かりの方もいると思いますが中山1600mは外回りコースで行われます。今回1800mは内回りコースということになりますので、最後の直線は同じ芝状態ではありますが、道中は違います。1800mのタイムも見ておくことにいたしましょう。参考になるレースは日曜9Rに行われた2勝クラス房総特別でしょうか。2勝クラスですからね。なかなか比較の使用がありませんが、同じようなレベルとのタイム差を調べてみれば今の芝状態が分かるかもしれません。2~3勝クラスで中山芝1800m良馬場のレースと調べると、実は今年該当するレースは1つしかありません。1/20に開催された東雲賞です。このレースの勝ち馬シンティレーションの時計は107.3秒でした。先に述べた房総特別に関しては109.0秒という時計ですので、やはりそこまで特別速い時計が出るような馬場ではないと判断できるでしょう。一方で金曜日まで天気が崩れて土曜1日かけて馬場が回復してきたという特殊な状況でもありましたので、「至って標準的な馬場」と今は考えておくことにいたしましょう。

では、早速持ち時計の判断からしていきたいと思います。

能力比較:持ちタイム

持ちタイムの能力比較はこのような結果となりました。やはりきさらぎ賞組が良い時計のようですね。スプリングSにおいて最終決着が107秒台になることはほとんどありませんので持ちタイムとしては中山換算107秒台の記録を持つウォータリヒトは頭一つ抜けていると考えられます。そして中山換算108秒半ばまでのタイムを持っている3頭を次点扱いとしたいと思います。

能力比較:上がりタイム

続いて今回の予想で最も大切な要素と言える、上がりタイム比較にまいりましょう。まずは3位に入ったウォータリヒトについて確認していきましょう。ウォータリヒトが出したこの33.8秒というタイムはきさらぎ賞で記録したものです。この時の位置取りは(9-9)となっていて、3角から4角に向けて大きく位置取りを上げて記録した上がりタイムではありません。このことからウォータリヒトは長く脚を使うタイプではなく、キレ寄りなのだろうということが分かります。しかもきさらぎ賞ではゴール手前3ハロンの部分、いわゆる上がり3ハロンの計測が始まる次点では12.0秒とそこまで強烈に速い時計にはなっていません。明らかに残り2ハロンでの上がり勝負となったレースでした。最終的な時計も非常に優秀なので軸にはやはり最適なのではないかと考えられます。
一方で上がりタイム比較で上位2頭となったペッレグリーニとルカランフィーストについてはともに東京競馬場で33秒台を記録したうまということになります。ペッレグリーニに関しては東京と新潟で3回も上がり33秒台を記録しています。ルカランフィーストに関しては新馬戦のみ33秒台、その他はそこまでのタイムは出せていません。さらにペッレグリーニについては3~4角にかけて位置を上げているレースを2回くらいしています。長く脚を使うという証拠になるのではないでしょうか。
長い脚を使う馬→ペッレグリーニ
キレで最後に突き出る馬→ウォータリヒト

このように考えれないでしょうか。ペッレグリーニは新馬戦と未勝利戦でともに岩田康騎手が騎乗しています。2戦とも2着と勝ち切れないところはありますが新馬戦から乗っているということから考えれば、馬の能力に関しては十分把握していると言えるでしょう。厩舎の芝1800の直近1年の成績があまり振るわないのは気になるところですが、それでも5年単位で見てみれば勝率も15%ほどと得意にしていた距離であることから考えても今回面白い1頭になるのではないかと考えます。

