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ものすごく無駄な帰り方

職種が変わったわけではないのだが、ちょっとした縁で通いで仕事をしている。定時で終わってしまうので結構早い時間にはフリーになる。まぁそれはそれで嬉しんだけど妙に時間を持て余してしまう。

最近ハマっているというか心掛けているのが「ものすごく無駄な帰り方」。

地元駅に戻って来てから、日によってはドトールに寄ってiPadで絵を描いたりするんだけど、その後無駄に時間をかけて家に向かう。通常15分の帰路を1時間くらいかかる大迂回路で歩く。なんという無駄。

まず、まいばすけっとでタカラ焼酎ハイボールのロング缶を買う。他のチューハイではダメだ。タカラ焼酎ハイボールの甘さを排除した渋い味じゃなきゃダメだ。缶が冷たいのでダイソーで買った缶ホルダーは必需品だ。

冷たい酒を持って歩いても冷たくない

1時間かけて歩き飲みする。夜の住宅街は寂しすぎるので国道沿いとか夜の商店街とかスナックや飲み屋がポツポツある道を選んで歩く。こんな所にポツンとある飲み屋でも笑いながら酒を飲んで会話する人たちがいるのだなぁ、などと当たり前のことを感慨深く思いながら歩く。

梅屋敷商店街ラブ

「寒いか」と問われれば寒いんだけど、なんか寒い道を歩くのが好きだ。

普段よく「歩くの早いっすね(笑」と言われるくらい早歩きなんだが、ゆっくり歩く。気分的には「トボトボ」歩くのが楽しい。

気ままにiPhoneで音楽を聴く。あまりハイテンションじゃないほうがいい。だからアイドル曲とかはちょっと不向きだ。昔の渋いAOR(←アダルトオリエンテッドロック=大人の落ち着いたロックというジャンルが昔あったの)とかがいい。小さな音で受け流す。

今日はマーク・ノップラーを起点にiPhoneの音楽アプリに選曲任せたらいい感じにAORだった。ZepのDazed and Confusedですら小さめの音で聴きながら歩くとメロウに聴こえる。

実に年寄り臭いセトリを勧められるがままに

考え事はしているようでしていない。でも頭の中が整理されてくような感覚はある。いわゆる脳のフラグメンテーションの解消、というやつかもしれないし、特にそうじゃないのかもしれない。

たまに歩くのが楽し過ぎてもう1時間くらい歩くのを延長したくもなるが、そうすると焼酎ハイボールを1リットル飲むことになってしまうので、それはちょっと危険だ(笑

そんな感じで帰宅する。それでもまだ夜8時なんだよ。なんか小さな幸せって感じ。

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