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【TAKEFUのはてな?】くつろぎテレコ

 特徴的な凹凸のあるテレコ生地で作られたTAKEFUの「くつろぎテレコシリーズ」。定番インナーやTシャツ系のアイテムとは一味違った特別な着心地です。この心地よさを生み出すテレコ生地のひみつと、展開中の各アイテムへのこだわりをデザイナーのSさんに伺いました。




―テレコ生地というのは?

「簡単に言うと、ストライプ状に“うね”がある素材です。縦に目があるとすると、横に引っ張るとゴムのように伸びます。優しくフィットしながらソフトに伸びるので、比較的様々な体型の方に沿うような素材です。」


―TAKEFUでは“くつろぎ”テレコシリーズで使われていますが、そういったリラックスウェアで使われることが多い生地なのでしょうか?

「そうですね、下着とかインナーウェアに細番手(※)のものは使われることが多いと思います。全般的にカットソー素材というのは“ニット”のジャンルに入るので編み物なんですね。このテレコも、布帛(ふはく)という織り物ではなく、Tシャツとかセーターとかを作るような編み地の生地になっていて、基本的に伸縮性があります。細番手だとインナーウェアやTシャツ、太番手だとセーター、のようにグラデーションでアイテム別に分かれていきます。」

※番手:糸の太さを表す単位


―ほかにも、ヤクのリブタートルセーターも編み目をよく見るとテレコ状になっていますね。

「あれもテレコです。テレコってよく言われますがリブとも言いますね。テレコはあべこべという意味なので、生地が凹凸になっているのを表現するのにテレコという言葉を使っているようですね。違いとしては、セーターはパターンの形に合わせて編み上げますが、テレコ素材の“カットソー”はテレコ状に編んだ生地をパターンに合わせて裁断・縫製します。」


―初めはほどよくフィットして、しばらく身に付けていると少し伸びてきてゆったりとしたシルエットになりますよね。伸びちゃったなと思っても、洗うとまたもとにもどっていきます。

「ほどよいフィット感はテレコ生地の特長ですね。洗って完全に戻るわけではないですが比較的もどりやすくなっていると思います。もどりを完全に良くするには、ポリウレタン製のゴムのように伸びる糸を一緒に編み込むという手もあるのですが、このくつろぎテレコシリーズの場合は、お肌に優しい自然由来の素材をメインに、TAKEFU70% 綿30%となっており入れていません。」


―この締め付けが気にならない、ほどよい肌心地はそれが理由なのですね。夏に着るとより快適な感じがします。

「生地に凹凸があるので、ぴったりくっつかず肌ばなれがいいのもテレコ生地の特長です。汗ばみやすい夏だとより快適に感じていただけると思います。テレコ生地というのは凹凸がある分、一般的に、同じ太さの糸で編んでも、天竺生地のようなフラットな編み方の生地と比べると地厚に感じやすいのですが、TAKEFUが70%入っているのでするんっとした滑らかさがあるように感じますね。それはTAKEFUならではかなと思います。」


そんなテレコ生地の特長を最大限に生かして展開されている「くつろぎテレコシリーズ」。

次は、タンクトップ・タップパンツ・レギンスの各アイテムの、それぞれの魅力を詳しく伺いたいと思います。



くつろぎテレコタンクトップ


くつろぎテレコタンクトップ


―タンクトップは内側にパッドポケットが付いていて一枚で楽に着られるのがいいですよね。

「ブラジャーなしでリラックスしてお過ごしいただけるように、という想いからブラトップタイプを採用しました。アンダー部分にはゆるくゴムが入っています。寸法はMの方でもLの方でも使えるように、その中間くらいで、幅広い方に着ていただけるサイズ感になっています。」


―内側のパッドポケットのある部分も不自然な感じがなくて、着心地も全体的になめらかで心地が良いです。

「パッドポケット部分も含め、内側は全てこのTAKEFUのテレコ生地にしています。肌に直接触れる内側だからこそ、べったり張り付かない肌ばなれの良いテレコ生地にすることで快適に感じていただけるようにしました。

また、パッドポケットの肌に触れない部分は熱がこもらないようメッシュ生地にして、なるべく薄く仕上げました。内側は特に丁寧な作りにしています。」



くつろぎテレコレギンス


くつろぎテレコレギンス


―レギンスと聞くと、シンプルなイメージがありますが、くつろぎテレコレギンスは裾が少しフリルっぽくなっているところがかわいいですよね。このサンドベージュという色も“theベージュ”という感じではなくて、見せてもいいですし使いやすさがあります。

