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G1 2024年皐月賞:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今週は皐月賞の中間考察をお送りしていきます。この記事を書き始めた時は、まだ桜花賞の結果は全く出ておりません。ドキドキしながら記事を書き始めております。Xでもポストしたのですが、今年の皐月賞は本当に大混戦です。今年の3歳世代牡馬は、朝日杯FSの後に有力馬が続々と出てきた感じですね。そして今回はなんと皐月賞に牝馬が出走するかもしれません。何十年ぶりの牝馬勝利なるのか!?それとも世代をリードしていく牡馬が誕生するのか!?非常に楽しみなところでございます。では、早速考察を始めていきましょう!


G1 皐月賞:予想基本方針

G1 皐月賞:中山芝2000m右回り
【コース形状考察】

中山競馬場芝2000m右回り:コース形状

こちらが皐月賞の行われる、中山芝2000mコースとなっています。スタートは4角出口あたりから。最初のコーナーまでは405mと約2ハロンの距離となっています。桜花賞1600m阪神外回りは最初のコーナーまでが473mありますので、それに比べると短い距離にはなっています。しかしまず注意しておかねばならないことは、「中山のコーナー」に関することです。今回使用されるのは中山内回りコースとなっていますが、中山自体が小回りと称されるだけあって、コーナーのキツさは競馬場の中でかなり上位となっています。何度も今まで紹介していることではありますが、改めて競馬場毎のコーナーのキツさ緩さに順位付けをしてみようと思います。今回は芝のレースですので芝のみの記載といたします。
■競馬場コーナー回り■
※上位であればあるほど「緩く」なっています。

1位 阪神外回り
2位 京都外回り
3位 中山外回り
4位 阪神内回り
5位 東京
6位 札幌
7位 京都内回り
8位 中京
9位 函館
10位 中山内回り
11位 福島
12位 小倉
13位 新潟
このように中山競馬場内回りというコースは、コーナーがきつい分類に入る競馬場です。もちろんこれらは主に3~4角のものを表しています。例えば阪神競馬場であれば1~2角と3~4角では少しカーブのキツさ緩さが異なっています。ただ、中山内回りがカーブのきつい競馬場であるということには変わりないでしょう。

私がなぜここに注目したのかというと、このカーブのきつい中山競馬場1~2角までにハナを切りたい、もしくは位置を取りたいという心理が働きやすいということをお伝えしたいからです。テンが速くなりやすい要素の一つとして、コーナーのキツさということも関係してくるのだと思います。コーナーで位置を上げるのは距離ロスにもつながりますし、キツいコーナーで位置を上げればそれだけ馬に負担がかかります。まず皐月賞を攻略するにあたって注意すべきは「テンの速さ」ということになるでしょうか。ちなみに調べてみますと、皐月賞良馬場開催の時の前3ハロン平均タイムは『35.02秒』、先々週に行われた大阪杯が『35.9秒』、金鯱賞が『36.2秒』、天皇賞秋が『35.68秒』となっていますので、どれだけ皐月賞のテンが速いのかが分かると思います。しかも走るのは3歳馬たちとなっています。古馬と比べ身体が出来上がっていないのですからね。キツさは想像以上ということになるでしょう。

そしてもう一つ考えなければならないのは「直線の短さ」でしょう。
中山競馬場の直線距離は310mとなっていて、中央競馬場の中でもかなり短くなっています。先日桜花賞の中間考察を書き終えた後、Xの競馬界隈で「阪神競馬場は直線短いですよね」的な発言が見られました。とても残念です。これも何度も中間考察の時に紹介していますが、直線距離に関しても次にまとめておこうかと思います。これは予想の根幹にも関わるものなので、ダートも含めて記載しておきます。
■中央競馬場直線距離(芝コース)■
1位 新潟芝外回り「659.0m」
2位 東京「525.9m」
3位 阪神外回り「437.6m」
4位 中京「412.5m」
5位 京都外回り「404.0m」
6位 新潟内回り「359.0m」
7位 阪神内回り「356.5m」
8位 京都内回り「328.0m」
9位 中山内外回り「310.0m」
10位 小倉「293.0m」
11位 福島「292.0m」
12位 札幌「266.1m」
13位 函館「262.0m」
■中央競馬場直線距離(ダートコース)■
1位 東京「501.6m」
2位 中京「410.7m」
3位 新潟「353.9m」
4位 京都「329.1m」
5位 阪神「325.5m」
6位 中山「308.0m」
7位 小倉「291.3m」
8位 福島「267.3m」
9位 札幌「264.3m」
10位 函館「256.3m」
芝・ダートの直線はこのようになっています。この直線の距離というのは競馬を予想する際に最も大切なファクターの一つです。こことスタートから最初のコーナーまでの距離から思考は始まっていくことになるのです。例えば最後のスパートに最低限必要な距離は2~2.5ハロンだと私は思っています。そう考えると中山競馬場芝コースの直線は310mしかありませんのでちょっと短すぎます。ということは3~4角のどこかで一気にスピードが上がるタイミングが来るわけです。そういうところから考えないと、考える競馬予想にはなりません。いつまでもレースを見た感覚で賭けてしまうことになりかねません。

