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【映画感想】『仁義なき戦い』仁義なき戦いの中で仁義を貫き通す男※ネタバレあり

裏社会をテーマにした映画は日本のみならず世界中に沢山あり、一つのジャンルとして確立されている。ハリウッド映画からは『ゴッドファーザー』や『スカーフェイス』など改めて説明する必要が無いほど有名な作品があり、ハリウッド以外だと、香港を舞台にした『インファナル・アフェア』シリーズが有名で、「香港映画」を世界中に知らしめるきっかけとなった作品ではないか。 では、日本を代表するマフィア(ヤクザ)映画は何か?と聞かれると、その筆頭として挙がるのは『仁義なき戦い』シリーズだろう。 ヤクザ

    • 【映画感想】『STAR WARS エピソード7~9』原作者至上主義を唱えたい※ネタバレ有

      この文章では、 エピソード1~3→新三部作 エピソード4~6→旧三部作 エピソード7~9→続三部作 とします。 私はスターウォーズが大好きである。映画はスピンオフ含め全作を繰り返し見たし、『クローンウォーズ』(最新のシーズン7も含め)、『反乱者たち』など映像化されたものもほぼ見た。また、スピンオフの小説やコミックも何冊か読んだ。つまり、スターウォーズに対する思い入れが人よりも強いのである。 スターウォーズ続三部作の最後の作品『スカイウォーカーの夜明け』は2019年1

      • 【映画感想】『ワンスアポンアタイムインアメリカ』「曖昧」を味わう※ネタバレあり

        「ギャング映画の代表作」とも称される映画であり、2人の男の少年期から老年期における、友情と裏切りを約4時間という長時間に渡り、重厚に描いた作品である。 言葉による説明はしないこの映画は登場人物たちの少年期、青年期、老年期の三つの時代を交差させて描いているが、誰が、いつ、どんな状況なのかを明確に説明するような描写がほとんど無かった。 見てる側は細かな演出などから、集中力と想像力を使い、状況を把握する必要がある。少々疲れるが、そこは監督のこだわりなのだろう。 例えば、冒頭で

        • 【映画感想】『ヒート』 仕事に熱中するギラギラした男を堪能する※ネタばれあり

          今回は男が憧れる男の代表格、アル・パチーノとロバートデニーロの共演作、『ヒート』の感想です。仕事に情熱を注ぐ男たちのギラギラしたかっこよさをたっぷり堪能できる映画です。 表裏一体な2人の主人公この映画の主人公は2人。デニーロ演じる冷静沈着な犯罪グループのボス、ニール。そして、そんな凶悪犯を捕まえることに自らの人生を捧げる刑事、ヴィンセント。こちらはアルパチーノが演じる。犯罪者と刑事という相対する立場にいる2人だが、彼らの生き方は似ている。 ニールはいつでも高飛びできるよう

        【映画感想】『仁義なき戦い』仁義なき戦いの中で仁義を貫き通す男※ネタバレあり

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          【CL Review】19-20 2節 リバプール対ザルツブルク(後半)

          前半はこちらをご覧下さい。https://note.mu/takedai1017/n/nb8f980746390 リバプールのビルドアップに対し、ザルツブルクの選手それぞれのタスクが明確化したことで、ザルツブルクが勢いを取り戻す。 そんな展開の中、迎えた後半。前半終了時に走ってロッカールームに戻るクロップが印象的だった。ザルツブルクの反撃に危険を感じたのだろう。このクロップの危機感は現実のものとなる。 南野の献身性後半開始もザルツブルクの戦い方は変わらない。中盤ダイヤモ

          【CL Review】19-20 2節 リバプール対ザルツブルク(後半)

          【CL Review】19-20 2節 リバプール対ザルツブルク(前半)※全2回

          19-20シーズンのCL第二節。リバープールがアンフィールドにザルツブルクを迎えた試合のレビュー。試合を分けたターニングポイントなどを考察してみました。全2回の内の1回目です。長文ですがお付き合いいただけると嬉しいです。 両メンバーは以下の通り ザルツブルクのキックオフで試合開始。 キックオフと同時に前方へ飛び出すザルツブルクの面々。昨季のCL王者リバプールに引いて構えるのでなく、前から戦う姿勢がうかがえた。しかし、すぐにリバプールが主導権を握る展開となる。 誰がファ

          【CL Review】19-20 2節 リバプール対ザルツブルク(前半)※全2回

          【映画感想】『ケープ・フィアー』「狂気」は褒め言葉!?※ネタバレあり

          マフィア映画に欠かせない男、ロバートデニーロ。渋くてカッコいい男がハマリ役の彼が、ある一家に嫌がらせをする男を怪演した映画『ケープフィアー』の感想だ。 ただ、ひたすらに嫌がらせを描く映画14年前、女性に対する暴行事件で起訴されたマックスの弁護を担当したサム。しかし、サムはマックスに有利になる証拠を掴んでおきながら、個人的な感情からそれをもみ消した。その恨みを14年間、抱き続けたマックスは、出所したと同時にサム一家に復讐を開始する。そんなマックスの復讐の行方を2時間たっぷり堪

          【映画感想】『ケープ・フィアー』「狂気」は褒め言葉!?※ネタバレあり

          【映画感想】『ミラーズクロッシング』間違った先入観が良作を駄作にする※ネタバレあり

          マフィア映画好きなので、そう謳われている映画は全部見ようと思い、Googleで「マフィア映画」と検索。そのリストの中にこの映画はあった。 「禁酒法時代のアメリカを舞台に、アイルランド系のマフィアとイタリア系のマフィアの抗争を描いた映画」 いかにも好みである。すぐに鑑賞を開始した。 第一印象って大事物語の最初のシーンはレオの事務所で、キャスパーがレオにクレームを入れている場面から始まる。詳細は割愛するが、このシーンでトム=クールでかっこいい男という印象を持った。なぜなら、

          【映画感想】『ミラーズクロッシング』間違った先入観が良作を駄作にする※ネタバレあり