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「自動化したいこと」と「自分でやりたいこと」

どーも、安藤です。
Noteを始めてみましたが、ここで書きたいことはタイトル以上でも以下でもないです。人手不足が加速する中で自動化により生産性を向上させていく取り組みと、個人がしたいことをし続けられるように支援する取り組みを両立する必要がある。Noteを通じて、2つのテーマに関する最新トピックス、取り組み紹介や取り組みの意図などを紹介できればと思います。

1.ロボットの最初の価値:自動化

もともとロボットは工場の中で作業を自動化するために活用され、約1兆円産業と大きく進化してきました。結果として、自動車業界など経済は発展し、GDPは伸び続けてきました。私自身も大学時代にロボットの研究をし始めて10年以上経ち、多くのロボットプロジェクトに携わりましたし、世の中にも多くのロボットが出現するようになってきました。世の中に普及したほとんどのロボットは、自動化により何か人の作業を代替する、効率化することを提供価値としてきました。

2.それで幸せになったのか?

とにかく自動化により経済発展には成功しました。その一方で、すべてが自動化されたとき、それで幸せなのか?という問いにぶち当たりました。多くの人にとって、答えはNOなのではないかと思います。

Well-beingの研究者として有名な石川善樹さんが良く説明されていますが、「一人当たりGDP」と「生活満足度」は全く相関していません。むしろ、戦後は一人あたりのGDPが伸び続けたにも関わらず、生活満足度は一定でした

この結果はある意味結構ショックなものです。データ的には、ロボットは工場でモノを作ることには大いに貢献してきたが、家庭や職場で幸せを作ることにはほとんど貢献してこなかった、ということになります。

3.次の提供価値:自己拡張

もっと幸せ作りに貢献できないだろうか?そう考えると、きっといっぱいあるはずです。自分の好きなことや楽しいことをし続けること、もっと楽しくすること。もしくは、高齢になっても自分でし続けたいことはあるだろうと。このように自分でしたいことをし続けるようにすることを、ここでは「自己拡張(augmentation)」と呼ぶようにします。力やスピードのように物理的に自己の能力を拡張する場合もあるし、より楽しく、もしくはより集中してというように、感性的な面で自分を拡張を行う場合もあるでしょう。いずれの場合も、技術は自分がしたいことをするために、そして自分がありたい状態になるために存在するようになるはずです。Well-being(幸せ)のための技術活用です。

4.これからの社会

自動化(automation)と自己拡張(augmentation)のどちらが大事などと言うつもりはありません。これから更に人手が足りなくなることも事実ですし、一人一人がより輝く人生を送ることの重要性も高まってきます。自動化(automation)と自己拡張(augmentation)のより良いバランスを求めていくことが大事なのではないでしょうか?

このNoteでは、自動化(automation)や自己拡張(augmentation)の最新の事例を交えて紹介しながら、より良い社会とより輝く個人の実現に少しでも貢献できればと思います。


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