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G1 2024年優駿牝馬:中間考察

こんにちは。
バークレーでございます。
今週は牝馬クラシック2戦目、優駿牝馬の中間考察をお送りしていきます。世間ではオークスと呼ばれますし私も記事の中でそう呼びますが、私は優駿牝馬という名前の方が好きです。なんか格好いいですよね!今年の3歳世代牝馬は非常にレベルが高くなっています。一方で、阪神JF・桜花賞の勝ちを分けたステレンボッシュとアスコリピチェーノ。そのうちアスコリピチェーノはマイル戦線へ行くこととなりました。残ったステレンボッシュが馬券の中心になるのか、それとも他の馬が台頭するのか。実はアスコリピチェーノ含めてマイルへ行った馬たちの影響もあり、混戦なのではないかなという予感がしております。今回もしっかり考察していきます。どうぞ最後までお付き合いください。


G1 優駿牝馬:予想基本方針

G1 優駿牝馬:東京芝2400m左回り
【コース形状考察】

東京競馬場芝2400m左回り:コース形状

こちらが優駿牝馬が行われる東京芝2400mとなっています。スタートは正面直線半ばあたり。1角までは350mとなっています。2400mという距離は、登録馬全頭にとって未知な距離である一方で、1角までの距離が350と2ハロンに満たないところから、ハナ自体は長距離であるにも関わらずスピード感のあるものになります。特に終いの脚がキレるタイプではない馬たちがある程度ハナの争いをしてきそうです。そして最初のコーナーに差し掛かった時点でペースは極端に緩むのでしょう。道中ペースが極端に緩むレースというのは最後の上がり勝負になることが多くなるので、オークスというレースの仕掛け所は比較的分かり易いと言えるでしょう。ちょっとここでラップ平均をいきなり見ていきたいと思います。

G1優駿牝馬過去レース:ラップ

過去良馬場で開催された際のオークスラップです。ここで見るべきは基礎ラップと各ラップとの差でございます。最近フォローしてくださった方が多いということは、この中間考察を読まれる方も増えてきたということ。ここで再度「基礎ラップ」の定義を説明させていただきます。何も複雑な計算をしているわけではありません。オークスの最終タイム平均144.3秒から最初の1ハロン平均12.49秒を引いて、残りの秒数131.4秒を11ハロンで割ったものを私はこのレースの基礎ラップと定義しています。スタート1ハロンは動いていない状態からスタートを切っての200mとなりますので、それを除いたものとしたわけです。これを見る限りでは、オークスというレースが「道中明確な緩み」のあるレースであるということが分かります。特に1200→1400の7ハロン目の平均ラップは12.52秒ですので、最初の1ハロンよりもゆっくりなペースということになりますね。これは本当に各重賞のラップを毎週のように研究していると珍しいことです。そして東京競馬場は直線が525m以上ありますので、直線に入ってからの決め手勝負になりやすいことから、コーナー部分からさらなるロンスパをかける必要がありません。したがって本当に上がり3ハロン勝負となる場合が多いことが分かります。

一方でこのラップを見て思うこととしては、「このラップならば距離が不安でももつだろうな」ということです。そもそも牡馬にくらべると2000mを超える距離のレースが少ないのが牝馬です。この時期であればほとんどの馬が最長でも2000mという経験になっていると思います。ここでオークス過去10年の戦歴を「距離」ということをテーマにまとめてみようと思います。

G1優駿牝馬:着内距離適性

はい、全くもって予想は外れましたww 上記表は過去10年オークスの着内に入った馬が、どの距離で着内に入る経験をしていたか、その最長の距離をまとめたものです。2000m以上連対を経験した馬でオークスの着内に入っている馬は実に30頭中12頭いることが分かりました。確率で言えば40%です。決して高い確率には見えないのかもしれませんが、これは無視できない兆候ではあります。そしてこの2000m以上連対経験馬がどのレースで結果を出しているのかを調べると次のようになります。