能力比較:総合評価

ウォータリヒトとペッレグリーニは先述の通り当確レベル。その他で考えれば2頭該当がいました。メイショウタバルとジュンゴールドです。この2頭はいずれも上がり項目である程度上位に来ていた馬となります。ただこの2頭ともどちらかというとキレタイプの末脚だと考えると…むしろ芝1800m未経験の4頭から残りは考えていくべきではないかと思います。1800m未経験馬は4頭。これらの馬の上がりの特徴を少し考えていきましょう。
シックスペンス
→レース経験2回でともに中山マイル1着。典型的に好位から競馬をするようなレースをしていて、上がりはともに2位のタイム。中山で34秒台の脚、しかも好位からとなるとやはり地力はあるのでしょう。こちらもゴール手前3ハロン目は12.0秒とそこまで速いラップではありませんでしたのでキレタイプの脚と考えることができるでしょう。
ジューンテイク
→そもそも出るのかが分かりません。が、中京で上がり最速を記録しているということ、そしてそのこうやまき賞では4角手前で少し順位を上げる動きを見せていることから、上がりは持続系のものではないかと推測します。朝日杯FSでも4着と結果を残している馬ではありますので、出走することになったら面白いかもしれません。
スティンガーグラス
→過去は1月に新馬戦のみを経験。中山芝2000mでのレースでした。この時の鞍上はルメール騎手ですが、まくりのような脚をみせて上がり最速を記録しています。鞍上は戸崎圭騎手に乗り替わりとなりましたが、脚質としては今回のレースと合うのではないかと思います。心配なことがあるとするならば、新馬戦で前半が緩いペースがゆえにまくりが使えたのではないかということでしょうか。後は花粉症がきつくなってきたので戸崎騎手大丈夫かなというところですwwwキズナ産駒の中山芝1800mとの相性は良さそうですし、ちょっと候補には挙がるかなと思います。
チャンネルトンネル
→こちらも東京において33.6秒の上がりを記録したことがあります。距離は1400mでしたので参考外にはなりますが長く上がりは使えそう。そして前走も東京芝1600mにおいて33.8秒の上がりを見せての4着。着内に入れなかったのはマイナス評価ではありますが、比較的長く脚を使えるタイプではあると思います。ただ…そもそもの馬の能力がどうかな…。

これらを踏まえて能力比較考察の該当馬を決めていきます。
★能力比較考察該当馬★
ウォータリヒト➋・シックスペンス➊
ジュンゴールド➎・スティンガーグラス➍
ペッレグリーニ➏・メイショウタバル➌

比較的上位の馬が該当することにはなりましたが、今回も金鯱賞と同じくそういうレースになる可能性が高いと思っていますので気にしていません。

G2 スプリングS:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
それではいつもの通り逃げ馬の特定を行っていきますが、今回は非常に逃げ馬特定が難しいレースであると感じました。登録馬の中で過去逃げたことがあるのはコスモブッドレア・ペッレグリーニ・ジュンゴールドの3頭なのですが、これがまた明確な逃げ馬かと言われるとそうでもありません。そう判断した理由はテン速さ比較にあります。次の表をご覧ください。

G2スプリングS:テン速さ比較

今回の登録馬のテン速さ比較です。1800mという距離に合わせたものになります。先ほど紹介した過去逃げたことのある馬のテン速さを見ると、5位・8位・10位とそこまで突出して速いテンを持っているわけではないことが分かります。スプリングSの過去良馬場で開催された時の前3ハロン平均タイムは36.30秒。基礎スピードがこれを上回るのはブエナオンダ1頭ということになりました。しかもブエナオンダは現状では鞍上が決まっておらず、出走するかどうかも分かりません。仮にブエナオンダが出走しないとするならば、ただでさえ前半が緩む傾向のある中山芝1800mというコースのスピードよりも基礎スピードが遅い馬しか出走しないということになります。フィリーズRでもこの状況は生まれていたのですが、それは阪神芝1400mのコース形状が特殊であるということがその要因です。中山1800mは違います。そもそもテンのスピードが上がりにくいコースなのです。であるならば、今回のペースで私が考えることはお分かりですね?「超スロー展開」です。超スローな展開になったとするとどんなことが起こるのでしょうか。こういう時は単純に考えていくことが大切。前半のペースが超がつくほどスローになった場合「全頭の脚が余っている状態」で後半を迎えるということです。だからこそ上がりの脚、もしくはまくりを決めるような馬が好走するという結果になるのでしょう。

現状、ブエナオンダが出走しないと仮定するならば、普通に考えれば逃げた経験のある馬の中で最も基礎スピードを持っている馬を逃げ馬に想定するというのが現実的でしょう。逃げ馬はコスモブッドレアということになりますね。コスモブッドレアについてのみ、今回は逃げ方を分析していきましょう。
コスモブッドレア
→逃げたのはデビュー2戦目の未勝利戦でのこと。福島1800mという小回りのコースで4つのコーナーを曲がる形状を利用しての逃げだった。注目すべきは3戦ともに番手や3番手あたりを追走できているところから、前で競馬をするのが形になりつつあるのは間違いない。前走京成杯についてもレースレベルについては疑問が残るものの、前3ハロン35.7秒という速さで番手を追走している。これはスプリングSのペースよりも速いものであるため、1ハロン短縮になる今回、積極的に逃げてもペース的にはおつりがくると判断するだろう。鞍上は今回も石川騎手。デビューからずっと騎乗しているからこそ、どれくらいのペースで逃げたらどれくらい脚が持つかは把握している。