さて、では皐月賞における勝負のポイントはどこになるのでしょうか。先ほども述べた通り、直線入ってからの勝負になるとは思えません。そこで「ラップ」が次のポイントになってきます。次の表をご覧ください。

皐月賞過去レース:ラップ

こちらが皐月賞良馬場過去レースのラップとなります。左下にある基礎ラップというのは皐月賞最終タイム平均118.86秒から、最初の1ハロン12.23秒を引いて、残りを9ハロンで割ったものになります。馬が動いている部分のラップ平均を表すことでこのレースに必要な基礎ラップを出した形になります。そして基礎ラップ11.85秒と書かれた部分から横に記載してある赤と青の数字は基礎ラップから各ラップの平均がどれくらい乖離しているのかを表したものになります。説明がへたくそですいません…。こちらを見てみると、2つのことが分かります。一つは前半はある程度淀みないペースを刻み、800→1400mの3ハロンで「明確に息を入れるタイミング」があるということ。そして、もう一つは「ゴール手前3ハロン目から一気のペースアップがある」ということです。しかし冒頭で述べた通り、3歳馬では経験したことのない速いペースで前3ハロンを進んでいくことなどから、結構出走馬にとってはギリギリの戦いになるため、スパートをかけるといっても強烈な上がり勝負になるというわけではなく、ある程度消耗戦のような戦いになるというとことにこの皐月賞のポイントがあると言えるでしょうか。そしてそのゴール手前3ハロンというのはコース形状でいうとどの部分に当てはまるのでしょうか。

中山競馬場芝2000m右回り:コース形状(再掲)

丁度この赤で丸をしたハロン棒のところがゴール手前3ハロン地点ということになります。ちょうど3角入ってちょっと過ぎたところくらいでしょうか。ここからペースは一気に上がるということになります。しかし、ここでペースを上げるのはもちろん「逃げ馬」であって、勝ち馬とは限りません。では着内馬はどのような位置で競馬をしているのでしょうか。こちらも見ていきたいと思います。

皐月賞過去レース:1着馬
皐月賞過去レース:2着馬
皐月賞過去レース:3着馬

まず1着馬です。該当年度が9年分しかありませんので、あくまでも参考まで。ビックデータではありませんからね。これを見る限りでは「後方馬」が勝ち切るのはちょっと難しいペースになりますね。逃げ馬自体が残り3ハロンの地点からのスパートとなるわけですから、後方馬が直線向いた時に前に位置しておくためには、もっと長いロンスパが必要です。しかし3歳馬というのはあまりそういうロンスパを経験している馬がいません。かといって前半は先述の通りかなりきついペースになることが多いため、逃げ馬自体が逃げ残っての勝利というのもかなり厳しい。中段くらいにいる馬というのがやはりペース的には展開利がありそうだということが分かります。
次に2着馬・3着馬を見ていきます。
一転ここでは好位からの競馬をした馬の好走が目立ちます。後方から競馬をする馬は2~3着には絡んでくる可能性がありそうです。
こう見ていけばいくほど消耗戦のような色が見えてきますね…。前で2~3着に残した馬も実力馬が揃っています。

【断面図考察】
では続いて断面図を見ていきたいと思います。

中山競馬場芝2000m右回り:断面図

こちらが断面図となります。改めて高低差を見てみると、本当に中山競馬場というのはトリッキーなコースであると感じます。スタートしてから2ハロン目あたりで最初の急坂を迎え、最後ももう一度急坂を上らねばなりません。しかも何度も今までの中間考察で述べていますが、中山競馬場はゴール盤を過ぎた後に、もう一つ上り坂が設置されています。合計3回も坂を上らなければならないということになります。そういう厳しいコースの中で下り坂のペースを速めてしまうと、完全に馬は持ちません。だからこそ青で囲んでいる部分においてペースを緩めるという方法をとるのでしょう。これだけ見てみると長距離適性を有していた方が良さそうな感じもしてきます。

過去10年の着内馬に共通する要素が「長距離適性」なのではないかと仮定して、様々調べてみました。
➊2000m好走馬
過去10年着内馬30頭のうち、2000m好走経験(重賞は着内、平場は勝ち鞍)を条件に調べてみたところ20頭が該当しました。2000mを走り切る体力というのはやはり形状からみた印象と同じく必要のようです。
➋東京1800m好走馬
2000mでの好走歴がない馬10頭の中で東京1800m勝利という条件をクリアしている馬が7頭も該当していました。息を入りずらい東京1800mでの勝利というのは非常に能力値を測る上では大切なポイントになりそうです。
➌残りの3頭共通項
➊➋にいずれも該当しなかった3頭のうち、2頭は東京マイルでの好走歴があり、もう1頭は毎日杯の勝ち馬でした。毎日杯は阪神1800mというのが舞台となっていて、最初のコーナーまでが640mほどとテンの速さも必要とするコースです。

➊該当馬
アーバンシック・ウォーターリヒト・コスモキュランダ・サンライズアース・サンライズジパング・ジャスティンミラノ・シュヴァルツクーゲル・シリウスコルト・シンエンペラー・ダノンデザイル・ビザンチンドリーム・ミスタージーティー・メイシュタバル・レガレイラ(計14頭)
➋該当馬
ジャスティンミラノ・ジャンタルマンタル・シュバルツクーゲル・シンエンペラー・ルカランフィースト