G1優駿牝馬:着内距離適性(レース入り

これを見る限りでは「フローラS・忘れな草賞・百日草特別」の3つは少なくとも抑えておいた方が良さそうですね。
フローラS着内馬→「アドマイヤベル・ラヴァンダ」
忘れな草賞着内馬→「タガノエルピーダ」
百日草特別着内馬→「アドマイヤベル」

では一方で、上記オークスで好走した2000m以上実績場ですが、どのようなタイムのレースだったのでしょうか。これ結構調べるの大変だったのですがそれでもここまで来たら調べねばなりません。気合を入れて調べました。まず今年の上記3レースの最終タイムです。
2024フローラS最終タイム→「119.0秒」※3着ラヴァンダ119.1秒
2024忘れな草賞最終タイム→「119.4秒」
2023百日草特別最終タイム→「119.4秒」※3着アドマイヤベル119.8秒

こちらが基準になるタイムということになります。
では上記表の各レースの最終タイムを考えていきます。
2015年忘れな草賞→123.5秒(勝利)
2015百日草特別→120.8秒(勝利)
2016フローラS→119.7秒(勝利)
2017フローラS→121.3秒(勝利)
2016百日草特別→123.4秒(勝利)
2019忘れな草賞→120.6秒(勝利)
2020フローラS→118.7秒(敗北)
2020年忘れな草賞→123.6秒(勝利)
2021フローラS→119.4秒(勝利)
このようになりました。フローラSはウインマリリンが2着に入った年と比べるとタイムは足りないということになりますが、それ以外は全てクリアしているようです。百日草特別と忘れな草賞についてはどちらとも今年の方がタイムが上という結果になりました。忘れな草賞に関しては、近年で時計が出やすくなっていて、ステラリアの118.0秒という記録があります。一方でそのステラリアはオークスでは13着と惨敗を喫しています。その2021年忘れな草と今年を比較してみましょう。
2021年忘れな草賞
12.4→10.9→12.0→11.9→12.1(59.3)→12.0→11.8→11.3→11.5→12.1
2024年忘れな草賞
12.5→10.5→11.5→11.7→11.9(58.1)→12.8→13.1→11.9→11.4→12.1
むしろ今年の忘れな草賞の方が前が流れていて、下手したらもっと時計の出すい展開だったことが分かります。今年の忘れな草賞は前3頭が塊となって大きく後続を引き離す逃げを見せています。まぁそれでもステラリアの118.0秒は時計が出すぎていて反動が大きかったのかもしれません。

さて、これら3レースを過去レースと比較すると、アドマイヤベルとタガノエルピーダに関しては十分に馬券に絡んでくる可能性はありそうです。ラヴァンダについても時計としては優秀なのですが、馬体を見る限りでは2000mが限界かなというような印象も受けます。この2頭を2000m以上好走馬の中では注目視しておきたいと思います。

【断面図考察】
では続いて断面図を見てまいります。

東京競馬場芝2400m左回り:断面図

高低差はこちらとなっています。前半はほぼフラットから最後小山を上る感じ。後半は下りからダラダラと上って急坂、そして最後1.5ハロン程度平坦な道が続きます。ラップ的に一気に速くなるのは間違いなく青で囲んだ部分から。まさに上がり3ハロンの勝負となります。先週のヴィクトリアMでも上がり指数が良い馬が1・2着に入りましたが、今回もそういう要素があるのかもしれません。注目しておきましょう。では、ラップ的に最後の3ハロンが勝負のポイントになるということは、実際のレース結果でも上がりが使えた馬が好走しているのでしょうか。それを調べてみると次のような結果になりました。

G1優駿牝馬過去レース:着内馬上がり

これを見る限りでは、間違いなく1着になる馬は終いの脚がメンバーの中で上位である必要があると分かります。全体では30頭中23頭76.7%が上がり3位以内に入っていました。そして気になるのが上記馬たちの位置取りでしょうか。道中の位置取り別に上の表に色をつけてみました。

G1優駿牝馬過去レース:着内馬上がり(位置取り入り)

赤→先行、緑→中段、青→後方としています。こう見てみると、上がりが使える脚があれば、位置は関係ないようにも見えますね。やはり2400mという距離が要因となって折り合い重視ということになるのでしょうか。道中折り合いを欠いてしまうと最後ガス欠になることが多いです。牝馬限定レースだけに折り合いは重要なのだと分かります。