うん。やはりコスモブッドレアが逃げると判断できそうですね。ではペースはどうなるのでしょうか。
【ペース考察】

G2スプリングS過去レース:前後半ペース

スプリングSのペースはこのようになっています。前にも述べた通り、今回のレースの基本ラップは12.02秒あたりですので、中山記念のように真ん中の5ハロン目のペースはさほど上がらないようですね。そして圧倒的に後傾ラップになる可能性が高いということもこれで分かりません。唯一明確な前傾ラップとなったのは2018年でのことでした。この時に逃げたのはコスモイグナーツという馬ですが、今回の登録馬と違い明確な逃げ馬でした。スプリングS時点では7戦。そのうち5戦で逃げています。テンの速さも明らかに今回の登録馬よりも速く、2000mの重賞も経験していました。この馬と似たような脚質を持った馬は今回1頭もいませんので、2018年の傾向は除外してかまわないでしょう。
さて、では今年も後傾ラップになるだろうと考えて、実際にはどのような時計になるのでしょうか。スプリングSの前半1000mの平均タイムは60.9秒。1800mとしてはゆっくりなペースですね。ただ今回はこのタイム以上にペースは緩むのではないかと私は考えています。最速でも61秒程度。もしかしたら62秒に近づくくらい緩むかもしれません。まくりを決める馬にとっては…めちゃくちゃ展開は向きますね。

G2 スプリングS:ラップ考察

【ラップ考察】
では続いてラップの特徴をとらえていきましょう。といっても申し訳ないのですが今回はラップの法則については「お手上げ」ですwwwそれはラップの視覚化をご覧いただくと分かります。

G2 スプリングS過去レース:ラップ

このラップを見ての第一印象を言います。「なんじゃこりゃ(松田優作風)」でしたwww はい、古いですね。歳がばれちゃいます。ご覧の通り全く法則というものがなく、逃げ馬が作り出すペースで全体の流れがぐちゃぐちゃに変わります。こういう時は「着内馬の傾向」「逃げ馬のテン速さ」が予想に役立つと考えるべきです。だからこそ今回は能力比較にこだわりました。

さて、ここからのラップ考察については「最終見解」に残しておこうと思います。

G2 スプリングS:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 ジューンテイク(0.9)
2位 ドリーミングアップ(0.8)
3位 ウォータリヒト(0.6)

上がりトップはジューンテイクでした。
こちらは上がりの力というよりは安定的に末脚が使えるタイプかどうかを測るものです。過去7戦とキャリアは他の馬よりは多く、上がり1位が3回、2位が2回、3位が1回となっています。朝日杯FSでも34.9秒の上がりを阪神外回りで記録して4着となっています。この時は出脚が鈍かったこともあって着内には届きませんでしたが掲示板を守ったのは純粋に力はあると思います。3歳牡馬の世代の力は正直疑問視はしておりますが、それでも今回は世代重賞。出走したら面白いと思うんですが…。この馬は上がりタイム考察でも述べた通り中京競馬場で34.7秒の上がりで最速となりました。結果も1着です。能力比較では出走が確定していないので入れませんでしたが、もし出走するならば買うと思います。なぜそこまで推すのかは総合指数優秀馬を見ていただければ分かります。
2位にはドリーミングアップが入りました。
これまた出走するか分からない馬が入りました…。東京マイルで33.5秒の脚を使って勝利しています。この馬も長く脚を使うことができるタイプです。前から競馬ができたこともありますので、作戦によっては展開に合う脚が使える可能性がありますね。ただ33秒台の脚が使える時は前半かなり緩いペースで進んだ時ではあります。今回「超スロー展開」という予想をしているのでこういう馬が穴を開ける可能性は十分にあります。出走することになったら考えることにいたしましょう。
3位にはウォータリヒトが入りました。
デビュー2戦目から5戦連続で上がり3位以内という脚を使えています。スタートには少し難がありますが、好位から競馬をして上がりを使って着内に入ったこともあるところを見ると、やはりキレ脚タイプなのだろうなと改めて思います。鞍上は幸騎手。今年は川田騎手&ルメール騎手の無双状態が起きておらず、伏兵が勝利を飾る傾向が強いように思うので、ぜひ頑張ってもらいたいです。ただ上がりの種類に関してはやはり長い脚を使えるタイプの方が良い傾向にはあるので、頭かと言われるとちょっと自信がなくなります。

