【滋賀レイクス】岩手ビッグブルズ戦に向けて予習をする話【おかえりマーティン】




〇はじめに


 アウェーでのバンビシャス奈良戦を連勝で終えることが出来たレイクスは成績を3勝3敗のイーブンに戻すことが出来ました。 


 前節の流れを、よりよく、いい形で続けられるよう、ここからまたがんっばっていきましょう。


 体力的には水曜ゲームがあると、負担も大きいとは思いますが・・・。


 さて、今度の対戦相手は岩手ビッグブルズ(以下:岩手)。昨シーズン、レイクスに所属したケルヴィン・マーティン選手が所属していますね。


 マーティン選手に今のレイクスの強さを、B1昇格を目指すに値するチームであるというと感じてもらえるようなゲームにしたいですね。


 今回はそんな岩手について調べていきたいと思います。



〇岩手ビッグブルズについて



〇昨シーズンの岩手ビッグブルズ



 まずは、昨シーズンの岩手について振り返ります。昨シーズンの岩手はB3でプレー。その中でレギュラーシーズン優勝、プレーオフ優勝でのB3を完全制覇した上で、B2昇格を果たしています


 個人ではクリスチャン・ドゥーリトル選手(オーストラリアのNBLチームへ移籍)がMVPを、横川俊樹選手がベスト5に選ばれています。




 下記に引用していますが、成績・集客ともに素晴らしい結果を残した、充実したシーズンであったことがうかがえますね。

 シーズンの目標、レギュラーシーズン優勝、B2昇格、プレーオフ優勝の全てを達成することができました。チームは篠原GM、鈴木HCのもとでどんな時も一つになり、さまざまな困難を乗り越えながら、素晴らしい組織になりました。芯が強く、努力を怠らない真のプロの集団。プロスポーツの素晴らしさを改めて示してくれました。
 長いシーズン、いつも良い時期ばかりでありませんでした。そんな時、クラブの背中を押してくれたのは、会場に駆けつけてくれる多くのブースターの声援でした。平均観客数は、B3で1位の1542人、B2のカテゴリーを含めての上位の数字です。プレーオフは2500人を超えることが多く、準決勝第2戦ではクラブレコードとなる3612人の想いをパワーに変え、見事に昇格を達成することができました。コロナ禍の中、声出し応援自粛の期間が長くなっていましたが、改めて応援の力を実感し、そしてチームにとってこれだけ大きいものなんだとわかりました。

「シーズン終了・御礼のご挨拶」より、リンクは下にあります




〇オフシーズンの岩手ビッグブルズ



 すばらしい昨シーズンを送った岩手ですが、オフシーズンはかなり大変だったようです。


 8月末ごろには門馬圭二郎選手が全治1年の大けがが発表、9月には後藤正平選手が骨折、マーヴィン・クラークⅡ選手が契約解除と当初のチーム編成からは意図しない方向への動きがあったものと思われます・・・。



 門馬選手、お大事にされてください。早く良くなることを願っています。


 9月16~17日に開催された東北カップはケガ等の事情もあり不参加となってしまいました。




 そして、東北カップの翌週に開催された天皇杯二次ラウンドは秋田ノーザンハピネッツと対戦。8人の選手が出場して戦いましたが、あえなく敗戦…


 その同じ頃に、岩手は昨シーズンレイクスで活躍したケルヴィン・マーティン選手と契約。 マーティン選手をチームに加えて、岩手は今シーズンに挑むこととなりました。




○今シーズンの岩手ビッグブルズ



○Bリーグ開幕後の岩手



 さて、今シーズンの岩手を見ていきましょう。現在の岩手は1勝5敗でB2東地区で6位の成績。


 開幕節から青森ワッツ、アルティーリ千葉と現在好調なチームと対戦し苦しい4連敗。現在の東地区のトップ2チームといきなり戦い、B2の洗礼を受ける形となってしまいました。