G1 優駿牝馬:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
それでは続いて、逃げ馬の特定にまいります。ヴィクトリアMではサウンドビバーチェを逃げ馬として想定しましたが、想定以上に前が流れる結果となって、ハナは奪えませんでした。それにしてもこのメンバーで前3ハロン33.8秒というのは驚きです。「ハナを切ろうとする馬が呼応する」ということがどれだけテンを速めるのか、改めて勉強になりました。やはりBコース替わりというのは大きかったように思います。全騎手の頭の中に前につけなければという意識が高かったように思います。モリアーナの武藤調教師は「前が止まらなかった」と語りましたが、それは真実なのでしょうか。勝ち馬は最初こそ出ましたが、序盤から下げる選択をしています。私は馬場が結果を決めたとは思っていません。後ろで競馬をした馬たちがどれくらいのペース進んだのか、それは後日詳しく検証をしてみたいと思うのですが、馬場が結果を決めた最大の原因ではない。むしろ「馬場への意識」が結果を決めたといって良いのかもしれません。

さて、私は逃げ馬から展開を予想していくタイプの予想家ですので、逃げ馬が想定外になるとまずいです。今回もちょっとどの馬が逃げるのかの判断が非常に難しいレースになってしまいましたが、すべて歯車が合うために逃げ馬選定はじっくりいたします。まず直近で逃げたことのある馬から確認していきましょう。今回はキャリアが短い馬のG1ですのでキャリア全体で逃げた回数を数字で表します。
■逃げ馬候補■
※直近で逃げたことがある馬
ヴィントシュティレ➊・コガネノソラ➋
ショウナンマヌエラ➍・チェルヴィニア➊
パレハ➋