この2項目をクリアする馬は?
ジャスティンミラノ・ジャンタルマンタル・シュバルツクーゲルの3頭のみということになりました。特にここ3年のデータに絞ると東京1800m好走ばが9頭のうち8頭を占めることになります。能力値という観点で言うならば、この3頭は決して侮れないのではないかとは思います。しかし、Xの馬体等診断でも述べたのですが。今年の共同通信杯のレースレベルは決して高くなかったように思います。そういう意味では昨年の東スポ2歳Sの方がラップ的には優秀だったと感じています。そう考えるならばシュバルツクーゲルが今年は熱い穴馬ということになるのでしょうか。馬体写真がない1頭なので不気味ではありますよね。

【前哨戦重賞レベル考察】
さて、今回は新しい考察をしていきたいと思っています。これは皐月賞に出走する予定の各馬が、前提として出てきた重賞のレベルを考察することによって、力関係をとらえようというものになります。この考察がある分、また長くなってしまうかもしれませんが、お許しください…。てかこの時点ですでに5000字を要しています。一体何文字の考察になってしまうのでしょう…。とはいえ、登録馬20頭すべての馬について調べるのはちょっと厳しいです…。まずはどの馬が出そうなのかを確認することにいたしましょう。

皐月賞登録馬:出走条件確認

はいシュバルツクーゲルでない―!さっきの考察は一体なんだったのでしょうか…。まぁこういう考察の努力は必ずどこかにつながるものです。気を取り直して進めていきましょう。シュバルツクーゲルとジューンテイクが除外対象となっていますので、順当に行けばウォータリヒトまでの18頭が出走ということになるでしょうか。ではこれらの馬が今まで出走してきた重賞のレースレベルを考えていきたいと思います。順番は結構バラバラになってしまうと思いますがお許しください。

G2スプリングS:中山1800m→評価C
1着シックスペンス、2着アレグロブリランテ、3着ルカランフィースト
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.7→12.2→12.6→12.7→12.9→12.6→12.0→10.9→10.8
中山1800mというテンが遅くなりやすいコースであるとはいえ、最後の2ハロンの追い比べ、中山直線は310mということなのでほぼ直線だけで決まってしまったレース。さすがにこのレースで刻んだ前半のようなラップで皐月賞に向かうとは思えない。かつこのレースは勝ち馬シックスペンスの強さが際立った結果となっていて2着以降に関してはそこまで評価は上げられない。
【タイム】
勝ち時計「109.4秒」
良馬場開催直近11年の平均勝ち時計は108.7秒。それに比べるとだいぶ遅い。前半がこれだけ緩めばタイムはもちろんでにくいとは思うが、個々と比較してみても、下から4番目に遅いラップ。2020年度と前半ラップは似ていて、最終タイムは0.4秒ほど速いものの、この年のレースレベルは正直微妙。稍重で開催された2022年と同じタイムでその時の勝ち馬はビーアスドニッシド。やはりそこまでレースレベルは高くなさそうだ。

G3京成杯:中山2000m→評価B
1着ダノンデザイル、2着アーバンシック、3着コスモブッドレア
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.3→10.7→12.6→12.1→13.0→12.612.4→11.9→11.3→11.6
皐月賞と同じ舞台で開催されたレースであるとはいえ、レース半ばの緩み方は決して皐月賞と同じではなく、必要以上に緩んだ形となった。かといって残り3ハロンでものすごいラップが刻まれたわけでもなく一歩足りない印象を受ける。最後は1~2着の馬たちだけは末脚的には他を圧倒していたとは思うけれど、皐月賞メンバーが相手となるとそこまで強烈に抜けているわけでもなさそう。
【タイム】
勝ち時計「120.5秒」
最終的な勝ち時計としてはとても優秀。直近10年では稍重の年が1年あるものの最速の時計となっている。過去20年で見てみると2番目の時計。その時の前半ペースは前1000mで58.0秒と前半が流れてタイムが出やすいレースとなっていたことを考えると前半が60.7秒でそれよりも2.7秒も前半が遅かったにも関わらず2番目のタイムというのは無視できない。ちなみに皐月賞は馬場が重くならない限り120秒は超えないタイムが出されるレース。前が速い展開で同じパフォーマンスができるかどうかが最大の焦点。ちなみに着内馬2頭はそういう流れを経験していない。

G3 きさらぎ賞:京都1800m→評価A
1着ビザンチンドリーム、2着ウォータリヒト、3着シヴァース
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.8→11.3→11.5→12.2→12.4→12.2→12.0→11.1→11.3
前3ハロンは35.6秒と皐月賞よりも少し遅いペース。道中緩むがそこまで強烈な緩みではなさそう。ただラップ的には最後の2ハロンが速くなる形なので基本的には差し競馬であったことを示唆する。そういう意味ではメンバー的にはそこまで強くはなかったのかなという印象を受ける。ただ、当日のビザンチンドリームも追い出しタイミングは決して優れたものではなかったように思うので、乗り方次第ではビザンチンドリームの圧勝だった可能性もある。一方ウォータリヒトの方が前前で競馬をしていたことを考えると、やはりウォータリヒトの評価はそこまで高くはならない。
【タイム】
勝ち時計「106.8秒」
きさらぎ賞自体が、色んなコースで2000mなど距離も変わっての開催が多いレースだったので、なかなか比較が難しいところだが、少なくとも京都1800mでの開催の中で過去最高に速い時計であることは間違いない。あのサトノダイヤモンドよりも速い。ただ、そうなるとビザンチンドリーム以外の馬も過去最速に近い形で走っているということになる。ということはある程度時計の出やすい馬場だったのだろうということも頭に入れておかねばならない。

