山本学治『森のめぐみ:木と日本人』を読む|1970年代、再評価される「木」
かの思想家・高橋ジョージが詩編「ロード」に書き記しているように、何事にせよ「何でもないような事が幸せだったと思う」ものなのだと思います。
それが当然すぎるほどに周りにあるときには意識することもないわけで、そもそも意識し、ちゃんと語れるような状況、あるいは、そうしないといけない状況になってるときは、もう「それ」は稀少なものになってるのが世の常。
『森のめぐみ:木と日本人』建築技術の歴史を考究しつづけた学者・山本学治(1923-1977)が亡くなる2年前に出版した『森のめぐみ