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「庵野秀明展」鑑賞記03:第3章 挑戦、或いは逃避

本記事は『「庵野秀明展」鑑賞記02:第2章 夢中、或いは我儘』の続編である。

2022年05月04日、私は「庵野秀明展」(以下同展、あべのハルカス美術館にて、2022年04月16日~6月19日に開催)に一般客として参加した。

同展「第3章 挑戦、或いは逃避」(図03.01)では、庵野秀明(以下敬称略)が『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(1997)以降に制作した作品群が紹介された([1])。

図03.01.「第3章 挑戦、或いは逃避」。

庵野は『ラブ&ポップ』(1998)(図03.02)、『彼氏彼女の事情』(1998~1999)(図03.03)、および、『式日』(2000)(図03.04)の監督を務めた。

図03.02.『ラブ&ポップ』(1998)の台本など。
図03.03.『彼氏彼女の事情』(1998~1999)の絵コンテなど。
図03.04.『式日』(2000)のシナリオ準備稿、イメージ シーン 画コンテ、撮影台本、宣伝資料、パンフレット、他。

庵野は『キューティーハニー』(2004)で監督だけでなく、高橋留美と共に脚本も担当した(図03.05)。

図03.05.上から、『キューティーハニー』(2004)の最初期のコスチューム デザイン案とハニーのアクセサリー デザイン。

庵野は『日本沈没』(2006)では、メカ デザイン(図03.06)を担当しただけでなく、山城教授の女婿役として出演した。

図03.06.『日本沈没』(2006)のD3計画 N2爆薬用BOP。

2012年07月10日~10月08日、「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が東京都現代美術館で催された(図03.07,[2])が、そこで公開された特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』(製作:庵野秀明、鈴木敏夫)に登場する巨神兵のロッドパペット頭部(レプリカ)が展示された(図03.08)。

図03.07.「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」のポスターなど。
図03.08.『巨神兵東京に現わる』 巨神兵 ロッドパペット頭部(レプリカ)。 2012 ミューロン。

2006年05月17日、庵野は株式会社 カラーを創立した。

2007年09月01日、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第1部である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.』を総監督として公開した。そして、2021年03月08日、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第4部にして完結編である『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を総監督として公開した(図03.09~11,[3])。

図03.09.『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.』のポスター群。
図03.10.『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 北の湖の廃墟(ネルフ第2支部N109棟跡) 2021。
ミニチュア(場面設定・画面構成検証用)。
ミニチュア制作:DEN、田島勇。
ミニチュア制作助手:福島彰夫、鶴田智也。
図03.11.『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のキャラクター デザイン案。

一方、庵野は脚本・編集・総監督として、『シン・ゴジラ』に携わった(図03.12~14)。

図03.12.『シン・ゴジラ』(2016)の第2形態雛型(造形:竹谷隆之、奥)と3D簡易出力模型(手前)。
図03.13.『シン・ゴジラ』(2016)の第4形態雛型(着彩検討用、造形:竹谷隆之、奥)と3D簡易出力模型(手前)。
図03.14.『シン・ゴジラ』(2016)の第5形態雛型(兼撮影用造形物、造形:竹谷隆之)。

そういえば、「ゴジラ対エヴァンゲリオン」という企画があるわ([4])。



参考文献

[1] 株式会社 カラー.“仕事履歴”.カラー ホームページ.庵野秀明公式ウェブ.https://www.khara.co.jp/hideakianno/works/,(参照2022年06月27日).

[2] 日本テレビ放送網株式会社.“館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 ホームページ”.https://www.ntv.co.jp/tokusatsu/,(参照2022年06月27日).

[3] 株式会社 カラー.“沿革”.カラー ホームページ.https://www.khara.co.jp/history/,(参照2022年06月28日).

[4] 東宝株式会社.“ゴジラ対エヴァンゲリオン ホームページ”.http://shin-godzilla.jp/gvse/,(参照2022年06月28日).

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