コース適性優秀馬
1位 ウォータリヒト(1.1)
2位 以下の2頭が該当(0.7)
コスモブッドレア・ドリーミングアップ

コース適性はウォータリヒトが頭一つ抜き出ました。
ここではまだ紹介していないコスモブッドレアを紹介しましょう。
中山で開催された京成杯で3着に入れたことはプラス材料です。中山2000mも内回りですからね。そして福島でも勝利しているところから考えればコーナーが多い今回の小回りコースもプラスです。ある程度好走はするだろうとは思うのですが、どうもステイヤーの匂いがしてならないのですよね…。私の勘違いなのかもしれませんが…。

距離適性優秀馬
1位 ペッレグリーニ(0.8)
2位 ウォータリヒト(0.6)
3位 ログラール(0.5)

距離適性のトップはペッレグリーニとなっています。
まぁ今の段階では、限りなく本命に近い評価を私はしています。出走してきたのはすべて1800mのレースですべて連対しています。好位から競馬もできますし、いつもよりも後ろから競馬をすることになった場合はまくりも利かせられるでしょう。後は右回りが初というところが気になる部分でしょうか。陣営としてもここで何とか好走しておきたいと考えていると思いますので、狙い目なのではないかと。
2位はウォータリヒトが入りましたがここでは割愛します。
3位のログラールを紹介しておきます。
こちらもキャリアはすべて1800m戦で5着→3着→1着という結果を残しています。前走は小倉でのレースですので小回りは対応可。ただ好位から上がりの脚で突き出るタイプかというとそうでもありません。その辺はちょっと力の差が大きいのかなという風に思っています。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 ウォータリヒト(7.597)
2位 ジューンテイク(7.176)
3位 コスモブッドレア(6.632)
4位 シックスペンス(5.884)
5位 ドリーミングアップ(5.228)
6位 ペッレグリーニ(5.197)
7位 スティンガーグラス(5.186)

今回は上位5頭の中で2頭鞍上未定の馬がいましたので上位7位まで紹介しました。トップはウォータリヒトとなっています。
ここではシックスペンスのみ紹介したいと思います。
中山で連勝、鞍上はルメール騎手、国枝厩舎、キズナ産駒…。こういうデータが現状1番人気という形で表れているのでしょう。関東馬というのもプラスなのかな。ただ、めちゃくちゃ堅い1番人気かというとそうでもありません。この記事を書いているタイミングでは4.7倍となっていますので、本当に最近の競馬ファンは上手です。この馬の取捨はもう少し時間をかけて判断したいと思います。

G2 スプリングS:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
ウォータリヒト➋・シックスペンス➊
ジュンゴールド➎・ジューンテイク⓫
スティンガーグラス➍・ペッレグリーニ➏

今回の中間考察該当馬はこの6頭となりました。
おそらく今回、本命はシックスペンスにはしないと思います。今の段階ではペッレグリーニですかね。おそらく今回もかなり絞った買い目にして勝負すると思います。

G2 阪神大賞典:全頭診断

★全頭診断★
それでは阪神大賞典の全頭診断をお送りしていきましょう。全頭診断といっても、コースの形状や高低差などはしっかり確認していきます。
【コース形状考察】

阪神競馬場芝3000m右回り:コース形状

こちらが阪神大賞典でのみ使用される阪神3000mのコース形状となります。コースが内回りが使用され、およそ1周半する形となっています。まずはスタート部分からです。スタートは2角出口あたりとなっていて、最初のコーナーまでは360mほどとなっています。このコーナーまでの距離についてはある程度標準的と言えるでしょうか。そして次に注目すべきは急坂でしょうか。出走馬たちはゴール手前に設置されている急坂を合計で2回上るということになるわけです。阪神競馬場は本当にコースの最後の最後に急坂が設定されているので、まさにステイヤーレースの特徴と言える「最後の上がり勝負」になりやすいコースと言えるでしょうか。そして3つ目のポイントは「最後の直線」でしょうか。内回りAコースでは365.5mの直線となっています。阪神競馬場は内回りでもある程度コーナーが緩やかなこともあり、この365.5mの直線内で決着がつくというような感じではなく、上がり3ハロンを目一杯使って勝負が行われるというイメージでしょうか。今回は中間考察ではないので細かくは述べていきませんが、次の表をご覧ください。

阪神大賞典過去レース:ラップ

阪神大賞典というレースの基本ラップは「12.34秒」ということになりました。最初の1ハロンを除いた他のラップを平均化したものです。この基本ラップを大きく下回るようなペースで進んでいる箇所を赤字で表示しています。そうなると2200→2400mの部分、いわゆるゴール手前4ハロンの部分から一気にペースが速くなっていることが分かります。この部分が仕掛け所になりやすいということが分かりますね。先ほども述べた通り阪神芝3000mの最終直線は365.5mですから直線の長さは2ハロンもありません。ということはその前のコーナーからペースが一気にあがるという傾向を持っているのが分かります。そして最終ハロンのラップをご覧ください。12.47秒とだいぶ緩んでいることが分かります。ちょっと次の表をご覧ください。

