生きてるだけでえらいに決まってんじゃん

ずるいよ。そんな19時過ぎに、また行こうねってインスタで話してた店に今いて、おいでよって言われたら行くしかないじゃん。

身体絞るために断酒してて、仕事もまだ残ってて、15km走る予定だったとしても、行くしかないじゃん。

20時にラストオーダーで声がかかったときな20分頃で、バタバタ5分で家を出て、じゃあ走って向かったら楽しいかなってなって、結局一駅だけ電車に乗ったのは残念だけれど、こういうバカをやる気概だけは失いたくないじゃん。

こんな約束されたワクワクをね、俺は無視できるほど歳取ってはなかったようで、ほんの少し安心した。

炊き立てご飯を食べるからと帰った友達とは音楽性の違いで解散しそうだが。冗談だけど。

行った店は昨年末、なんならこの時かな。

"2度目から常連"になる店、僕は前回以来だったけど、彼女はその間何度も来ているようで、馴染みの常連も増えているようだった。息切れでIQが2になってる頭でなんとか注文をしつつ、両隣の客を交えて会話に花を咲かせた。

ついた時点でラストオーダーの20時で、そこで頼んだハイボール2杯でつないだ。後半は隣のお姉さんが黒霧をボトルで頼んでたのでそれをもらった。

予定しているデートの話や、家族の話、生い立ち、いろんな話を、初対面のひとを交えて話す、ああ、こういうのが"酒場"であり社交場だよな、きっと本来の、と思ったりもした。こういうのが味わえるのは数年に一度ぐらいしか、もはやない。あったとしてもたいていは一期一会だ。

2人はこんなに仲が良いのに付き合ってないの?なんてお姉さんに聞かれて、ああそういう見方もあるのか、と思うほどに意識の外だった。そうやって関係性を説明するたびに、ああ、もう10年の付き合いで、かれこれ今こうやってよく飲むようになったの感慨深すぎて、"ちゃんと会う"ことの大切さと、続けていれば急に頻度があがるようなこともあって、そういえば別の友達と3人でもよく話すようになって、めちゃくちゃ嬉しくなった。

そんなこんなで飲んでた4人で桃鉄するか〜で家に移動して飲み直し。前回彼女はほぼ記憶ないっつって途中で寝てて、ようきひ(強めのコンピュータ)に完敗したんだけど、今回もそうなった。(笑)だからなぜ強いコンピュータを選ぶのか。

後半、1時前後だろうか、他の2人は寝てしまった。桃鉄を複数コントローラまわしながら嬉々として「ポテト揚げる!?ポテト揚げる!?」と問われて減量中って言ってんだろと思いながらNoとは言えず、揚げたてのポテトは本当に美味しかった。糖質と塩はね、麻薬よ。しかも2回来たよね。その前もポテチ食べてたし。死んだ。でも楽しいからよし。

泥酔して最後やったテトリスはお互いポカミス連発して全然うまくいかないのに、何度も何度もやって、2時過ぎに死体2つ置いて帰った。

帰りのタクシーの運転手は道に自信があるらしく、とんでもなく狭い道を近道だから、と誇らしげに飛ばしてくれて、3000いかないぐらいで帰れることがわかってしまい、こりゃまたうっかり飲みにいって終電逃しちゃうな、という予感がした。


かつていろいろあって、「生きてるだけでいいよ」って言ってくれるひとがいいと、ここに来るまでいろいろ傷ついて否定されてでも全然そんな素振りを見せなくてその事実すらもきっとまわりはほとんど知らなくて、そんなん、生きてるだけでえらいに決まってるじゃん、何度でも言うよ。

この日はちゃんと「いつもありがとう」と、こうやって後から文章で伝えるだけじゃなく、ちゃんと伝えられたから、よかった。

次はボンバーマンしよーね。いつもありがとう。

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