G3共同通信杯:東京1800m→評価C
1着ジャスティンミラノ、2着ジャンタルマンタル、3着パワーホール
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.8→12.2→12.3→12.7→12.7→12.2→11.4→10.9→10.8
先述の通り、今年の共同通信杯は前半がかなり緩いペースだったことで、最後は単なる上がり勝負となってしまった。もちろん最後の3ハロン上がりタイムは優秀ではあるものの、あくまでも前半緩んだが故といえてしまう。ジャスティンミラノは道中でまくりのような走りを見せて先団へつけ、そのまま突き抜ける結果となる。多くの騎手が本格的に追い始めるのは残り2ハロンの地点からだったことを考えれば、そこまでレースレベルは高くない。
【タイム】
勝ち時計「108.7秒」
稍重でダーリントンホールが優勝した2020年を除いて2番目に遅いタイム。前半これだけ緩めばもちろんタイムは出にくいのだが、前半流れる形で脚を出す経験をしていないことは大きなマイナス。レースレベルは決して高くないと言わざるを得ないだろう。

G1朝日杯FS:阪神1600m→評価B
1着ジャンタルマンタル、2着エコロヴァルツ
、3着タガノエルピーダ
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.5→10.9→10.7→12.0→12.3→11.9→11.2→12.3
阪神JFと比べるとレベルが疑問視されている朝日杯FS。それは最終タイムに起因していると考えられるが、阪神JFの前3ハロンは34.4秒で朝日杯は34.1秒と朝日杯の方が流れている。ただ、その分3~4角の地点でペースを緩めたのが朝日杯。その分全体のタイムにも差がついた。もちろん出たタイムというのは重要なファクターではあるのだが、展開が異なればもう少しタイムが出てもおかしくはなかったというのが持っている印象。
【タイム】
勝ち時計「93.8秒」
過去10年で見れば真ん中くらいのタイム。決して遅くもないし速くもない。マイル戦は展開面が大きくタイムに作用することを考えれば決してこのタイムを軽視することはできないのではないかという印象を持つ。

G2ディープ記念弥生賞:中山芝2000m→評価A+
1着コスモキュランダ、2着シンエンペラー、3着シリウスコルト

※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.5→10.7→12.0→12.8→12.4→12.2→12.1→11.7→11.4→12.0
前3ハロンは35.2秒とまずまずのペース。やはり皐月賞と同じ舞台だけに前は速くなったといえる。しかし、その後の緩み方が少し極端なものだった。3着に逃げ残ったシリウスコルト鞍上三浦騎手の巧みなペース配分が理由となり、前が楽な展開になったと言えるだろう。そしてその緩みが終わったあたりから勝ち馬は前に進出し突き抜ける結果となった。終始先団につけていてシリウスコルトを交わし、0.2秒差をつけたシンエンペラーがこのレースでは最も評価できる馬ではないかと考える。
【タイム】
勝ち時計「119.8秒」
過去10年では3回ほど馬場が渋った年があるものの、119.8秒というタイムは過去最速。評価はシンエンペラーが高いと言ったがコスモキュランダ鞍上はあのモレイラ騎手。スタート押し出すことが苦手なMデム騎手であったことが功を奏した形にはなったが、それでもモレイラ騎手への変更はプラスと見るべきだろう。弥生賞からのローテというのは近年ちょっと疑問が残ってしまうのだが、今年はレースレベルは比較的高かったと言える。

G1ホープフルS:中山芝2000m→評価A+
1着レガレイラ、2着シンエンペラー、3着サンライズジパング

※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.5→10.8→12.1→12.5→12.1→12.2→12.1→12.4→12.0→11.5
昨年のホープフルSは冬の中山にしてみれば時計の出やすい馬場。前3ハロンは35.4秒とそこそこ流れる展開となり、後半はかなり淀みないラップを刻んだと言える。これをどう評価するかがポイントになりそう。タイム的には内ラチ沿いを前に出たシンエンペラーがギリギリまで先頭で、最後大きく外を回したレガレイラがゴール盤手前で交わす展開となっているため、ラップが加速型になっている。タイム差以上にレガレイラの力はありそう。
【タイム】
勝ち時計「120.6秒」
ちなみにこちらも過去10年で最速タイの時計となっている。時計が出やすい珍しい馬場だったとは言え、これは立派なものだと思う。そしてレガレイラ以外にもサンライズジパングについても評価ができそうだ。最後直線不利がある中での3着。直線で詰まることがなければ下手したら着順をあげていたかもしれない。例年よりは軽い馬場。皐月賞がパンパンの良馬場で競馬をするようなことがあっても、はたまた重い馬場になっても面白い存在。