阪神大賞典過去レース:1着馬
阪神大賞典過去レース:2着馬
阪神大賞典過去レース:3着馬

過去阪神大賞典良馬場開催の結果を見てみると、参考にしている12年で着内に入った36頭のうち、逃げ残った馬はたったの1頭ということになります。この時逃げ残ったのは3着の馬、最終タイムは187.2秒です。ちなみに2着もタイム差なしとなっています。一方で1着に入ったゴールドシップの最終タイムは186.6秒と2着や3着の馬に0.6秒もの差をつけて勝利していることが分かります。この時ゴールドシップの走り方としては、4角過ぎた時にはすでに先頭に立っていて、そのままゴールを迎えていることから、勝ち馬が刻んだラップとなります。3ハロン丸々脚を使ってゴールドシップが解消したレースですね。

さて、それ以外の年はすべて番手以降の馬が勝利をしています。それでも最終ハロンのタイムが基本ラップよりもだいぶ緩くなっていることから、阪神大賞典というレースは結構な「消耗戦」であるということが分かります。ディープボンドが過去好走してきたのはなぜなのかが分かりますね。ポイントは長く脚を使うタイプが好走しやすいということでしょうか。その証拠に着内に入った36頭のうち22頭が3→4角の部分で位置を上げる走りをしています。61.1%もの馬がそういう走りをしているのは、形状から考えられるコースの特徴を騎手の方々がとらえた結果だと言えるわけです。

【断面図考察】

阪神競馬場芝3000m右回り:断面図

阪神内回りコースがまくりのように長く脚を使う馬の好走を許しているのには、もう一つの要因があります。もちろん外回りにも同じような要素があるのですが、内回りは3~4角の地点で緩い下りが始まります。緩い下りと表現したのは「外回りとの比較」が理由です。ちょっと並べて見てみましょう。

阪神競馬場:内外回りの下り坂比較

このように、外回りと内回りでは下っていく角度、そして距離が異なります。直線に入る手前の下りが急でスピードが出すぎてしまうと、直線を向いた時に少し外に張り出してしまいます。遠心力が掛かっているので当然です。なのである程度騎手の方がスピードや進路をコントロールします。一方で内回りコースはゆったりな下りなので騎手がスピードをコントロールしやすいということが言えるでしょうか。結果的に上がり3ハロンをしっかり使わせた騎乗が可能になるというわけです。そして最後の1ハロンは強烈なキレが求められるというよりは消耗戦になることが濃厚です。だいぶレースを予想する上での方向性が見えてきましたね。

G2 阪神大賞典:【全頭診断】
では阪神大賞典の全頭診断を行っていきたいと思います。バークレー指数総合順位や数値も合わせて記載します。

アンタンスルフレ
評価『D』総合指数4.056(12位)
地方馬ですね。地方馬だからダメということは決してありませんので先入観なく見ていきます。地方馬ですからダートでずっと出走してきた馬ということになりますが、デビューは中山芝1800mでした。9/19にデビューして1800mという距離を選んでいるわけですから長距離適性があるだろうという見込みを持っていたのでしょう。その後地方に籍を移しますが最初はダ1400~1500あたりで使われていたものの、一昨年あたりから2000m以上の距離にも挑戦。北国王冠ダ2600mでは地方重賞にて勝利をしています。私自身、距離適性をとらえる場合はダート=芝+200~400mと考えているので3000mという距離に対する適性は十分にあると思います。その部分はプラスでしょう。そしてある程度前で競馬をしてきたという脚質に関してもプラスと見て良いでしょう。そうなるとやはり気になる部分は相手との力関係ということでしょうか。当日馬場が渋る可能性もあり、めちゃくちゃな不良馬場になるようならば考えても良いかなというのが感想です。

ゴールデンスナップ
評価『B+』総合指数12.887(5位)

