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世界はこれから非合理的な手段も選ぶことになる?テクノロジー時代の予見

ネット通販大手3社(アマゾンジャパン、楽天、ヤフー)の売上高が17年に6兆7000億円となり、およそ6兆円となる全国百貨店売上高(速報値)を初めて抜いた。

というニュースが流れ、社会が変わっていることを改めて感じました。

ニュース貼っておきます。

http://news.livedoor.com/article/detail/14350620/

ネット通販の台頭もテクノロジーの進化の1つです。

僕はこれが医療と繋がったり、ビックデータと組み合わせることによりネット通販がもっと合理化していくと考えています。

例えばビックデータを使って

「あなたは月に200mlの油を使っています」

「あなたは月に500gの牛肉を食べています」

「あなたは年に2リットルだけ牛乳を飲みます」

など人が普段気にしていない情報をビックデータにして消費者に届ける。これは「生活の基礎」となります。

スーパーや百貨店はそこから溢れる消費の補完としての存在になると考えています。

さらに医療と組み合わせることで

「あなたの体は月に300gの牛肉に抑えると健康を維持できます」

など、理にかなった生活を送れるようになります。そしてそれをドローンが運んでくる。

この話は小売だけに起こることではありません。すべての分野で「合理的な多様化」が進むと思います。

合理的で多様な世界の到来

10年前にテクノロジーを意識し始めた時から、この世界くらいを予見してきました。

仕事が奪われるという感覚よりも人間が「補完的役割」になる感覚が近いと思います。

前向きに考えれば「補完的作業」でお金が稼げる、とも言えるかもしれません。でも本当に前向きな言い方で生きていけるでしょうか。

貧富の差が大きくなっていると言われている昨今、合理化はその流れに乗れる人だけの経済になってしまう恐れもあると思います。

その考えが捨てきれない僕は、あることを目指し始めました。

それは「合理性を踏まえながら、非合理的だけど長い時間をかけて仕事になるようなものを目指す」です。

この目標は1年2年で達成できるものではなく、早くても10年、もしかすると僕の子どもが達成するかもしれない遠い目標ですが、多くの人にとって利益になる思考だと思います。

その良い例が「ピラミッド建設」かなと思います。

何か大きな価値(ブランド)を、多くの人が、多くの時間をかけて構築していく。ピラミッド建設は当時でいえば合理的な作り方なのかもしれませんが、ピラミッドくらいの価値や作り方で何かを作るという仕事を創造することで、普遍とは言いませんが、少しの間だけでも不安のない生活が送れるのではないかと思います。

でもそれを今すぐに本業にはできないので「趣味投資」くらいの気持ちで、そしてある程度巨大なブランド価値も必要という途方もない目標も念頭におかなければなりませんけれど...。

そんな趣味投資で僕が考えたのが、3Dプリンター(合理性)と陶芸窯(非合理性)のコラボレーションで作る茶室。

実際に3Dプリンターの技術者の方に相談に行き、色々ちょっとずつ動いています。

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どの樹脂が良いかなどの相談

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主構造を3Dプリンターで作る(フラクタルな茶室)

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実験で作った茶室

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外壁材を移動可能な陶芸窯で一点一点焼く

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時間はかかるし、手間もかかる、けれど...

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合理性と非合理性を組み合わせて、お互いの利点によって建築を成立させる

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設置予定はKURA COCOLONO

http://cocolono.com/kuracocolono/

※この茶室のコンセプトも重要なので掲載しておきます。

設計趣旨

実が成る。神と成る。

「 成る 」とは作るのではなく事物が自然発生的にでき上がることを指す。この言葉は植物など生き物や神話などで使われる。

そして生物学的に生き物は「 合理性と非合理性 」という二面性を持つとされる。

この茶室はフラクタルな造形を3Dプリンターで制作した構造体(合理性)と、持ち運びが可能な陶芸用窯で保護タイル兼構造補助材を一点一点焼成し(非合理性)、一点一点表層の違う保護タイルと構造体を組み合わせて完成する。3Dプリンターで制作する構造体は1ユニットごとに取り外しができ、交換が可能でもある(新陳代謝)。

構造体は自然界に存在するフラクタルな造形で、タイルに自然の釉薬が施されるため、人間によってデザインされるのではなく自然がデザインを作り出し、茶室は宇宙まで広がるのである。

僕の目標は、この茶室で地域の人やこの場所に来てくれた人たちと美味しいお茶を飲むこと、そしてみんなでゆっくり空をみたい。

大きな大きな夢ですね。

TAKEHANAKE design studio

竹鼻良文

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