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遺影の相談と薦神社

娘と遅めのランチをとった後、
父の面会までの時間に、いくつか用事を済ませることにしました。

まず、ユニクロで次女のパジャマその他を購入。

それから、父のお葬式をお願いしている葬儀社に
遺影に使う写真を持って行きました。

ちょうど担当のNさんがおられたので、
写真をお渡しして帰ろうとしました。

すると・・・
「背景も選んでおかれませんか?」
と聞かれました。

ん?
背景ってそんなにいろいろあるの?
普通のでいいのだけど・・・。
娘達も顔が?になっています。

後でばたばたするのも嫌なので、
「じゃあ、選んでおきます」
と答えると、テーブルに案内されました。

「カタログを持って参りますので、お待ちください」
ん?カタログ?遺影のカタログがあるの?

ほどなくNさんは、カタログを持ってこられました。
「フレームには、ピンクとイエローと
 ラベンダーとシルバーがあります」
「え?黒じゃないんですか?」
「もちろん黒や木目もありますが、こういった色を
 選ばれる方もいらっしゃいます」

知らなかった・・・。

「シルバーがいいんじゃない?」
と長女。
「そうねえ・・・。また妹と相談してみます」
「分かりました。それから背景ですが」
「え!?背景もいろいろあるんですか!」
「はい、こちらが・・・・・」

Nさんはカタログ開いて説明を始められました。
背景は普通に水色?みたいに考えていたのですが、
いろいろなグラデーションの背景が並んでいます。

どうしよう・・・と思っていると、
さらにNさんは別のページを開きました。
「このように周りがお花のものもあります」

花!!

私の遺影に対するイメージは、ガラガラと崩れ落ちました。

さらにNさんは、
「このお写真のままでもいいのですが、 
 これだと洋服の部分が少ないので、お顔が大きくなります」
と言われました。
確かにこれを遺影の大きさにしたら、かなり顔が大きくなるでしょう。

「ですので、お父様に合うような洋服に『着せ替え』をして、
 洋服の部分を大きくすることもできます」

着せ替え!!

確かに、Nさんが見せてくださったページには、
着せ替えに使う洋服がいくつも並んでいます。

「そんなこともできるんですか!!」
「はい。どうされますか?」

そう言われても、あまりに衝撃的すぎてとても決められません(^_^;)
「また妹と相談してご連絡します」
と、写真だけ渡して葬儀社を出ました。

時計を見ると、父の面会までまだ30分ほどあります。

そこで、久しぶりに薦神社に行くことにしました。
私たち以外に誰も参拝客はいなかったため、
娘とゆっくり参拝することができました。

すると娘が、
「あっ、お母さん、ネコ!」
と指さしました。
板と同化していて気づきませんでしたが、確かにネコです(^_^;)

誰もいないお守り売り場のがラスには、
「ネコが授与所から出ることがあるので、気をつけてください」
といった内容の貼り紙が・・・(^_^;)
いや、のどかです。

おみくじを引くと、久しぶりの「大吉」(^_^)
ちょうどいい時間になったので、
気分良く神社を出て病院へ向かいました。

父は今日も穏やかで、孫を見て嬉しそうに笑っていましたが、
そのうちぐっすり眠ってしまいました。

看護師さんが呼びに来られるまで病室にいて、
それから次女を駅まで送っていきました。

夕方妹と、遺影のことを電話で話しました。
妹も、フレームや背景がいろいろあることは知らなかったようです。

妹が私の負担のことをすごく心配してくれるので、
遺影のことは妹に任せることにしました。
どのような遺影になるのか、ちょっと楽しみ?です。

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