G2デイリー杯2歳S:京都1600m→評価B
1着ジャンタルマンタル
、2着エンヤラヴフェイス、3着ナムラフッカー
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.3→11.0→11.7→12.4→12.1→1.9→11.2→11.9
前3ハロンは35.0秒。マイルなのである意味当然か。淀の坂あたりでラップが緩み、下り最後あたりからの微妙なロンスパ。ある意味京都マイルならば普通にありえる流れだった。マイルらいしいある程度淀みのないラップを経験しているという意味ではジャンタルマンタルにとってはプラス材料だろう。
【タイム】
勝ち時計「94.5秒」
阪神で数年開催されていた年を除くと2番目タイで速い時計となっている。着内馬は超1流かというとそうではないかもしれないが、過去のレースと比べると高いレベルにあったと言えるだろう。

G2東スポ2歳S:東京芝1800m(ここは軽く)→評価B
1着シュトラウス、2着シュバルツクーゲル、3着ファーヴェント
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.3→11.2→11.8→12.0→11.8→11.6→11.7→11.7→12.4
東京1800mらしい非常に淀みないラップを刻んだ。ラップ的には素晴らしいものだと思う。シュバルツクーゲルが出走できたならば共同通信杯よりは高く評価したいレース。
【タイム】
勝ち時計「106.5秒」
最終的な時計自体はそこまで上位ではない。ただ2017年ワグネリアン106.6秒などを見る限りでは許容範囲内には入っていると思われる。

G3京都2歳S:京都芝2000m→評価A
1着シンエンペラー
、2着プレリュードシチー、サトノシュトラーセ
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.5→11.1→11.4→11.8→12.3→12.8→12.0→11.9→11.9→12.1
思いのほか消耗戦になった感じ。前3ハロン35.0秒は決して悪くない流れ。一方で淀の坂を上ったあたりからはラップが流れず、最後は12秒前後のラップを刻み続けてゴールした。前1000mは59.1秒なので良い流れだとは言えるが、その後はそこまで強烈なラップではない。ただ前が結構流れたことを考えるとかなり粘れている印象は持つ。
【タイム】
勝ち時計「119.8秒」
阪神の開催もあったがそれでも過去10年では文句なしの過去最速。やはりこれを見る限りではシンエンペラーの持つ地力はかなり上位であると言えるだろう。

G3毎日杯:阪神芝1800m→評価S
1着メイショウタバル
、2着ノーブルロジャー、3着ベラジオポンド
※太字が皐月賞でも出走する馬となります。
【ラップ】
12.6→11.2→11.4→12.1→12.3→12.0→11.6→10.9→11.9
完全にメイショウタバルが刻んだラップとなる。前3ハロンは35.2秒で1000m時点も59.6秒と流れる展開に。そして最後の3ハロンも34.4秒の上がりを使っていることを考えれば、ラップ的にはかなり優秀な結果のように感じる。道中のラップもそこまで緩んだものにはなっていない。
【タイム】
勝ち時計「106.0秒」
過去10年では2番目に速い時計。1番速かったのはシャフリヤールで103.9秒だった。これはさすがに化け物級の時計なので除外視してよいかとは思う。この年は前半がとにかく流れる展開だった、それを除けば2023年毎日杯は優秀な時計と言える。ちなみに2017年毎日杯勝利から皐月賞を勝利したアルアインのタイムは106.5秒であった。それよりも速く、そして突出すべきは「重馬場で106.0秒を出した」ということである。これは確かに飛んでもないタイムかもしれない。ちなみにラップ的なものは2017年と2024年は非常に近いものがある。

以上となります。
結局ものすごい量の文字数を要してしまいました…。結果をまとめると?
評価S :毎日杯
評価A+:弥生賞・ホープフルS
評価A :きさらぎ賞・京都2歳S

このような形となりました。上記の結果から、この前哨戦考察該当馬は以下の通りとします。
★前哨戦考察該当馬★
コスモキュランダ➑・サンライズジパング⓭
ジャンタルマンタル➋・シンエンペラー➊
ビザンチンドリーム➏・レガレイラ➍

G1 皐月賞:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
では続きまして、逃げ馬考察をしていきたいと思います。現時点で10000字を超えています。一体どうなってしまうのでしょうか…。でもそれだけ難解なレースだということです。ではまずいつもの通りに直近5走で逃げたことのある馬を確認していきましょう。
■逃げ馬候補■
※直近5走で逃げたことのある馬(数字は回数)
アレグロブリランテ➊・エコロヴァルツ➊
サンライズアース➋・シリウスコルト➊
ホウオウプロサンゲ➋・メイショウタバル➊

6頭も該当馬がいることが分かりました。回数=逃げる意思と考えればサンライズアースかホウオウプロサンゲということになりますが、今回もテン速さ比較を見ていきながら特定していくことにいたしましょうか。

皐月賞出走馬:テン速さ比較

テン平均が赤字になっている馬がかつて逃げたことのある馬となります。純粋な最速のテンという意味で言えばシリウスコルトがトップのスピードを持っているようですが、一方で遅い時はとことん遅い。前走はかなり後半緩めていることを鑑みても典型的な緩めたいタイプの逃げ馬ということになるでしょうか。そう考えるとメイショウタバルあたりは2番目にテンが速くて、緩めたペースでも3位ということになります。平均が最も速いホウオウプロサンゲかメイショウタバルが逃げる形を想定しておきましょうか。そこに枠次第ではシリウスコルトが絡んでくる感じでしょうか。サンライズアースは距離が長いレース、もしくは前3ハロンが緩むタイプのレースであれば十分ハナを切ってくる可能性がありますが、表の右側にある通り、皐月賞の前3ハロン平均ラップは35秒ほど。このスピードでハナを切るのは正直難しいのではないかと思います。

