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スペインで列車事故(体験談)

2020年6月2日

僕はスペインのガリシア州に住んでいましたが、コロナの影響でマドリードに引っ越しすることになりました。

先日、電車のチケットを購入し、当日ガリシアからマドリードの電車に乗ろうとして気付いたことが。

チケットの日付けが間違ってる!!!!

確認しなかった自分が悪いのですが、チケット販売員に腹が立つ。

キャンセルができないので、仕方なく新しい当日チケットを買ってなんとか乗車。(今思うと、間違ってて乗れない方が良かったのかもしれない)

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乗車してから4時間ぐらい経った時に突然車両に衝撃が!!!(そんなに大きな衝撃ではなかったです。)

すると振動が激しくなり、外は砂埃。車両の窓にもひびが入り、「事故だ!」とすぐに分かりましたが、どうすることもできない。ただただ、ふんばるだけ。

「このまま死んでしまうのか」とも思いながら、しばらくすると停車しました。

何が起きたのか分からず、乗客の数人はパニック状態でしたが、ほとんどの人は、落ち着いていました。

とりあえず、乗客は荷物を持って外へ出ますが、荷物置き場のスーツケースは散乱していました。

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外へ出ると何やら、電車の先頭車両が転がっています。

「なんでここに電車の先頭車両が転がっているんだ?」
「この車両にぶつかったのか?」と思っていましたが、

この先頭車両は、自分達が乗っていた列車の先頭車両!!

中には、運転手が残っている模様。

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たまたま、乗車していた警察官も先頭車両の様子を見て、「誰かドクターはいませんか?」と他の乗客にも呼びかけ、一人ドクターも駆けつけていました。

すぐに応援の警察、市民警察、救急隊が来て、乗客は事故現場が見えない所へ移動させられ、携帯で撮影も禁止されました。

すぐに救急のヘリコプターも到着し、砂埃を上げながら近くに着陸しました。

避難させられた乗客には水が配られ、炎天下だったので、日陰に移動してくださいと言われ、ソーシャルディスタンスを保ちながら待っていました。

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しばらくするとバスが迎えに来て、近くのZAMORAという駅に移動し、臨時の列車でマドリードに向かうことができました。

後ほど友人から送られてきたニュースを見ると、

89歳のおじいちゃんが運転していた車が、高架上の道路から線路上に落ちて、その車に列車が衝突したそうです。

研修期間中の技術者(32歳)、車を運転していたおじいちゃん(89歳)がなくなりました。

乗客約160人は全員無事で数人だけ軽傷を負ったそうです。

本当に心から思う。「生きててよかった」と。

ちなみにこの事故での列車のチケット返金は50%だけでした。

これで僕が経験したスペインでの電車トラブルは2回目です。

1回目⇒長距離列車に乗車中、列車の一部が故障して5時間車両に閉じ込められる。
2回目⇒この事故

もうこれ以上の経験が無い事を願います。。。


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