今回の逃げ馬候補は5頭となりました。逃げた回数から考えればショウナンマヌエラあたりが候補になりそうですね。まずはそれぞれの馬の逃げ方を分析してみましょう。
ヴィントシュティレ
→まだ騎手が決まっていないようなのでどうなのでしょうかね…。今回思いのほか登録馬が少なかったため、抽選対象はいないという状況になっています。この馬が逃げたのは前走となります。東京2000mというスタートしてからすぐにコーナーに入り、ペースが落ち着きやすい中で前3ハロン34.9秒という速さで逃げてそのまま逃げ残る結果となりました。しかもこの時は単騎逃げという形でしたから、鞍上だった津村騎手はしてやったりだったでしょうね。ただこれは、東京芝2000mだからできた逃げとも取れます。東京芝2400でこれをやってしまうと、東京2000m以上に長い距離を逃げさせなければならなくなり、距離的にはちょっと厳しいでしょう。同じ騎手ならば少し攻めた騎乗になることはあると思いますが、今回津村騎手はミアネーロに騎乗予定です。ここは無理して逃げてはこないかなというのが私の見立てです。
コガネノソラ
→逃げたのは3走前とデビュー戦。デビュー戦に関しては競馬を教える要素もあるので参考外とします。3走前は東京1800mでのことでした。4番とい馬番でしたが9頭数と比較的少頭数のレースで逃げられた要素はあるのかなと思います。前3ハロンは36.0秒でそのまま上がり3位の34.6秒でポッドテオに0.3秒差をつけての勝利ですから、好位から折り合いをつけて道中脚を溜めるタイプの走りをするのでしょう。ただハナにこだわっているというわけでもなさそうです。事実前走もスイートピーS東京1800mに出走していて、この時は前3ハロン36.1秒で8番手追走。むしろこの馬のペースを大切にしているような印象を受けます。それで終い34.1秒で上がり最速かつ勝ち馬となりました。その時の105.6秒というこの時計自体もめちゃくちゃ優秀なものでした。過去10年スイートピーSでは最速です。毎日王冠や府中牝馬Sなど古馬の重賞かつ秋の東京開催レースには敵いませんが、3歳重賞と比較しても引けをとらない数字なのではないかと思います。控えてもそのレースに勝てたこと、そして逃げたレースと時計が出せたレースの前3ハロンタイムがほぼ同じというところを見ると、位置取りよりも馬のリズムを重視していると考えられます。よっぽどこの後紹介するテン速さ比較で速くなければ、おそらく逃げてはこないでしょう。
ショウナンマヌエラ
→逃げた回数は断トツで多い馬が出てきました。デビュー戦は除くとしても、注目したいのは新潟2歳Sでの逃げですね。前35.4秒で先頭に立ち、新潟外回りは確実にコーナーでペースが落ち着いて息が入ります。事実このレースでは4~5ハロン目が「12.3→12.1」とマイルにしてみれば緩い流れとなりました。結果上がり3ハロン勝負に持ち込んでアスコリピチェーノと0.2秒差の2着。その時の鞍上は石橋脩騎手なので今回とは違いますが、この馬の結果くらいは確実に岩田康騎手は見ていらっしゃると思うので、参考にしてくるのではないでしょうか。枠順次第ではありますが逃げる意思はありそうです。
チェルヴィニア
→逃げたのは新馬戦のみとなります。この時はボンドガールに差し切られて2着となりましたが、その後快進撃を続けてそのままアルテミスSに勝利します。まぁ少なくとも前走35.0秒のような速い流れの前半を経験したことがない状態でしたし、半年の休み明けということもありましたのでここで人気が下がれば御の字という感じでしょうか。ただ、この馬はここで分析する馬ではありません。おそらく逃げないと思いますので。
パレハ
→直近2走いずれも逃げてきている馬となります。川田騎手に「変な展開になった」と言わしめた忘れな草賞でも逃げを図っています。さすがにこの時の34.5秒は先頭の3頭が呼応しすぎてしまっています。これは例外でしょう。ただ、牝馬ということもあってムキになってしまうところがあるのかもしれません。それは展開予想の際に頭の中に入れておきたいと思います。今回の鞍上は田辺騎手という予定です。田辺騎手が鞍上ならば少し逃げは警戒しておいた方が良いのかもしれません。阪神2000mで勝ち切っているところを見ると、急坂を2回上るだけのスタミナは持っていそうです。テン速さ比較で上位ならば逃げる可能性はあるかもしれません。

さて、個別に分析をしてきましたが、今のところはショウナンマヌエラかパレハあたりが逃げてくるかもというところでしょうか。今の情報だけでは逃げ馬が特定できるところまでは行きませんので、今回もテン速さ比較を見ていくことにいたしましょう。

G1優駿牝馬登録馬:テン速さ比較

な、なんと…テンの速さではタガノエルピーダがトップとなりました。これは意外な結果ですね。ただ、タガノエルピーダ自体は逃げたことが今まで一度もありません。あくまで平均的にテンの速さが使えるというだけ。そしてタガノエルピーダのテン速さ平均はオークス前3ハロン平均の35.63秒よりも少し速いくらいでしょうか。ただ、ここ5年はいずれも平均を上回るほどのテンの速さを記録しているところを見ると、平均よりやや速いペースで前が進んでくれて、タガノエルピーダ自身は3~5番手くらいに楽に追走するというのが一番好走の可能性が高い形のような気もします。Mデムーロ騎手ですから最初後ろからの競馬になりそうで怖いですが…ww そう考えるとやはりパレハかヴィントシュティレ、ショウナンマヌエラあたりになるのでしょうか。テンが直近3走で最も速かったのがこの3頭。なーんか…呼応しそうですよね…。特に枠順がばらけるようなことがあるとちょっと怖いです。さて、今回の中間考察では逃げ馬を1頭に特定するのはやめておきましょう。それは枠順が出てから考えることにいたします。ただ、ペースを考える上での方針は「3頭が呼応してテンは速くなる」ということにします。
【ペース考察】
それでは、上記方針を基に前半1000mのペースを考えてみたいと思います。まずはオークスというレースのペースを確認します。分け方は「前半1000m+中2ハロン+後半1000m」という形で行きます。

