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完・中山道音速スライド旅行

5月11日にはじめた25日間のチャレンジもいよいよ最終回です。15年前の6月4日は大学の友人や後輩約20人で草津から京都三条大橋を目指しました。スライドにも私の前を歩く同行者の後ろ姿が写っていますね。

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以前の記事(1回休み)で紹介した地図は、草津以降は東海道編に掲載されているので中山道編は草津で終了。

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そして、最後にはこんなメッセージが!甲州街道ですか…心惹かれますね。ただ、ちょっと遠いので近々鯖街道を攻めたいな、なんてひそかに思ってます。五街道ウォーク事務局さんからの地図は発行されていないようですが。。

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唐橋から琵琶湖を望む

さてさて、この日は草津から瀬田の唐橋を渡って大津に入り、逢坂山を越え、山科から九条山(日の岡峠)を越えて京都の市街に入ります。ちなみに最終日にして初めてまともな雨に降られて一時的に雨合羽を着て歩きました。これまでは雨が降ると同時にその日の旅程を終えられるようなタイミングだったり、通り雨が過ぎるのをしばらく待ったりして、雨の中を歩くことが実はまったくなかったのですが、同行者の中に強力な雨男か雨女がいたのかもしれません。

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仲間たちはゴールに近づくにつれ、安堵と達成の光が見えて足取りが軽くなりますが、さすがに25日も歩き続けていると、ゴールをするのがどんどんさみしく思えて、私はかえって歩が進みません。。いろいろなことを思い出しながら、さまざまこの旅をかみしめていざ三条大橋へ。

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そして、長い旅路もこの日で終わり。終わってみれば、あっという間の25日。でも、昔の人は江戸に行くだけでこれだけの時間とお金を使っていたのだと思うとなんかいろいろな価値観が違って見えます。今では新幹線なら片道約1.4万円でたった2時間20分。かたやこの旅はいろいろな人と出会いながら助けてもらいながら25日かけて8万円。とっても豊かでぜいたくな旅だったように思います。

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スライドの最後の1枚、なんだか涙にかすむように写真もブレていますね。なんとこのあと、同行組とは別に三条出迎え組が大きな横断幕を掲げて待ってくれていました!そしてその場で胴上げ。人生初めての胴上げがまさかの三条大橋のたもととは想像もしませんでしたが、恥ずかしくて嬉しかった。


おかげさまで25日間、このnoteのマガジンも更新し、5,363枚の写真を動画の形で公開することができました。たくさんの方にご覧いただき、見ず知らずの方から「スキ」をもらったり、コメントをもらったりするのもまた新たな出会いの形なのだな、と振り返っています。

25日間のチャレンジはこれで終わりですが、実は少しだけ番外がありまして。滋賀の大学を卒業後、しばらく大阪で働いていたのですが、その頃にこのスライドを見ていただく鑑賞イベントを何度かやっていました。それで、やっぱり大阪の人たちに見せるのに、京都が終着ではな、との思いから、大津の追分で分岐して伏見や枚方を通って大阪高麗橋までの京街道を2011年の元旦と4月に2日に分けて踏破。もちろん100mごとの連続写真を撮って江戸日本橋から通しで追体験できるパッケージをつくりました。しかも、その時には同行者を募集し、かつTwitterで現在地を発信しながら大阪を目指し、たくさん途中合流もしてもらいながらイベント的に敢行。これについては、また気が向いたら書いてみようかと思います。

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25日分の超個人的な旅行記にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!撮りためた写真の公開についてずっと期を逸していたので、今回のこのマガジンで人生の大きな仕事をひとつやり遂げた気持ちです。

もし江戸ー京都(あるいは大阪)を通しでご覧になりたい方や、直接話を聞きたいという方あれば、出張のイベントなども可能です。また、研究者の方などで資料として必要な方などあれば、ご相談にも応じます。その際はぜひコメントかTwitterのDMなどいただければ。

ではまた。

2020年6月4日 大津にて 竹岡寛文

《マガジン|中山道音速スライド旅行》
https://note.com/takecomai/m/ma5c815b6b7ed


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