さて、地道に実績を積み上げてきた馬が登場しました。
2400m以上の距離レースは7回経験していて6回で馬券に絡んでいます。終いの脚を使っての競馬が主ということになるでしょうか。上がりタイムに関しては右回り出走が多かったこともあってそこまで強烈なタイムにはなっていませんが、コーナーの位置取りの推移を見る限りでは長く脚を使うタイプではあるように思います。キャリア9戦のうち7回で3~4角位置を上げた走りをしていることからそれが分かります。そしてキャリアのほとんどが右回りでのレースであるということも今回であればプラスに働くでしょう。レースっぷりを見る限りでは、非常にゆったりとした走りをするタイプなので、これもステイヤーレースには向いていると判断できるでしょうか。最大の懸念材料はまだ3勝クラスの馬であるということくらいでしょうか。相手が一気に強くなる今回、どれだけ戦えるかといったところです。鞍上はデビュー2戦からずっと騎乗している浜中騎手。私の中には浜中騎手は短距離というイメージがあります。それはやはりデータにも表れているようです。ただ騎乗回数も少ないですから、印象に引っ張られるのではなく、この総合指数5位という結果をどのくらい重視するのかというところをポイントにしたいです。

サヴォーナ
評価『A』総合指数16.177(2位)
日経新春杯2着の馬が出てきました。馬体を見る限りでは菊花賞寄りの作り方をしてきたように思うとXにてポストしました。菊花賞は思いっきりまくりの競馬をしての5着。今回雨の可能性もありますし、昨年菊花賞はそうはいっても最初の1000mは60.4秒と長距離にしてはある程度流れていたので、今回も後方待機からまくりで一気という戦術をもって臨むと少し厳しいかなと思います。阪神大賞典前1000mの平均ラップは62.04秒。例年通りのペースになるならば中段やや前でも十分緩いペース。そのくらいの位置につけて菊花賞の後半のような長い脚をつかう競馬をするようであれば、馬券内は結構可能性が高いのかなという感じです。しかも菊花賞時からは1㌔斤量も軽いですからね。変な位置で競馬をしなければ好走はできます。一方でキレ勝負になると分が悪いのも事実です。完全に脚がキレるタイプの馬ではないので、もしかしたら勝ち切れない可能性もあるのかなというのが現時点での評価です。

ジャンカズマ
評価『C』総合指数2.368(13位)

前走万葉Sでは逃げて4着と粘りの走りを見せてくれました。今年の万葉Sは京都で開催されました。本当にここ数年でコロコロ開催が変わる不思議なレースでしたね。この時刻んだラップは1000m毎に「61.9→62.3→61.1」となっています。最後の1000は途中で先頭の馬が変わっていますのでジャンカズマが刻んだものではありません。勝ち馬との差は0.4秒なので185.7秒というのはジャンカズマのタイムです。185.7秒というタイムだけを見るならば、阪神大賞典の勝ち馬平均タイムと同じものなので評価できそうですが、先ほど申し上げた通り「万葉Sが京都開催である」というところが大切です。阪神外回りのマイルなどであれば阪神でも早い時計が出やすいのですが、基本的に京都競馬場の方がだいぶ時計は出やすくなっています。逃げのペースとしてはある程度阪神大賞典と合致すると言えるものの、持ち時計的には厳しいと言わざるを得ません。

ショウナンバシット
評価『D』総合指数4.628(11位)

すいません…結論から先に言うと私は買いません…。Mデムーロ騎手が再び鞍上になったということで、最近デムーロ騎手は調子を取り戻してきているようではあるのですが、この馬とは手が合っていないと思っています。昨年デムーロ騎手が不調だった理由は、もちろんエージェントの関係もあったとは思いますが「ペースをつかむ力」というものが大きいと私は考えます。長距離だとそれが特に結果への影響を強くしてしまいます。もちろん今回は前々走で横山和騎手が前で競馬をする積極騎乗を行った関係で、少しは前進気質を持ちながらレースに取り組めるとは思うのですが、私は今回も後ろからの競馬を選ぶような気がしています。サヴォーナの部分でも申し上げましたが、阪神大賞典で後ろからの競馬は厳しいです。デムーロ騎手が前を選択してくれるようであれば買わないですが応援します!

シルヴァーソニック
評価『B+』総合指数16.229(1位)

ステイヤーのレースということになってしまうなら、指数はやはりこうなりますよね…。誤解されないように言っておきますが、私はシルヴァーソニック大好きなんです。2年前の阪神大賞典では勝たせてもらっていますし、今まで様々トラブルがありながらもがんばって走ってきた馬ですからね。ただ今回はどうしても馬体が良くないように思えるのです。休み明け自体は決して悪くはないと思います。事実2年前の天皇賞であれだけのトラブルがありながらも7か月後に出走したステイヤーズSでは見事に勝利を飾りました。今回は昨年天皇賞春から11か月ぶりのレースとなります。休み明けでも仕上げてくるでしょう。そしてキレというよりは長い脚をつかっていく馬。それも今回のレースには向いているし、過去着内に入ったことがあるというのがその証拠です。指数は本当に素晴らしい…。最近指数通りの結果になっている兆候を考えれば…。軽視するのはあまりにも危険かなとは思いますが、おそらく私は重い印までは打たないと思います。でもめちゃくちゃ応援しています。馬の特性を考えればA+、馬体の出来を差し引いてB+という評価にします。