「さきほど触れた編み物の仲間は、布地の裁断面がほつれないよう端始末をします。テレコ・リブ素材は特に横方向への伸び幅があるので、かがりミシンをかけた布端は凸凹がもどらずフリフリとした姿になります。これはあえてのデザインポイントにもなっています。カラーは、リラックスタイムに使っていただくので肌に近い色であることと、スタイリッシュな色目で、グレーがかったピンクベージュのようなシックな色を選びました。」



テレコレギンスの股部分


―スパッツとちがって、股部分に舟形の面がありますね。

「この面があることによって、縫い目による動きづらさが軽減されます。鼠径部から股、足にかけて楽に動きやすいつくりにしました。ぜひパジャマ代わりに。しめつけず、適度にゆるく体に沿ってくれるので安眠が期待できます。」



くつろぎテレコタップパンツ


くつろぎテレコタップパンツ


―タップパンツはTAKEFUの中でも個人的に好きなアイテムのひとつですが、使い始める前はタップパンツというもの自体になじみがありませんでした。お客様からも、どう使うのですか?というご質問をよくいただくのですが、そもそもタップパンツとはどのようなときにはくものなのでしょうか?

「もともとの語源はペチコートのパンツ型という意味だそうです。丈の短いパンツ型のペチコートのことで、スカートや透けやすいアイテムの下に着けるものですが、今はいろいろな使い方をされていますね。TAKEFUは特に直接肌に触れると気持ちが良いので、締め付けが苦手な方が、ショーツとして直接身に付けてご使用いただくのもおすすめです。もちろん、ショーツの上から重ねてはくことで冷え防止にもなります。」


―私も知るまでは男性用トランクスのようなものをイメージしていました。たしかに、ゆったりとしたシルエットではありますが、クロッチ部分がしっかり作られていて、トランクスや短パンとは別物ですね。

「メーカーさんによってタップパンツにも様々な作りがあると思いますが、TAKEFUのくつろぎテレコタップパンツのクロッチ部分は、ショーツと同じように二重にしているので安心感があると思います。その縫製も、中縫いをして縫い代を内側にしていますので、縫い代が立たないようになっています。なるべく肌に当たる感じがなく快適な肌触りになるような丁寧な仕立てにしました。」


クロッチ部分内側


―鼠径部の締め付けもなくて本当に良いですよね。私は夜寝る時のショーツとして使っています。

「タップパンツの良いところですよね。鼠径部にゴムや縫い目がないことで、しめつけたり血流を妨げることなく過ごしていただけます。TAKEFUだからこそ直接肌に触れていただくとより気持ちよさを感じられると思います。おやすみの時間にこそ、めぐりを良くすることで一日の疲れをリセットしていただければ。」


― 一方で、スース―しそうでなんとなく心配というお声もあります。

「たしかに、ショーツといえばぴったりと体に添うものだとイメージされる方がやっぱり多いですよね。日中忙しく動く時用のパンツとして使うとなるとスース―したら少し不安に感じるかもしれませんが、たとえば、おうち時間や就寝時など、“スース―しててもいい時間“を楽に過ごすための選択肢のひとつとしていかがでしょうか。お風呂上がりにはいてベッドでリラックスタイムを過ごして、そのままナイトショーツとして使っていただいたり。しめつけから解放された時間をお過ごしいただければと思います。」


―もちろん、フィット感がないと心配という方はベリーショーツやコンフォートボクサーパンツなど、身体にしっかりフィットしつつ気持ちいいTAKEFUの定番インナーもまちがいないですよね。体のめぐりを整えたいときや、特に疲れをリセットしたいときなどはくつろぎテレコタップパンツで過ごしたり、私もその日の体調によって使い分けています。

「どのアイテムもTAKEFUの良さをそれぞれのシーンで活かせるような製品展開になっています。今回の“くつろぎテレコシリーズ”は製品名のようにおうちでリラックスしていただく際に特におすすめですが、ぜひお好みの使い方を見つけてみてください。」



TAKEFUの気持ちよさ×しめつけず肌なばれのいいテレコ生地、相性の良い2つの組み合わせと、着心地重視の丁寧な仕立てで、「くつろぎテレコシリーズ」が生まれました。TAKEFUアイテムの中でも特に心身のリラックスに最適なこの心地よさを、ぜひ一度味わっていただけたら嬉しいです。



ライター・のい

1991年生まれ。ナファ生活研究所直営店 Shop of TAKEFU "eau" 勤務。趣味は美味しいものを探して“うまみメモ”にストックすること。お気に入りのTAKEFUアイテムはアーム&レッグウォーマー、リラックスパンツ、スパッツ



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