逃げ想定→ホウオウプロサンゲ・メイショウタバル

さて、これらの馬が逃げると想定した場合、前後半ペースはどのような形になるのでしょうか。次の表を見ながら考えていくことにいたしましょう。

皐月賞過去レース:前後半タイム

テンが速いメイショウタバル、そして逃げる意思のありそうなホウオウプロサンゲという2頭がレースを引っ張っていくことになるはずです。ともにテン平均は皐月賞のペースよりも遅くなっています。いわゆる基本スピードがもう少し遅いということになります。しかし皐月賞自体が今までよりもペースが速くなるレースですので、前3ハロンのペースは基本スピードよりは速くなると推測できます。実際桜花賞の時も逃げたショウナンマヌエラの基本スピードは35.88秒、最速で35.40秒でしたが、結果的には34.5秒で逃げています。3歳世代のレースだと基礎スピードよりも実際のスピードの方が速くなる傾向にあります。これが古馬になると乖離は小さくなってくるのです。事実阪神牝馬Sで逃げたサブライムアンセムの基本スピードは35.87秒、最速で35.37秒でした。実際レースの前3ハロンは35.4秒でドンピシャですね。掛かった分最速に近い形で逃げてしまったわけです。桜花賞と違って皐月賞は2000mのレースですから、1秒もテンが速くなることはありません。それでもやはり35.0~35.2秒くらいで進むと考えられます。実際に逃げ馬の過去レースを見ていくと、メイショウタバルはある程度淀みないラップを刻み、ホウオウプロサンゲは道中ある程度緩めたいタイプと考えられます。もしかしたらハナはホウオウプロサンゲが切りながらも、途中から先頭が変わるかもしれませんね。そうすると4~5ハロン目に関してはホウオウプロサンゲが前に行っている可能性が高くなります。平均よりも少し遅いくらいのペースでしょうか。皐月賞4ハロン目の平均ラップは11.93秒、5ハロン目平均は12.44秒ですから「12.0→12.5」くらいと予測するならば、「35.0~35.2+24.5=59.5~59.7秒」くらいで前半を走るということになるでしょうか。うん、少なくとも60秒は切るくらいのペースかな。このペースに該当する年度は…え?ない?一番近いのが60秒を少し超えるくらいの「2014年・2022年」でしょうか。これを今回の重要参考年度とさせていただこうかと思います。

G1 皐月賞:能力比較

【能力比較考察】
それでは続きまして能力比較をしていこうと思います。この馬齢のレースですから過去レース数が非常に少なくなっています。どうしても能力の一端しか見られないということになりますね。したがってこの能力比較はあくまでも参考程度という意味合になってきます。その辺はご注意ください。では早速持ちタイムから見ていくことにいたしましょう。

能力比較:持ちタイム

持ちタイムで中山換算をすると、ミスタージーティーが持つ前走若葉Sの119.7秒というのが最も優秀なタイムであるということが分かりました。純粋なタイムだけの比較だとアーバンシックの119.4秒が最も優秀ではありますが、どうしても東京競馬場は時計が出やすくなっていますのでそれだけでは評価ができません。続いてディープ記念で出した119.8秒を持つコスモキュランダが続きます。そしてホウオウプロサンゲもミスタージーティーと同じ若葉Sでのタイムとなりますね。ここまでが持ちタイムでは当確ライン。次点には5頭という形になりました。続いて上がりタイムを見ていくことにいたしましょう。

能力比較:上がりタイム

こちらはぶっちぎりでビザンチンドリームがトップとなりました。これは阪神芝2000mで記録したタイムということになりますが、阪神2000は意外とタイムの出にくいコースではあります。大阪杯のようなG1であれば話は別ですが決して121.4秒というタイム自体は悪くありません。そして新馬戦らしく前半は緩んだ中での後方一気。やはり新馬戦くらいであれば敵はいません。さらにきさらぎ賞では33.7秒の脚も見せています。タイミングと通るコースさえ間違えなければ、2年前のドウデュースみたいな走りをして着内なんてことはあるかもしれません。ごめんなさい、それだけ好きなんですこの馬。そして次点にはこちらも34秒台前半を換算データで記録した5頭を入れさせていただきました。

能力比較:総合評価

さて、今回の総合評価に関しては少し工夫をしてみました。まず持ちタイムと上がりタイムのトップは次点までは確定。そしてシュバルツクーゲルが除外対象ですからその上までを次点候補とし、先に述べた前哨戦考察の該当馬として挙がった馬たちをピックアップし、次点以上かつ前哨戦考察馬に該当した馬を当確ラインとしました。そうすると上記のような選出となりました。私は最終的に考察の結論を出す際は主観を入れませんのでその辺はご安心ください。
★能力比較考察該当馬★
当確ライン
コスモキュランダ➑・シンエンペラー➊
ビザンチンドリーム➏・レガレイラ➍
次点ライン
アーバンシック➒・ダノンデザイル➓
ホウオウプロサンゲ⓱・ミスタージーティー⓫
メイショウタバル➌

