人生がコンパクトになっていく
「最近ギラギラしてないよね」なんて同期に言われるようになった。
入社して、とにかく必死でやらなきゃ死んじゃうって気持ちで、つっぱしって、勉強して食らいついていた。興味があることは何でもやった。ブログでのアウトプットもした。ひとと一緒にものを作ることもした。
今は音楽しかしていない。
昨年11月にソフトウェアに一度挫折して、少しプライベートでのソフトウェア技術勉強と距離をおいて、趣味の音楽への時間を増やした。
挫折時期がプロジェクト変更時期だったので、同じタイミングで仕事内容も変わった。そのタイミングで当時のリーダーとマネージャが異動になり、実質的にそのチームでの技術と、周辺知識が一番深い僕がほぼリーダーとなって業務を進めている。
もともとリーダーシップはあるほうで、チームを引っ張っていくことは向いているし、チームビルディングの分野で自分の存在価値を出せないかと考えていた。他方で業務内容そのものもそれまで趣味でやっていたものがバッチリ合致するので、仕事はやりやすく、うまくまわりはじめた。
偶然ではあるものの、この偶然を引いたのは以前から趣味で今の仕事内容について勉強していて、発信をしていたことがあると思った。(飲み会で幹部に"絶対必要なんでこのメンバーでこういうチーム専属で作りましょうよ、俺リーダーやります"と口説いたことが関係あるかは謎。多分関係ない。)
プライベートの技術勉強を減らして、趣味に没頭するものの、仕事そのものはうまくいくという、奇妙(?)な現象が起きている。そんなものなのか、たまたまなのか、よくわかっていない。
プライベートの話。
やりたいことがたくさんあった。会いたいひとがたくさんいた。
たくさんのやりたいことを毎年見つめ直して、今の自分と向き合ってきた。
たまたまかもしれないけど、今は音楽しか見えない。
歌いたい。曲を作りたい。編曲してみたい。鍵盤を弾けるようになってみたい。
平日40時間仕事する以外は全て音楽と、1日10km走るだけでいいとさえ思えるようになってきた。
人生が、あんなにやりたいことがたくさんあった人生が、コンパクトになっていく。
そして30歳になる頃には音楽をやめてるかもしれないし、別のことをやっているかもしれない。
もう何も目指さなくていいし、成長しなくていいんだと思う。正確には、目指そうと焦らなくても、成長しようとギラギラしなくていいんだと思った。
人生でつかめるものはきっとわずかしかなくて、わずかな友人と、目の前に興味があることだけ。近くにいるひとと、自分自身の今の興味だけを大事にすれば、それだけで十分だと思った。
思考が、どんどん変わる。1年前の自分はまるで他人だ。
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