G1優駿牝馬登録馬:前後半タイム

オークスの前3ハロン平均が35.63秒、3頭が呼応する形ならばこれよりも速くなるはずです。ここ5年間は35.1~35.4秒で前が流れています。少なくともこれくらいにはなるでしょうか。そこからは例年通りペースが平均くらいに緩んだとしても4~5ハロン平均は24.66秒。とするならば前半1000mは59.5~60.0秒くらいになるでしょうか。このペースに該当する年度は次のようになっています。いわゆる重要参考年度ということになるでしょうか。
該当年度「2013年・2016年・2018年・2020年・2021年・2023年」
これらの年度の着内馬位置取りをまとめたものが次のものになります。

参考年度着内馬位置取り

ちょっと見にくくなってしまい申し訳ありません。該当年度は6年でしたが、2013年と2018年は前3ハロンが少し緩んでその後が速まっているという展開ですので少しずれてしまいます。そう考えると太字で囲んだ4年が最も展開としては近いのではないかと考えます。そうすると…後ろからの馬はやはり絡んできそうですね。

G1 優駿牝馬:ラップ考察

【ラップ考察】
今回は全馬未経験の2400m。能力比較は2000などではできますが、正確なものにはなりません。それは来週のダービーも同じことが言えます。次に能力比較を行うのは安田記念ということになるでしょうか。ここではラップと粗い予想ではありますが隊列予想を行いたいと思います。まずはラップの視覚化から行っていきましょう。

G1優駿牝馬過去レース:ラップ

こちらがラップを視覚化したものになります。こう見ると、オークスは非常に分かり易いラップを刻むということが分かります。平均値を見るならばある程度キレイなWの形を描きます。ゴール手前4ハロン目の部分を見ると、多少ロンスパ気味になる年もあるようですが、東京芝2400mでロンスパというの少し無謀なところがあります。そもそもオークス自体逃げ残って馬券に絡んだのは過去14年42頭のうち1頭しかいません。ロンスパからの消耗戦というのは現実的ではないかなという風にも思います。さて、ここでは枠順が発表される前の粗い予想とはなりますが、隊列予想を行いたいと思います。

G1優駿牝馬:隊列予想(枠順発表前)

想定した前3ハロンペースは35.2~35.3秒で計算しました。このペースで進むと下手したら番手集団以降どこかが少し離れた位置で走る可能性があります。そういう意味で2列目までの差を0.3秒としました。ただ、下手したらもう少し差がつく可能性はあると思います。2400mの長距離レース、前が流れれば隊列は縦長になります。仮に赤字のペースで進むとするならば、青字の馬たちは経験したことのあるラップとなります。後ろからの競馬からでも十分に届くペースで進むと考えると、馬券の中心は他の馬にはなりますが、青で表示した馬に関しても馬券に絡んでくる可能性があります。馬体的には…タガノエルピーダかチェルヴィニア、コース適性あたりで言えばコガネノソラあたりが有力な候補と言えるでしょうか。

さて、今回の考察部分は以上となります。
続いてバークレー指数上位馬の紹介をしていきます。
何かと注目いただいていますので、的中してくれることを祈りますww
今回特に注目していただきたいのは「上がり優秀馬」ですね。

G1 優駿牝馬:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 ステレンボッシュ(0.8)
2位 スウィープフィート(0.7)
3位 以下の3頭が該当(0.6)
クイーンズウォーク・コガネノソラ・ラヴァンダ