人気馬から穴馬まで幅広く該当することになりました。だから言ったでしょ…前代未聞の混戦なんですってwww

G1 皐月賞:ラップ考察

【ラップ考察】
では続きまして、簡単ではありますがラップの考察をしていこうかと思います。ここではラップの視覚化と簡単な隊列予想をしてまいります。もう終わりが見えてきましたよ!もう読むことにうんざりしているあなた!私からは頑張れとしか言えませんwww さてでは早速ラップを視覚化したものを見ていきましょう。

皐月賞過去レース:ラップ

ラップの視覚化から見えることは、やはり全体的に上(緩む方向)に行かないこと、そして4~7ハロン目までの緩みで息を入れること。最後に残り3ハロンで勝負がかかるといったところでしょうか。せっかくなので中山芝2000mで行われる重賞のラップ視覚化も比較のためにお見せしておこうかと思います。まずは弥生賞からです。

弥生賞過去レース:ラップ

ね?前々違うんですよ。平均ラップだけ見ると、やはり前半の緩み方が違います。そして前半に緩みが作れる分、後半がロンスパに近い形になっていますね。こうやって視覚化したものを比較してみると、違いがよく分かります。続いてホープフルSも見ておきましょう。

ホープフルS過去レース:ラップ

ほげー!!!全然ちゃう!こういうところから、「同じ中山2000mじゃん!なら好走した馬が今回もくるでしょ!」は違うということになりますね。しっかり個々のレースを振り返って比較しなければならないということになります。先日ポストで「桜花賞は先行・差しが優勢だ!これは最重要情報です!」ってポストなさっている方がいましたが、巷に流れている情報から以下に有用なものを見抜けるか、それがやはり大切だと思うのです。お互いしっかり考える競馬を身につけていきましょう。私だって全然完璧じゃありませんから。

皐月賞:隊列予想(仮)

こちらは枠順が出る前にざっくり出した隊列予想となります。逃げ馬候補およびペース考察で述べた通り、35.0~35.2秒で前3ハロンを進んだとするならば、青字の馬たちにとっては自身が経験した最速のペースよりも緩いペースで進む可能性があるということになります。しかし万が一もう少しペースが緩むとなると、もう一列くらい後ろまでが「好位」ということになるのでしょうか。この辺は枠が出ないと考えられません。発表を待ちましょう。

G1 皐月賞:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬

1位 ジューンテイク(0.9)
2位 以下の2頭が該当(0.7)
ウォータリヒト・ジャンタルマンタル

上がりトップは除外対象のジューンテイクとなりました…。
ここでは2位の2頭のみ紹介していきます。
まずはウォータリヒトです。
キャリア7戦、そのうちデビュー戦以外は上がり3位以内を安定して出せている馬になります。前走までは掲示板も外したことがなく成績も安定しておりましたが、前走は9着と惨敗してしまいました。あれだけのスローペースだったスプリングSの中で前3ハロンは38.9秒…それではいくら上がりの脚を使えても前には届きません。もちろん直線で不利はあったのですがそもそもの位置取りが命取りだったと考えます。メンバー的にペースが遅くなるのは分かっていたが、この馬のスタイルで進みました。脚は使っているのですが展開が向かなかったですね。これがレース後幸騎手が残したコメントです。私としては残念過ぎるコメントです。工夫もあったものじゃない…。実際きさらぎ賞よりも3.5秒も遅いタイムだったわけです。騎手が変更にならない限りは、私には買えません。もちろん今回は前が流れるという側面だけを考えれば展開は前走よりは向くと思います。
もう1頭はジャンタルマンタルです。
クラシックに向けて、距離も含めて向くかどうかを判断するための共同通信杯でしたが、考察部分でも述べた通り、意外なペースで進んでしまい、結果としてはキレ負けしてしまいました。前走では「今日のところは向こうの方が強かったというところです」と川田騎手はコメントしています。私には「皐月賞ではこんなペースにならんからな。次は逆転が可能やで。」と言っているように聞こえます。実際馬体を見る限りでは2000mまでは持つかなという印象を持っています。好位から競馬をする行き脚がありながら、それでいて上がりも確実に3位以内に入ってくる。それは心肺能力の高さを表しています。ここでも合わせてくるでしょうね。ただダービーと言われると分かりませんが。

