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JC論:なぜ国旗を掲げ、国家を歌うのか

JCでは例会などの際に国旗を掲げ、国歌を歌います。なぜなのでしょうか?

非常に良い伝統だと思うので、その理由を先輩やJCIの役員の何人かに聞いてみました。まず、歴史を辿るとどこの時点から始めたかというのはなくて、写真を見ると最初期の頃からJCでは国旗を掲げています。国歌もどうやら歌っていたようです。この理由は大きく分けて2つあるようです。

国際組織だから

JCでは世界中でどこのNOMに行っても式典では国旗を掲げ、国歌を歌います。これは国際的なプロトコールです。JCIのNOM向け資料にもちゃんと記載されています。国旗を掲げ、国歌を歌うことは、青年会議所がJCIに加盟している国際組織であることを特徴づけているのです。

国際というのは、書いて字の如く「国の際(きわ)」です。国を意識するからこそ、国際があるわけです。地域のために活動するLOMであっても、日本JCを通じて国際組織であるJCIに加盟することで青年会議所と言えるのですから、当然国際の意識が必要です。そして、国際を最も際立たせるのが国家の象徴たる国旗と国歌ということになるのです。

社会のための活動だから

綱領の中でも「われわれJAYCEEは社会的・国家的・国際的な責任を自覚し(中略)明るい豊かな社会を築き上げよう」と謳われています。明るい豊かな社会を築き上げるためには、社会的・国歌的・国際的な責任を自覚する必要があるわけです。

しかし、社会というのは曖昧なものです。どこからどこまでが社会と言えるでしょうか?社会を最も容易に最も広範囲に表現するもの、つまりは社会の象徴は何でしょうか?国際社会という言葉がありますが、残念ながら国際社会というのは国と国の関係の中にしかない曖昧なものです。国際連合は単なる国の集まりで国際社会とはいえません。だとすると、最も明確に定義できる社会とは、今のところ国家しかありません。だからこそ、われわれJayceeは折に触れて、国家の象徴たる国旗を掲げ国歌を歌うことで、私たちが目指す明るい豊かな社会を意識できるのです。

壇上に上がる時、部屋の出入りの礼

ちなみに、壇上に上がる時、部屋に出入りする時に礼をするのは、国旗に向かって敬意を示すためです。国旗がない方向に向かって礼をしても意味がありません。また、国旗がないのに、壇上や部屋の出入りで礼をする必要はありません。むしろ、習慣的にしている人を見ると、一体何に向かって礼をしているんだろう、と不思議になります。

明るい豊かな社会を目指し、国旗に対する敬意を持ち、心をこめて国歌を歌う、そんなJAYCEEが増えてくれることを祈っています。

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