 第3節に岩手と同じく今シーズンB2昇格を果たしたベルテックス静岡と対戦。第一戦で今シーズン初勝利を果たしました。



 もちろん、岩手のみなさまもこのままで終わるつもりは全くないはずです。レイクスも岩手に負けず、前節の2連勝の流れが続くようにしっかりと戦っていきたいですね。



〇岩手ビッグブルズの選手たち



 今シーズンを岩手で戦う選手たちを簡単にではありますが、ご紹介いたします。


 いつもはチーム、選手の順番で紹介することが多いですが、今回はチームの話が長くなりそうなので、選手から紹介いたします。


 スコアリーダーはマルティン・クラムポル選手平均18.5得点はリーグ7位の得点力。出場時間も平均30分と、まさに岩手の大エースですね。


 スリーポイント成功率も36.7%と高く、特にゴール正面エリアからの成功率は62.5%と非常に高確率。身長・得点力・シュート確率的に、レイクスでいうと、ブロック・モータム選手が近い選手かもしれないですね。


 そして、ネサニアル・グライムス選手、ケルヴィン・マーティン選手、石川晴道選手、横川俊樹選手の4選手が平均10点近くをマークしています。


 さらに、ケガから復帰した後藤翔平選手も復帰直後、第3節の2試合で平均26分出場、7.5得点をマーク。これから岩手の得点源の1人になりそうですね。

 

 リバウンドリーダーはネサニアル・グライムス選手の10.3本、リーグ6位の好成績です。また、マルティン・クラムポル選手が8.2リバウンド。


 開幕戦の出場のみにとどまっていますが、臼井弘樹選手が17分出場で5リバウンドの活躍を見せています。出場の際にはリバウンドに注意が必要ですね。


 ちなみにスティールリーダーはケルヴィン・マーティン選手。平均2.2本でリーグトップのようですね。おみごとです。


 Bリーグの成績ページを更新される偉い方、ケルヴィン・マーティン選手のお写真を更新していただけるとありがたいです。キーファー・ラベナ選手・ジョーダン・ハミルトン選手も写真がない状態なので・・・どこかのタイミングでなにとぞお願いします。




○岩手のチームスタッツ



 ここからは岩手のスタッツを簡単にご紹介します。まずはチーム全体からです。


 平均得点は70.5点。これはリーグで13位の成績となります。その一方で、平均失点は76.7点とリーグで5位の成績



 数字を見ると、得点面では苦戦しているものの、ディフェンス力についてはB2でも上位の力を持っていることがわかります。対戦相手も全てのチームが勝率5割以上のチームですからね。



※注意です

 この先、岩手ブースターのみなさまにおかれましては、お気持ちを悪くされる可能性がございますので、あらかじめお断りさせていただきます。そのことを踏まえたうえでご覧になられますようお願い申し上げます。

 悪意を持っての記載ではないことは、伝えさせていただきますが、ご不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありません。


 的外れであれば、鼻で笑っておいてください・・・
おこられたりしたくないんです、ほんとうに・・・


 ディフェンスでは優秀な成績を残している岩手ですが、オフェンスは苦戦傾向にある岩手。



 数字上での検討にはなりますが、オフェンスの特徴を考えてみましょう。



 フィールドゴール試投数:64.5本(リーグ8位)
 2Pの試投数:38.0本(リーグ11位)
 2Pの成功率:52.2%(リーグ10位)
 3Pの試投数:26.5本(リーグ  3位)
 3Pの成功率:30.2%(リーグ14位)
 アシスト数:15.0回(リーグ12位)
 リバウンド数:35.7回(リーグ12位)
 ターンオーバー数:13.5回(リーグ6位タイの少なさ)
 フリースローの試投数:10.8本(リーグ14位)
 ファールをされる回数:16.3回(リーグ14位)
 

 
 上の数字から予想される点として「ペイントアタックに苦戦している」ことがあげられます。


 乱暴にまとめてしまえば、ペイントアタックに苦戦して以下の流れになっているかもしれないですね・・・。


①ペイントアタックに苦戦し、相手ビッグマンにファールをさせられない
②ファールをさせられず、相手ビッグマンがコートに残る
③相手ビッグマンがコートに残り、リバウンド、2Pシュートが苦しくなる
④インサイドで苦戦すると、3Pも難しいシュートを打たされることが増える
⑤難しい3Pシュートは入りにくいので、点数が伸びにくい
⑥点が入らないと、焦ってシュートがさらに入りにくい



