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J1第8節 vs柏(A)

2024/4/12 19:00  IN三協フロンティア柏スタジアム

前節ホーム埼玉スタジアムでの鳥栖戦で見事な3-0で完勝したレッズ。今節はなかなか勝ちきれていない印象が強い柏レイソルとの対戦だ。

柏の直近5試合は1勝3分1敗。直近3試合はすべて1-1と4戦勝ちなしの状況で現在9位だ。主力のMF高嶺は怪我で離脱。DF三丸や元浦和のチーム最年長FW武藤、さらにはFWフロートなどチームに貢献できる選手が試合に絡めていない。そして開幕から核となっていたFW細谷真大とDF関根大輝がU23アジアカップでチームを離脱した。

浦和も離脱者が徐々に出始めているが、層の厚さは浦和に分がある。柏はアンダー代表2人分の枠が空いたので、おそらく若手選手が加わってくると予想しているが、彼らは情報量が少ないので注意は必要かもしれない。

この試合は今節唯一の金曜日開催。昨年は金曜日に強かったが、今年は開幕広島に負けて以来のゲーム。昨季も柏とは3月31日金曜日に開催され、その時は3-0の勝利。今年も再演できるだろうか展望していきたい。

☆柏レイソル戦への展望

情報と印象
・システムは4-4-2
・高校のような印象が強いサッカー
・若手選手が多く試合に絡んでいる
・古巣対戦!犬飼智也選手
・細谷の代表選出でチームがどう変わるか

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 酒井、ショルツ、大畑、関根、ソルバッケン、安部、リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

前節鳥栖戦で完勝したメンバーからの変更はなさそうだ。

注目は引き続きショルツ選手の控えに回っていた佐藤選手と、酒井選手の控えに回っていた石原選手だ。両者ともにギラついたプレーぶりで鳥栖戦の勝利に大きく貢献。この試合でも継続しての先発が濃厚だ。

また、この試合からU-23代表活動で大畑選手がしばらく不在となる。このポジションでプレー可能な選手はたくさんいるが、本職の左サイドバックは宇賀神選手だけとなり、ベンチに入る控えディフェンダーが誰になるか注目だ。
予想は京都からの新加入井上選手だが、宇賀神選手との二択か。

MF〜FW

開幕から7試合を終え、メンバー編成は徐々に板についてきた。

グスタフソン選手伊藤敦樹選手は不可欠な存在となり、岩尾選手小泉選手からポジションを奪い序列を上げてきた。
中島選手をはじめエカニット選手安居選手など、ここまで絡んできた選手も多く、チームにはたくさんの選択肢がある。

前線には前田選手サンタナ選手がレギュラーとして置かれ、松尾選手も腰の痛みから回復、大久保選手も同様に復帰後活躍した。

今季初の連戦を終え、次節のガンバ大阪戦まで時間があるので、この試合は何が何でも落とせない一戦。安定したメンバー構成となりそうだ。

☆展開予想と相手の特徴

前節、スプリント回数でリーグトップを記録した浦和だが、前々節は柏がリーグを記録したようで、このマッチはデータ上瞬間的な走力を持ち合わせるチーム同士の対戦だ。

このチームは今年もDFジエゴとMFマテウス・サヴィオのチームという印象が強い。
日本人選手は真面目で勤勉な印象があるが、試合を決められるような「個」を持った選手はいない。下馬評でも浦和が優勢とみられているが、余程のことが無い限り負けることはなさそうだ。気をつけなくてはならないのは、外国籍選手の独力を抑えることと、浦和側が何らかの影響で後手を踏まないことだ。

《攻撃の特徴》
テンプレートがあるような典型的な崩し

ビルドアップは手数をかけず、相手のプレスが厳しくなったら軽々蹴る特徴がある。そのため2トップ一角のFW細谷がサイドで収めていたがこの試合は不在のため元浦和FW木下が最前線で起点を作ると予想している。またサポートにはMFマテウス・サヴィオが絡み攻撃に厚みをもたらす。

その後は崩しを外回しで展開し、最後はクロスボール。これが分かりやすい柏のテンプレートとも言える攻撃の形だ。

またコーナーキックの場面にはトリックプレー、主にショートコーナーからの角度をつけたクロスボールの頻度が高い。

《守備の特徴》
中盤での球際争いが最重要ポイント

中盤での球際の争いでは、2~3人ほど数的優位をかけ奪いに行く狙いがある。この争いで勝てれば前線に素早く供給し攻撃の起点を作れるが、負けると後ろにスペースが余っており、ピンチにも繋がりやすい。

この試合はこの球際争いが鍵を握ると踏んでいる。

そして何と言ってもこのチームは裏のスペースを突かれる回数が非常に多い。センターバックはDF古賀と元浦和のDF犬飼がレギュラーだ。両者に共通して言えることだが、彼らはスピードが特徴の選手達ではない。
前節浦和は松尾佑介の得点のような裏へのスペースを突く得点をこの試合でも演出していきたい。また、ディフェンスラインで駆け引きするフォワードを苦手とする特徴もあるので、興梠慎三のような”いやらしい”選手を起用しても面白そうだ。

☆キーマン

[浦和] 伊藤敦樹選手 背番号3(RAM)

開幕から全試合スタメン出場を果たしている生粋の浦和っ子。
今季は新たなポジションで苦戦しているが、ひとつひとつ解決しながら進んでいる印象だ。
前節はヘグモ監督が求める動きでチャンスを複数演出したが決めきることはできず。中盤の同ポジションには後輩の安居海渡もいよいよ試合メンバーに加わり、安泰ではなくなってきた。
伊藤敦樹本人も「不調の自分をここまで信頼して使ってくれている監督にひとつ結果を残したい」と意気込んでいるので、中盤のボール奪取からの攻撃が鍵となるこの柏戦の活躍に期待してキーマンとする。

[柏] 木下康介選手 背番号15(CF)

2021年夏から半年間浦和に在籍し今季は柏に完全移籍した長身ストライカー。前節では途中出場ながらファーストプレーで得点を奪ってみせた。
今節から柏の要である細谷が代表活動で抜け、彼がしばらくレギュラーを獲得するであろう。
ここまで3得点を記録し、これから波に乗っていきたい一戦となるが、浦和はかつての仲間を自由にやらせないことが大切だ。

☆結びに

昨年のリーグ戦対レイソルの2試合はいずれも無失点かつ複数得点。

今年もこの良い流れをキープしつつ、今季初の連勝へと突き進もう。

チアゴ・サンタナによる4試合連続得点にも期待がかかる。

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