彼は逃げたのか。

今から20年前、2001年6月8日午前10時過ぎに大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校に男が侵入し生徒、職員を殺傷した事件が発生した。
犯人は、現場で教員等に取り押さえられた。名前は「宅間守(元死刑囚)」

彼に関してのいろんな資料を見たが幼少期から奇行が見られ、入院や投薬など治療をしていたらしいが劇的な効果が見られた様子がなく先定性の特殊なものだろうかとも個人的には思った。

事件から2年後の2003年8月28日、大阪地裁は死刑判決を言い渡した。
しかし、公判中も態度が悪く時折悪態をつくなどがあったという。
死刑判決の言い渡し後に、無理に発言を求め却下され強制退廷させられているがその際にも遺族の名前を叫び罵っている。

その後、弁護士側が控訴しているが本人が取り下げをし刑が確定。
そして6ヶ月以内、出来れば3ヶ月以内での死刑執行を望む手紙を担当弁護士へ送っている。
また、刑訴法475条2の「死刑執行は、確定後6箇月以内に執行を命じる」を根拠に執行されない場合、精神的苦痛を理由に国家賠償請求訴訟をの準備をしていたと話もある。

結局は、判決から1年が過ぎだ2004年9月14日に刑が執行されている。

公判から死刑執行までの間、容疑は認めるが被害者に対する謝罪は一切なく死刑執行を急かすというあまり聞かない行動。

日本における死刑囚の、刑の確定から執行までの期間は2020年で7年4ヶ月というデータがある。
執行に関して、以前は事前に日時を通達していたらしいが今は当日直接呼び出す方式を採用している。
いつ来るかわからない恐怖があるのだろう。それを1日1日過ごす事に耐えられないから執行を急かす行動をとったのかと考えたり。

真相はわからないが、もしそれが真相なら彼は反省も謝罪もせず自分勝手に生きて死に関しても法制度の中である程度、希望通りに死ねた?となるのか。
最終的に彼は全ての責任から上手く逃げた気がしてモヤモヤしかしない。
被害にあった方々で感じているかも知れない。

死刑が犯罪の抑止に繋がっている側面もあるが、責任から逃れる手段のひとつになってしまわないか考えたり。。。
起こした罪に対しきちんと向き合い心から反省、謝罪をしてしっかりと刑に服せる仕組みづくりをしてもらいたい。

決して被害者が置き去りにならない様に。

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