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スポーツの歴史は今に再燃するのか

2018年。
ロシアW杯の日本 vs ベルギー。
後半アディショナルタイムに高速カウンターから
失点を喫した14秒にフォーカスした
「ロストフの14秒」。

バスケ界のレジェンド
マイケル・ジョーダンの当時に焦点を当てた
ドキュメンタリーシリーズ「LAST DANCE」


上記に挙げたようにここ最近に見る、
当時の有識者への分厚い取材から
過去を深く掘り下げたドキュメンタリーが
抜群にオモシロい。

対象は
「ロストフの14秒」のように1年以内、
「LAST DANCE」のように
20年以上前だったりもする。

後に語り継がれるであろう、
名勝負、名シーン、名プレイヤーなど
スポーツ界の資産は、
いつの時代にも輝くという事だろう。

「日本バスケの歴史は知ってますか?」

2019年、
バスケ界にとっては大きな1年だった。

日本代表が13年ぶりにW杯出場を決め、
八村 塁は史上初の
ドラフト1巡目全体8位でNBA入り。

国際舞台で歯がゆい思いをしてきた
日本バスケ界にとって
まさに長い暗闇から夜が明ける
そんな気運だった。


ただ考えてみれば、
Bリーグ開幕からたったの4年。

自分も含め、
その時からファンになった人の中には
日本のバスケがどういった苦労を経て
どういった歩みで今に辿り着いたのか、
その歴史を知る人は少ないように思えた。

かつてない期待が高まる2019W杯。

我々はそこへ向けた事前番組として、
日本バスケの過去にフォーカスする
2つのコンテンツを制作した。

1.今を知り、過去を見てきた同級生2人による対談

佐古賢一
1998年のギリシャ大会に出場し、
現在は日本代表のアシスタントコーチを務める。

東野智弥
日本バスケットボール協会技術委員会委員長。
2006年の日本大会ではアシスタントコーチ。


2.自国開催の2006年W杯に出場した3選手が語る

折茂武彦(当時36歳)
長らく日本のバスケ界を支えてきたレジェンド。
1998年のギリシャ大会、
2006年の日本大会にいずれも出場。

五十嵐圭(当時26歳)
日本チームの中心ガードとして、
スピードを武器に活躍。
現在は新潟アルビレックスに所属。

川村卓也(当時20歳)
チーム最年少で選出され予選5試合に出場。
高いシュート力でついた異名は
「オフェンスマシーン」
現在はシーホース三河に所属。


「またスポットがあたる事が嬉しい」

終始印象的だったのはとても楽しそうに、
まるで当時にタイムスリップしたかのように、
鮮明に語る彼らの姿だった。

聞けば当時は
国際舞台での成績で目立った成績はなく、
国内のバスケ人気が低迷。
大会前やW杯期間中でも
取材を受ける機会は多くなかったと言う。

それが、
「今の日本代表が注目されるおかげで
 再び過去にスポットライトがあたる。
 それが本当に嬉しい」
と皆、口を揃えていた。

ファンからしても、
当時の苦悩や情熱に思いを馳せた事で、
今の代表を応援する熱量が
強烈に高まったのを覚えている。


冒頭で述べたように、
後に語り継がれるであろう、
名勝負、名シーン、名プレイヤーだけが
いつの時代も輝くのでは、決してないのだろう

スポーツの自粛ムードが続き
今を熱狂できるコンテンツには限界がくる。

そんな時は歴史を遡る事で、
当時は語られなかった真相、
当時は見いだせなかった価値を
見つけられるかもしれない。

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