 前提として、岩手はあまり背が高くないチームです。


 200㎝以上の身長の選手は、マルティン・クラムポル選手(206㎝)、ネサニアル・グライムス選手(201㎝)の2名のみで、その次に背が高いのはケルヴィン・マーティン選手(196㎝)となります。




 ちなみに、レイクスはどちらかと言えば背の高い選手が多いチームです(過去記事参照)。




 数字を見ると、岩手はフリースローの本数がかなり少ない傾向にあります。フリースローの試投数8位のレイクスが20.3本なので、およそ半分になります。


 岩手の対戦相手の、岩手戦でのファールをした回数、ファールをされた回数をまとめてみました。


 この表を見ると、対戦相手のチームは岩手戦でファールをあまりしていないことがわかります。



 ファールがどこで起きるのか正確にはわかりませんが、インサイドで多く起きやすい傾向にあると思っています。



 ジャスティン・バーレル選手、キーファー・ラベナ選手、ライアン・クリーナー選手、ブロック・モータム選手・・・とレイクスでも概ねインサイド陣の選手がファールを多くもらう傾向ですしね。



 岩手には比較的小柄な選手が多い結果として、リバウンドやペイントアタックでファールをもらい、フリースローにつなげることに苦戦している可能性があります。



 そして、インサイドで苦戦をすると、相手チームのアウトサイドの選手はスリーポイントも積極的にディフェンス出来る結果、スリーポイントの成功率も上がりにくいのかもしれませんね・・・。


 スリーポイントの成功率がなかなか上がってこないと、さらに焦ってしまってシュートが入りにくく・・・といった悪循環に入ってしまうのかもしれません・・・。




 逆を言えば、どこか1か所がよくなれば、この悪循環も成り立たなくなると思います。




 なので、岩手はペイントアタックを仕掛けられるフォーメーションや、いいローテーションなどが見つかると、そこで相手チームにファールをさせることが出来るかもしれないですね。


 相手選手にファールが増えてくれば、フリースローももらえるでしょうし、相手ビッグマンを一時的にコートから追い出せれば高さの差も少なくなるはずです。


 高さの差が少なくなれば、リバウンドも、2Pシュートもやりやすくなるでしょう。



 そして、インサイドで圧力を与えられれば、アウトサイドのディフェンスも積極的には行きづらくなるでしょうから、3Pシュートも打ちやすくなるはずです。



 打ちやすいシュートであれば、成功率も上がってくる・・・なんて流れになるかもしれないですね。




 バンビシャス奈良との第2戦でも、湧川颯斗選手がインサイドにドライブして点を取って、奈良の連続得点を押し戻した場面がありましたしね。ペイントアタックはやはり重要なのでしょう・・・。



 レイクスも岩手にいい流れを作られないよう、しっかりといいディフェンスを行うことが重要ですね。



 ディフェンス力の高い岩手に対して、レイクスはみんながスリーポイントを打てるというのも強みです。スリーポイントの圧力を見せながら、ビッグマンのサイズを活かして戦うのも作戦の1つですよね。



 どのような戦術で岩手のディフェンスを突破するのか、どうやって岩手の得点を防ぐのかも要チェックですね。




〇まとめ



・今シーズンの岩手はディフェンスが固い
・その一方で、オフェンスは苦戦傾向にある
・ケルヴィン・マーティン選手、おかえりなさい


 ひさしぶりに、試合当日まで記事を書き上げることが出来ませんでした・・・せっかくのマーティン選手のカムバック戦だったのに・・・。


 岩手も現段階ではオフェンスに苦戦していますが、ディフェンスのいいチームですので、オフェンスがかみ合ってくれば、一気に勝ち星も増えてくることでしょう。


 今シーズン初の水曜ゲームで、おたがいに体力的に非常に厳しいゲームとなりますが、マーティン選手に今のレイクスの力を感じてもらえるようにがんばりたいですね!


 おわりです!

 

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