コース適性優秀馬
1位 コスモキュランダ(1.0)
2位 以下の2頭が該当(0.8)
シンエンペラー・メイショウタバル

コース適性優秀馬はコスモキュランダとなりました。
中山で、しかもすべて2000mという距離で3回連対しているというのは中山巧者である可能性が高いということを意味しているでしょう。コース適性トップになるのもうなずけます。考察部分でも度々登場してきていますし、何と言っても鞍上はモレイラ騎手です。ルメール騎手がいない今、ちょっと技術としては抜けていると私は思っていますので、ここでも課題を克服してくる可能性があります。まず課題の一つ目はなんといっても「スタート」でしょう。ここ3回連続で出遅れからの競馬となっていますが、デビューから7戦でほとんどが出遅れからのスタートとなっています。いくら後ろからの競馬をしても馬券に絡む可能性がある皐月賞であるとはいっても、基本後ろからは厳しいことには変わりありません。出遅れてもカバーできるほどの能力の高さがあるかというと、そこまで抜けたものではないと感じています。そしてもう一つは「速い流れ」です。京都2歳Sは先述の通り結構流れるペースでしたから、そういう競馬でシンエンペラーに0.6秒差で負けてしまっているのはマイナスです。その課題をモレイラ騎手がどうやって埋めてくるのか。まさにその手腕に注目です。
2位には2頭が該当しました。
まずはシンエンペラーから紹介していきます。
まだ何にも考察を始めていない時には「なぜシンエンペラーが1番人気想定なのだろうか?」と疑問に思ってしまいましたが、色んなデータを調べていく中で自分の無能さを気づかされることとなりました。この馬は正直強いです。前々走ホープフルSの時は、結構うまく乗った的な発言をするムルザバエフ騎手に対して、矢作調教師はボロクソ言っていたのを覚えています。結果として今回は坂井騎手が鞍上となっています。しっかり作戦を伝授して載せるでしょうね。他にも有力馬がいますので、蓋をあけたら人気を下げてくれるのではないかとひそかに期待しています。中山2000は結果として2着が2回です。その前は前半流れた京都2歳Sでも勝ち切っています。何よりも馬体の成長が著しい。かなり高い可能性で本命にすると思います。
続いてメイショウタバルです。
とにかく毎日杯の勝ち方は非常に強いものでした。2着ノーブルロジャーに1.0秒差ですか…。G3の着差ではありませんよね?馬格もありますし前々走あたりから安定感が増しました。とはいえ不安材料がないわけではありません。まずは初の関東での競馬であるということ。トリッキーな中山競馬場が初というのは正直マイナス材料です。そして前走がやはり「強すぎる」というところでしょうか。毎日杯からはたったの中2週で迎えます。前走は重馬場であったにも関わらず脅威の106.0秒という最終タイム。反動が合ってもおかしくありません。毎日杯から馬券に絡むことがなかなか厳しくなってきていたのもこのローテという問題があります。その不安材料を凌駕するほどの力の持ち主でなければ皐月賞では厳しい結果になるかもしれません。ここは慎重に当日まで考えます。

距離適性優秀馬
1位 以下の3頭が該当(0.7)
ウォータリヒト・コスモキュランダ・シンエンペラー
4位 サンライズジパング(0.6)

距離適性は1位に3頭該当しましたが、すでに紹介した3頭ですのでここは特別に4位のサンライズジパングを紹介します。
私はこの馬は実はとんでもない力を持った馬かもしれないとひそかに期待しています。ホープフルSでは直線で明らかな不利を受けていますが、あの脚は本当にすごかった。ホープフルS自体昨年のものは結構淀みないラップで今回と合うような気がしていますし、ダートでもあのフォーエバーヤングに0.3秒差の2着ですので、パワーも長距離適性もありそうです。武豊騎手はエコロヴァルツに騎乗することになってしまいましたが、私の中ではこちらの馬の方が評価は高いです。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 シンエンペラー(11.206)
2位 レガレイラ(10.445)
3位 ジャンタルマンタル(9.901)
4位 コスモキュランダ(9.676)
5位 サンライズジパング(8.816)

総合指数最優秀馬はシンエンペラーとなりました。
ここではレガレイラのみ紹介していきたいと思います。
唯一の牝馬が登場です。ルメール騎手が乗れないことが本当に残念です。ホープフルSでは出遅れながら最終的には大外を回したにも関わらず、内ラチ沿いを早いタイミングで突き出たシンエンペラーを交わす強い競馬をしました。最後の脚は本当にとんでもないものを持っていると感じます。勝ったら何十年ぶりかなんですよね?早く鞍上が決まってほしいものです。さて、この馬に不安材料はないのかというとあります。皆さんご存知の通り行き脚およびスタートに問題がありそうです。新馬戦こそ出遅れても好位につけられた部分がありますが、G1となるとそうはいきません。よっぽどうまい人が乗らないとスタートも失敗して行き脚もつかずに最後方から競馬となり、最後届きませんでしたーなんてことも十分にあり得ます。その不安を払拭してくれる騎手が乗れないならば…ここは震えながら消すしかありません…(久々に出たww)。

G1 皐月賞:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
軸候補
ジャンタルマンタル➋・シンエンペラー➊
ビザンチンドリーム➏・レガレイラ➍
相手候補
コスモキュランダ➑・サンライズジパング⓭
ダノンデザイル➓・メイショウタバル➌

今回の中間考察該当馬はこの8頭で行きます。ここからさらに精査して、競馬人さんとのスペースで課題を整理し、そして枠順から展開を考えた上で絞っていこうと思っています。今回はさすがに3連単は厳しいかな…3連複を考えに考え抜いて決めていきたいと思います。

いかがでしたでしょうか。逃げ馬考察の時点では一体どれくらいの文字数になってしまうのだろうと心配でしたが、何とか18000字くらいに収めることができました。まだ確信にまでは至っていませんが、私の中では腑に落ちた考察となっています。今までこの世代のG1は外したことがありません。今回もしっかり当てて、世代G1全制覇を目指したいと思います。私の長い記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。記事をよんでくださった全ての方に幸あれ♪

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