ゼーゲン
評価『D』総合指数2.299(14位)
昨年松籟Sで勝利しているという戦歴があるにも関わらず現在14番人気なのですね。まぁどうしても後ろからの競馬になるので傾向的にはちょっと厳しいのかもしれませんが、この馬もまくりを決めるような走りができるタイプです。消耗戦になったら…なんて考えてしまいます。松籟Sは昨年から阪神3000mを使用していますがその時のタイムは186.7秒でした。その時のペースは61.4→66.2→59.0と結構な瞬発力勝負になったこと、そして中1000mがかなり緩んだことで後方馬が位置を上げて直線を向きやすかったということを考ええば、今回の展開とはさすがに合わないかなと判断します。

ディアスティマ
評価『C』総合指数8.007(8位)

今回ハナを切る可能性が高い馬が出てきました。そして鞍上が北村友騎手からムルザバエフ騎手へと乗り替わりになるようです。ムルザバエフ騎手含めた外国人騎手の方々に乗り替わりになると期待値が高まる傾向が最近ありますが、ムルザバエフ騎手の長距離はどうなのかなぁとは思います。結構強引な騎乗もあるようですし、私の中では「支配型の騎手」なのではないかなという一旦の結論を持っています。もちろんすんなりハナを切って気持ちよく自分のペースを刻ませることができたならば可能性があると思いますし、この馬も目黒記念で逃げて2着という粘り強さを持った馬ですからね。ただ私の中では3000m以上の重賞で好走するほどステイヤーではないというのが結論です。

ディープボンド
評価『B』総合指数13.539(4位)

阪神大賞典を制したことのある日本トップレベルのステイヤー。私の中では初代心肺能力お化けです。昨年は超がつくほどの前半スローからの長い距離でのヨーイドンになってしまったために、最後の1000mがずっと11秒台のラップという特殊な展開でした。そうなるとジャスティンパレスには向く流れ、長い脚でもキレ脚でも武器が明確にある方が向く流れとなったことは間違いありません。そのペースを作ったのはアフリカンゴールドということになりますが今回は出走しません。例年通りの消耗戦になったならばこの馬が台頭しても驚けません。それくらい馬体を見る限りでは今回仕上げてきたと感じます。Xでポストした通り、その仕上げ方をした陣営に敬意を表して今回馬券には入れたいと思います。唯一の心配はやはり鞍上でしょうか。岩田望騎手の阪神3000mは実績がないわけではありませんが、重賞ということになると一つの判断が大切になってきます。6つのコーナーを曲がることになる阪神大賞典ですから「〇〇して良かった…」というコメントが出るのも…なんか想像がつきます…。

テーオーロイヤル
評価『A』総合指数12.396(6位)

今回総合指数では6位までが抜けている数字。6位とは言えこの馬にも十分にチャンスがあると考えています。昨年1年ぶりの復帰戦となったアルゼンチン共和国杯では馬体を見て厳しいと判断しました。その後ステイヤーズSやダイヤモンドSでは見違えるほどの馬体を見せ、完全に天皇賞春で3着に入った頃の馬体に戻ってきたように感じます。そして基本は先団から競馬をして突き抜ける走りをするこの馬は、阪神大賞典のペースと合うと考えます。サヴォーナは着内ならば可能性が高いと判断できる馬ですが、テーオーロイヤルは2連系の馬券を買う時に軸としてふさわしい馬と言えるでしょうか。鞍上は前走と同様に菱田騎手ですが、天皇賞春で3着に入った時も菱田騎手。騎手で割引という感じでもないと思います。しかも3着に入った時の天皇賞春は阪神開催ですからね。ポイントは「本当に天皇賞春の時に戻せているか」というところだけかと思います。馬券からすると『戻っている!』

プリュムドール
評価『B』総合指数10.323(7位)

