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ストロボ光は、ディフューズすると色が変わる

GODOXの新型ストロボMF12が届きました。ストロボは購入したものをそのまま使用することはあまりなく、自分が欲しい光が得られるように他のアクセサリーと組み合わせたり、時には工作をして加工を施します。
今回はそうした準備の中でも、光のディフューズとその際の注意点について紹介します。

光のディフューズとは、光を柔らかくすることです。
柔らかい光とは、曇の日の光をイメージしてください。晴れの日には物体に強い陰影がつきますが、曇の日にはその明暗が小さくなり物が穏やかに見えます。
ストロボ光を使用した写真撮影の際には、多くの場合、曇りの日のような光が求められます。晴れの日の光には晴れの日の光の魅力があり、厳密に言うとケースバイケースですが、晴れの日の強い影が出る光は扱いにくいのです。
つまり、ストロボの光を太陽だとすると、ディフューズとは雲を作る作業だと理解しておけばいいでしょう。
またその雲のことを、ディフューザーと呼びます。MF12にはディフューザーが付属しているので、付属のディフューザー=雲を発光部に取り付けてみました。

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(MF12のみ)

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(MF12+付属ディフューザー)
これで、MF12の光が、より曇りの日の光に近づきます。

ただし、付属のディフューザーは面積が小さいので、もっと優しい光を得るためにもっと大きな雲が欲しくなる場合が多々あります。
手持ちのディフューザーをいくつか試してみた結果、MF12には
HAKUBA クリップオンストロボディフューザー 2WAY M DSD-CL2M
がちょうどいい感じでつくことが分かりました。

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付属のディフューザーよりも、乳白色の部分=雲の面積がずっと大きくなっています。これで、より優しい光が得られるようになりました。

ただし、ディフューザーには欠点もあります。光の色が変わってしまうのです。
メーカーが提供しているディフューザーを使用した場合は、色の変化はギリギリ許容範囲に収まることが多いのですが、さらに柔らかい光を得るためにディフューザーを複数重ねるなどすると、色の変化が気になり始めます。
今回の記事では、そんな場合にどうしたらいいのかを紹介します。

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