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J1第5節 vs福岡(H)

2024/3/30 15:00  IN埼玉スタジアム2002

前節アウェイで湘南相手に4-4と新しいスタイルの真骨頂と言える試合を行ったレッズ。今節は昨年悔しいおもいを2回も味わったアビスパ福岡との対戦。

福岡は前節ホームでFC東京相手に1-3で敗戦。しかしその前のマリノス戦ではアウェイで1-0の勝利を飾った。
「上位相手には勝ち、下位相手には負ける」というジンクスがあるように感じるが、浦和との試合ではどちらに転ぶか注目だ。

この試合から4月は連戦となり、ルヴァンカップも絡んでくる。さらには4月半ばからU23アジアカップが開催され、浦和は大畑歩夢が代表選出される可能性があり、厳しい日程が始まる。

連戦の一発目、しっかりとた勝利が必要なホームゲームを展望していきたい。

☆アビスパ福岡戦への展望

情報と印象
・システムは3-4-2-1
・守備から良い攻撃が構築されているサッカー
・強度が高い選手が多い
・J1で確実に定着した印象

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: ショルツ、ソルバッケン、大久保、安部、リンセン
出場濃厚: なし

GK〜DF

ディフェンスラインは前節からの変更はないとみていいだろう。
失点の仕方も含め4失点した湘南戦の後味は悪いが、代表ウィークを挟みリセットした形でまた挑んで来るはずだ。

変更点があるとしたら相変わらずの左サイドバックか。
U-23日本代表の大畑選手は先日のウクライナ戦で高パフォーマンスを披露。今季スタメンへ抜擢されてもおかしくはない。彼の夢である五輪代表の切符を獲得する前に来月U23アジアカップが開催される。そこに臨む日本代表に選出されるためにも浦和で高パフォーマンスを継続したい。

MF〜FW

ポイントとなるのは代表ウィークで欧州から戻ってきたグスタフソン選手のコンディションだ。
試合2日前に合流し、彼自身初めての大移動で時差など想定よりも疲労が溜まっているかもしれない。おそらく先発の途中交代が濃厚かと思うが、無理して使うくらいなら次戦のミッドウィーク東京戦へ向け力を注いでもらいたいとも思う。

そして久々の4得点を取れた前線のメンバーは前節からの継続が濃厚だ。

松尾選手がコンディション調整で全体から一部外れているようだが、この試合に向け整えているはず。前田選手も試合でフルパフォーマンスは難しいだろうが、この代表ウィーク期間で昨季の要、大久保選手が戻ってきた。

大原でのプレーを見ると右インサイドハーフでの起用が面白そうだが、本職の右ウイングで前田選手と交代交代で出られればウイングに厚みをもたらせるので期待だ。

☆展開予想と相手の特徴

前節福岡は東京相手に三失点を喫し、”らしくない”負け方をした。シーズンはじめのこの時期ではまだ未完成な印象があり、まだ強固な印象はない

浦和としてはボールを保持し、前半から一方的に攻め続けられたら理想だが、ポイントはつっかえた際の「セカンドボールの回収率を上げること」となりそうだ。

福岡は前半からかなり飛ばして入っており、相手ボールホルダーに対して全力で奪いにかかる。

大事なのは自分たちのペースで進めること

《攻撃の特徴》
シャドーを中心としたカウンターサッカー

相手にボールを持たせるのは問題なし。
むしろ「ボールを持ちたがらない」と言ってもいいほど非保持にストレスを感じないチームだ。

相手からボールを奪取した際には、距離が近い近場の選手数人でスルスルと抜けチャンスを演出する。
その中心にいるのはやはりMF紺野だ。推進力のある大久保智明のような選手なので、対峙する渡邊凌磨は東京時代の元同僚をホイブラーテンとともに封じ込められるだろうか。

また、苦しくなった際には最前線に構えるFWウェリントンへロングボールを当て、起点を作らせ攻撃の厚みをもたらす。
ここは試合前に佐藤瑶大が彼との対峙を心待ちにしており、跳ね返しは信頼していいだろう。

気をつけるのは彼ばかりに対応してしまい、ウイングバックやボランチの攻め上がり組の確認を怠る恐れがあるので注意したい。

クロスボールからのチャンスクリエイトもあるので、しっかりと連携していく必要がある。

《守備の特徴》
守備ブロックを形成しボールホルダーに対して強めのディフェンス

福岡と言えば強固なプレス。

相手にビルドアップを行わせ、サイドバックやボランチに当てたタイミングを狙って奪い切るトンビのようなスタイルだ。
敵陣に押し込まれた際には、ディフェンスラインをかなり下げて崩れないブロックを形成。

決して「背に入り込ませない守備」の仕方だ。
正体して正面からバトルすることによって、後手を踏む苦しい守備をしないのが上手い。

こんな福岡の守備に対し浦和は、積極的に裏を狙い続けることが大切だ。

ディフェンスライン上に人が多い分、最終ラインを整えるのは当然難しくなる。ヘグモサッカーを体現すればチャンスは作り出せるはずだ。

また浦和は、先述のセカンドボールを回収するため、攻撃に人数をかける事も合わせて重要になってきそうだ。

☆キーマン

[浦和] 小泉佳穂選手 背番号8(LAM)

個人的にはレベルの高い競争相手である中島翔哉やエカニット・パンヤがライバルにいるので、調子の悪い状態であれば素早く変えるべきだが、監督の志向するサッカーを忠実に表現する小泉選手がこの試合を外れるのは考えづらい。
前節、二回の決定機逸が響きサポーターから批判の対象になったが、2週間空いた今節は2021年のホーム福岡戦のような得点を再び期待したい。

[福岡] 紺野和也選手 背番号8(RF)

前回対戦時は地元凱旋となった埼スタで2ゴールを決め、福岡の肝になっている危険な選手。東京時代には自身の能力が目立たずくすぶっていたが、タレントが少ない福岡では主人公になってみせた。
埼玉出身で浦和のサポーターの父を持つ紺野はこの試合を待ち侘びる。
浦和アンカーの脇が空いたスペースを福岡のシャドーポジションで輝かないように封鎖していきたい。

☆結びに

3月30日、小中学生が春休みとなり多くの子どもたちが来場する見込みだ。
当日「いちご祭」も開催され、注目なマッチとなる。

このような試合で勝利すれば、新たな客層、新規ファンを獲得できるチャンスだ。
気温も暖かくなり、観戦にも丁度良い環境。

もちろんリベンジマッチだが、色々な意味で“勝ちたい”一戦だ。

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