上がり最優秀馬はステレンボッシュとなりました。
わざわざ紹介する必要があるでしょうかね?ww 桜花賞馬です。キャリア5戦ですべて連対。馬柱的には安定感がありそうですが、サフラン賞で2着に敗れているのが少し気になります。この時は上がり35.1秒で2番目、それでもスプリングノヴァに2着と敗れました。やはり直線が長い方がこの馬の強さは生かせるのだろうと感じます。阪神JFの時に馬体等診断にて「この馬は強烈なキレ脚を持っているかもしれない」とポストして5番人気ながら2着と結果を出してくれました。そして注目すべきは桜花賞時の馬体ですよね。阪神JFと比べて決して良いとは言えない場合の中で、見事に勝ち切ってくれました。他の方の話をお聞きすると当日の馬体はおそらくフォトパドックの時よりもだいぶ良化していたようです。そして今回。間違いなく馬体は出走馬の中でもトップレベルに仕上げてきました。国枝調教師は乗りやすい馬なので乗り替わりはあまり気にしていないとコメントしています。ダービーでも戸崎圭騎手はジャスティンミラノに騎乗するでしょうから、まさかのオークスとダービーの連続制覇となるでしょうか。本命にするかはまだ分かりませんが、重い印は打つことになるでしょう。
2位はスウィープフィートが入りました。
キャリア7戦ではありますが上がり最速3回とキレ脚を発揮してくれています。1600mまでのレースしか経験していないという事実はさほど重要なものではありません。むしろ長く脚を使えるかどうかというところがポイントになるでしょう。確かに桜花賞では上がり33.0秒で2位、阪神外回りは右回りで最も直線が長い444m。直線に入ってからの追い込みで4着に入っていますから、2ハロンは脚が使えるということが確定。ただ、右回りしか今まで経験がなく、東京上がり3ハロンで目一杯脚が使えるかどうかとうとほんの少しだけ疑問が残ります。蓋を開けたらめっちゃ脚を使えるかもしれませんし、逆に桜花賞のように届かないということもあり得ると思います。この馬の取捨が今回のオークス攻略の最大のポイントかもしれません。
3位には3頭も該当してしまいました。
まずはクイーンズウォークです。
Xでもポストしましたが、この馬は非常に燃費の良い走り方をします。一完歩が大きく大箱にはもってこいの走り方。陣営も早いタイミングでオークスを見据えてきたと思いますので期待の1頭です。クイーンCでは上がり最速で勝ち馬となっているところもローテ的には良いと判断できます。桜花賞ではどうしてもテンの速さが求められてしまい、前35.2秒という速さが上がりの脚を削る結果となってしまいました。今回はそれに比べるとゆったりした前半のペースとなりますので、本来の脚を使える土壌はできていると言えるでしょう。現在4番人気となっていますが、もう少し人気が落ちないかなとひそかに期待しているバークレーです。
次にコガネノソラです。
左回りでは確実な終いの脚を使える馬となります。キャリア6戦のうち4回が左回りで、逃げた新馬戦以外は全て上がり3ハロン3位以内の脚が使えています。オークスというのは上がり最速でなくても馬券に絡めるレースでもあるので、前もしくは中段前目で競馬をして上がり34秒台で走ってくるならば、十分に馬券に絡む可能性はあると言えるでしょう。高い心肺能力と父ゴールドシップ顔負けのトビが大きく豪快な走りで、オークスに穴を開けてくれるかもしれません。
最後にラヴァンダです。
フローラSでは粘りの競馬で2着に入りました。上がり指数では上位に来ましたが、重賞戦線では上がり3位以内に入ったことがありません。どちらかというと粘りの競馬がこの馬のスタイルになりつつあるようです。ただ、前走フローラSの競馬を見る限り、アドマイヤベルとは少し差があるように思います。直線が長い東京競馬場です。ペースに合わせた位置取り、追い出すタイミングなど難しい判断が求められます。岩田望騎手がどういう判断をするのか、楽しみではありますが難しい競馬になりそうです。

コース適性優秀馬
1位 以下の2頭が該当(1.2)
アドマイヤベル・コガネノソラ
3位 チェルヴィニア(0.9)

