居着かぬ足捌きを究める!其之参─受動筋力で立つ!

私の記事を読むのが初めての方は、先に下の記事を読んでください。

 こちらの記事は、『月刊空手道』の2016年2月号に掲載されたものです。柳川先生の武道空手を習得する上で欠かすことのできない「居着かぬ足捌き」の精度を向上するために必要なポイントの説明と稽古法の紹介をしています。

『月刊空手道』2016年2月号 表紙

以下は当時、編集者に付けていただいたキャッチコピーの引用です。

柳川理論、再起動!
柳川昌弘氏が提唱する武道空手において、その根幹をなす「居着かぬ足捌き」。それを修得するには、踵重心による運足が不可欠である。では、なぜ踵重心なのか?ピンアン五段とクーシャンクー、或いは「膝の抜き」「受動筋肉」といったキーワードから、愛弟子・宮路健文氏が解説する。

『月刊空手道』2016年2月号 P36

 もし宜しければご購入のほど、よろしくお願いいたします。

はじめに

 前回までに、「居着かぬ足捌き」を磨く上で、重心を足のつま先ではなく、踵(正確には土踏まず、内踝の真下)に置くことが重要であること、また踵重心にすることによって、腰の動きに従って足を操作することが可能であり、それが真なる「居着かぬ足捌き」体得に不可欠であることをピンアンニ段の最終挙動二種類を使って解説しました。

 今回は、他の形で、さらに腰の動きに従って足を操作する感覚を磨くための稽古法と、立ち方、歩き方の部分で大事な最低限の力(受動筋力)で立つことの大切さ、及び感覚を養成するための稽古法をご紹介します。

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