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一生使える!スグに使える!18年分のノウハウを詰め込んだ医療情報ハンドブック

突然ですが、

あなたは医療情報についてこんなイメージを持っていませんか?

  • 聞き慣れない言葉だけど医者が言うんだから正確なもの

  • 国が決めたルールだから従うしかない

  • 病気のことは病院が何とかしてくれる

もしそうだとしたら
すごく損しています。

実は、これらが医療情報に触れた際に
ほとんどの人が知らずに犯してしまう
典型的な固定概念です。


でも、実は多くの人が犯してしまっている

もっと危険な考え方があります。

それは、


”何となく理解していれば良い”

という考えです。


これは実はとても危険なんです。


ただ、これはあなたのせいではありません。


本来、医療に関する情報は”身近であるべき情報”なのに
分かりにくいものばかりですよね。

だから”疎遠になりがちな情報”
になってしまうのも当然だと思います。


そこでこのnoteでは、

  • 医療情報が身近になる

  • 自分で選択できる

  • 誤った情報を指摘できる

あなたにそうなって欲しいという気持ちで書きました。

すいません。
申し遅れました、タケと申します。

医療事務として18年、診療情報管理士として13年、
医療業界に携わってきました。

医療事務は窓口対応や会計などで表に出る仕事のため、
病院に行ったことのある方ならイメージはつきやすいかと思います。

でももう1つの診療情報管理士は、
世間一般的には馴染みがない職業ですよね。

中には「初めて聞いた」
という方もいるかもしれません。


診療情報管理士を簡単に説明すると
「医療情報のスペシャリスト」
です。


具体的には、診察の内容が書かれたカルテをチェックし、
その結果を医師へ伝え、ときに指導するのが診療情報管理士です。

ときに、医師を指導するという部分が
診療情報管理士としてはとても大事な役目だと思っています。


もちろん医師としては、自分が書いたものを指摘されるのは、
あまり気持ちの良いものではないはずです。

加えて、医師ってプライドのかたまりのような存在です。
(あなたもそんな雰囲気を感じたことはありませんか?笑)

私自身、気を使いながら伝えても、
そっぽを向かれた回数は、数えきれません…


そんな日々の中で感じていたのが、


「あれ医療情報ってわかりにくい?」

です。


学生時代から医療情報に触れていたため、
個人的には違和感はありませんでした。


でも、一歩外に出て、違う業界の人に会うと、
特殊な世界に住んでいることを痛感しました。


そこで、

身近に感じてもらおうと作ったのが、このハンドブックです。

1つでも

「あぁ、それってそんな意味だったんだ」

というものがあれば嬉しく思います。

医療情報が難しい理由

医療情報が難しく感じる理由はズバリ

「漢字と略語が入り混じっているから」
と言えます。

四文字熟語よりも長く、古文よりも難解な漢字、
ミュージシャンのDAIGOよりもイメージしにくい略語、

この2つが医療に関する情報を身近な存在から、
遠ざけていると言って過言ではありません。

具体的な事例をご紹介します。


初級編

「嗄声」
読み方は「させい」です。
意味は、声がかれて出にくくなっている状態を指します。

大声を出してなったり、風邪を引いてなったりする場合と、
ヘビースモーカーや飲酒による生活習慣が原因の場合があります。

受診するなら、喉の専門である耳鼻科が適切です。

中級編

「粥状動脈硬化症」
読み方は「じゃくじょうどうみゃくこうかしょう」です。
*かゆじょうと言う場合もあります。

意味は、太い血管である動脈の中にお粥(かゆ)のようなできものができて、血管の幅が狭くなり、血管が硬くなる状態を指します。

高血圧や高コレステロールの方がなりやすいです。
血管の病気のため、脳や心臓など体の重要な場所にできる可能性があります。

受診するなら、症状が出ている場所の専門が適切です。
例)脳→脳神経外科・神経内科
  心臓→循環器内科・心臓血管外科


上級編

「播種性血管内血液凝固症候群」
読み方は「はしゅせいけっかんないけつえきぎょうこしょうこうぐん」です。
*略語でDIC(ディーアイシー)と呼ばれることもあります。
意味は、血管の中で血の塊ができやすい状態が全身に広がることを指します。血管の中の異常で、出血も起こるため、命にかかわる重い病気です。

受診するなら、救急救命が適切です。


いかがでしょうか?

ざっと書いてしまいましたが、

見るだけで疲れてしまいますよね。


わかりづらくしているとしか思えませんが、
嫌がらせでやっている訳ではありません。


病名は14,000以上の分類があるので、
適当な状態を表すために細かく分けられています。

例えるなら、

デミグラスハンバーグ
和風おろしハンバーグ
チーズハンバーグ
など

ハンバーグと一言でいっても、
いろんな種類があるのと同じです。


「そうは言ってもとても覚えられないよ」
と思われるかもしれません。

そこで、

病院関係者とコミュニケーションする上で、
「これだけ知っておくとOK」というものを
順にお伝えします。

これだけ知ればOK

数ある中から、1つだけ厳選した医療用語をお伝えします。

  • インフォームドコンセント

知っておくと、自分や家族が治療を受ける時に
信頼できる病院かどうかの判断材料になります。

ぜひ目を通してみてください。


インフォームドコンセント

意味は「説明と同意」です。
出てくる場面として多いのは手術です。

例えば、医師Aと患者Bとの間のやりとりをイメージすると…

医師A「あなたの病名は右手手関節骨折です。」
   「右手の状態をレントゲンで見る限り早めの手術が良いです」
  *2「手術は右手の骨をくっつける方法が最適だと考えています」
  *1「この手術には、傷口が感染症にかかる可能性が1%あります」
   「もし感染症にかかってしまったら最善の治療で対応します」
   「ここまでの説明でわからない点はありますか?」
患者B「大丈夫です」
医師A「手術の内容に納得できましたら、こちらの同意書にサインを」
患者B「わかりました」
医師A「もし手術までに疑問や不安があれば、取り止めも可能です」
患者B「わかりました、よろしくお願いします」

このような感じです。

医師Aがやったのは「説明」
その説明を受けて
患者Bがしたのは「同意」
です。

ポイントは、しっかりと患者Bが納得できたかどうかです。

病院に行くと医師の言うことが全て正しい、お任せすれば良い、
そのように考えてしまいがちですが、大きな間違いです。

どんな治療を受けるかは、患者本人が決められます。

「え、そんなことしたら医者に嫌われるんじゃない?」

そう思われたかもしれませんが、
患者の権利として保証されています。

「よくわからないけど、まぁいっか」
そんな気持ちが少しでもあるなら、
納得できるまで質問しましょう。


まとめ

身近にあるべきなのに、どこか疎遠になりがちな医療について、
資格を持った医療人の1人としてお伝えしました。

難しい用語が多く、どうしても近づきがたい部分があるのは確かです。

情報を伝えるプロとして、

少しでもあなたのハードルを下げられるよう、
これからも噛み砕いた形でお伝えしていきます。

もし
「これってどんな意味?」
と思ったものがあれば、
TwitterのDMでも構いませんので
いつでもご連絡ください。

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