コース適性は同率で2頭トップとなりました。
まずはアドマイヤベルから分析していきましょう。
完全なる左回り巧者と言って良いでしょう。もちろんキャリア全てが左回りなので右回りは走らないとは言いませんが、この経験値は素晴らしいものだと思います。フローラSの経験を経て、陣営も2400への対応はできると思ったようですので、久々のフローラSから馬券内という結果が出してくれるかもしれません。終いの脚に関しても高い確率で33秒台を出せるものを持っていて、前走を見る限りでは決め手も持っていると言えます。厩舎としては2018年以来のG1制覇を狙っているわけですが、どうなるでしょうか。
次にコガネノソラですが、こちらは先ほど紹介しましたのでここでは割愛します。
次にチェルヴィニアを分析します。
デビューから3戦連続で左回り。3戦とも上がり33秒台を出して結果を残しています。阪神JFの直前に左後肢に違和感があっての回避が決定しました。馬というのは対角線の脚同士が大きく関係してきます。左後肢の違和感ということは前脚は右、右回りであればコーナーを右手前で走り、直線左手前にしますので桜花賞は大丈夫かなと思いましたが、やはり長期の休み明けのレースは上手くいかない要素があったようです。ムルザバエフ騎手も桜花賞の直後にはレース間隔が空いたことについて言及しています。桜花賞が叩きになるとは何とも豪華な叩きですが、馬体を見る限りでは十分に好走はあるように思います。

距離適性優秀馬
2400m経験馬はいないため、2000mの適性を考えました。
今回は1位になった2頭のみ紹介します。
該当馬「アドマイヤベル・エセルフリーダ」

まずはアドマイヤベルですが、ここではエセルフリーダを紹介していきます。2000mという距離までで考えれば、この馬が最も経験値のある馬と言えます。馬体もそこまで評価は悪くありません。トビが大きい割には回転力もあり、スピードも維持できます。キタサンブラック産駒ですから距離に関しても対応は可能な範囲内だと思います。キタサンブラック自身はダービーで惨敗をしましたが、産駒は好走しています。後は決め手勝負になった時にどこまでやれるかというところでしょうか。決して決め手がないとは言いませんが、他のトップホースと比べると少し劣るような気もします。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 ステレンボッシュ(10.751)
2位 アドマイヤベル(9.697)
3位 ライトバック(8.197)
4位 タガノエルピーダ(7.826)
5位 コガネノソラ(7.650)

総合指数はやはりステレンボッシュになりましたが、思いのほかアドマイヤベルとは僅差のようです。
ここでは今まで出てきていないライトバックから紹介していきましょう。
桜花賞3着の結果というか走りで一気に人気が出てきましたね。今回馬体を初めて見て、この馬の評価は私の中で変わりました。やはり新潟1800であるとは言え、上がり32.8秒というタイムは素直に評価すべきでした。もちろん新馬戦でのそのタイムは前38.7秒というかなり前半緩められたから起きたこととは言えますが、それでも32秒台で走れること自体が才能であると認識を改めたのです。そして桜花賞ですよね。阪神マイルは直線が長いですが、そこでも32.8秒です。前36.2秒という中でこれだけ上がりが出せるわけですから、これまたやはりすごい。今まで上がりが34秒台になったことが一度もありません。「32.8・33.7・33.9・32.9」ですから。オークスで後ろから飛んでくるのは、この馬かクイーンズウォークであるように思えてなりません。
次にタガノエルピーダも紹介しておきます。
この馬も素質馬です。前走忘れな草賞のことについては考察部分で散々述べましたのでここでは割愛しますが、やはり朝日杯FSであれだけ速い流れの中でも競馬ができたということ自体が素質の表れと言えるでしょう。馬体も本当に素晴らしかった。不安があるとするならば、左回りということでしょうか。京都で33.5秒の上がりが出せていますので、長く脚を使うことも可能だと思いますが、どれだけ東京競馬場の舞台で走れるのかは正直未知数です。デムーロ騎手とは手が合わなくはなさそうなので頑張ってほしいところです。

G1 優駿牝馬:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
アドマイヤベル➐・クイーンズウォーク➍
コガネノソラ➒・ステレンボッシュ➊
タガノエルピーダ➏・チェルヴィニア➎
ライトバック➌

今回の中間考察該当馬はこの7頭とさせていただきました。
馬体含めてここから徹底的に検証して、当日オークスの買い目を決めていきたいと考えています。また木曜日あたりには、各馬のプラス材料とマイナス材料をまとめていこうと思っていますので、ぜひXをご確認いただければと思います。

今回も12000字になってしまいましたが、書きたいことは全てかけました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。記事を読んでくださったすべての方に幸あれ♪

予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!