実は今回一番不気味だと思っている馬です。ディープボンドではなく和田騎手がこの馬を選んだわけでもなさそう。そう考えれば和田竜騎手は思うところがあるでしょうね。どうしても近走では後ろからの競馬一辺倒という形になってしまっているので、いつも通りの展開ならば厳しいとは思うのですが、もともと足元の不安から1年間の長期休養を挟んでの2走、2戦使っての今回ですから持ち味を発揮してきてもおかしくないのではと思っています。阪神で行われた古都S芝3000mでは184.2秒という素晴らしい時計で勝ち馬となりました。この時は中段あたりにつけて上がり最速の脚を見せつけての勝利です。最近ステラヴェローチェやヨーホーレイクのように復活が多いですからね。面白い一頭ではないかと思っています。

ブローザホーン
評価『A+』総合指数14.530(3位)

テーオーロイヤルと並んで時期にふさわしい馬が出てきました。函館記念という2000mの重賞でも着内に入るスピードも持ち、そして不良馬場もこなし、日経新春杯でも快勝という結果を残しました。今回蓋を開けてみれば1番人気に推されるのではないかなと思っています。とにかく今回は馬体が良いです。前走はそれほどでもなかったのですがトモの状態は1ランク上がった仕上がりを見せていました。転厩での初戦ということになりますがそこまで気にする必要もないでしょう。前走では心室細動で中断することとなった京都2400mというコースも克服して見せました。唯一の不安があるとするならば阪神競馬場と3000mという距離が未経験ということでしょうか。距離に関しては同じ条件である馬は多くいますのでそこまで強い判断材料にはならないと思いますが、阪神競馬場が初というのは少しリスクです。中山は複数経験していて結果も出していますので急坂に対する対応は問題ないとは思いますが、中山もだいぶトリッキーですからね。その辺が不安材料と言えるのではないでしょうか。

メイショウブレゲ
評価『C』総合指数8.120(9位)

万葉Sの勝ち馬が出てきました。先ほども出てきましたが万葉Sは京都で開催されています。185.3秒という時計はまずまずの結果です。後方からまくりに近い走りを見せての勝利となっています。この万葉Sというレースで結果を残している馬は本当に侮れません。しかし、シルヴァーソニックしかりナムラドノヴァンしかり…。ただその時の万葉Sは中京開催でした。そして183秒台近い時計が出ていた時の中京です。実は中京競馬場は時計がかなりかかる競馬場の一つです。そういう競馬場で突出すべき時計を出しているというのが万葉Sからの好走パターンだとすると、185.3秒というのはそこまでの数値ではないかなというのが印象です。脚質的にも後方からの競馬が多いですし、まくりに近い走りはするもののそこまで強烈なものではありません。前につけてきたら怖いくらいの感覚でしょうか。

ユーキャンスマイル
評価『D』総合指数0.370(15位)

リピーターというのは+評価なのですが3年前重馬場で開催された阪神大賞典3着以来、長距離での好走はありません。ただ昨年の新潟記念では2年連続の2着に入るなど、適性が高いレースでは好走してくる馬ですから侮れないとは思っています。今回馬場がまためちゃくちゃに悪くなるようであれば考えたいとは思いますが、おそらく厳しいでしょう。

ワープスピード
評価『B+』総合指数9.493(8位)

今回の出走馬の中ではステイヤー色はかなり強い馬だと思います。安定した位置取りと長く脚を使って着内に入ってくる馬ですね。条件戦で戦ってきた期間が長かった分、しっかり地力をつけて重賞に挑戦しても大きくは崩れません。昨年古都S京都開催では(7-7-7-5)と3~4角で位置を上げて勝利をつかみました。最後に急坂が来るのはどうなのかなとは思いますが脚質的には十分に戦えると感じます。前走ダイヤモンドSでも勝ち馬テーオーロイヤルに0.2秒差、しかも上がり最速33.7秒という脚を見せています。長距離の川田騎手は若干不安ではありますが着内に入ってくる可能性は十分にあると思います。

★全体評価★
【軸候補】
A+…ブローザホーン
A…サヴォーナ・テーオーロイヤル
【相手候補】
B+…ゴールデンスナップ・シルヴァーソニック・ワープスピード
B…ディープボンド・プリュムドール

今回私はこの中から馬券を構成していきたいと考えています。
結局全頭診断も9000字近く書いてしまいましたwww
そして来週はいよいよ高松宮記念です。気合を入れてこれから記事の準備をしていきます。ぜひぜひ来週も中間考察、読んでやってください。よろしくお願いします。

今回の考察は以上です。
今回も私の記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。どうやら私は10000字以内で記事を書くのが不可能のようですww この記事が少しでも皆様にとって参考になれば幸いです。記事を読んでくださった全ての方に幸あれ♪


予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!