【滋賀レイクス】ライジングゼファー福岡戦に向けて予習・復習をする話【リベンジ】


〇はじめに



 前節、愛媛オレンジバイキングス戦を2連勝で終え、連勝を8まで伸ばした滋賀レイクス。


 試合の中で、野本大智選手が左足のねんざで4~6週間の離脱となってしまいました。時期的にはプレーオフには戻れそうなので、きちんと直してコートに戻ってきていただきたいですね・・・。


 ねんざはクセになってもいけないですし、野本選手のキャリアもこれからかまだまだ長く続くんですからね!




 またジャスティン・バーレル選手・柏倉哲平選手にも負傷・欠場がありましたが、本当に選手のみなさまにケガがないことを祈るばかりです・・・。



 そんな不安も抱える中、レイクスに明るいニュースも。




 B1昇格への第一歩、プレーオフへの進出を決めることが出来ました。もちろん勝負はここからという事はわかっているつもりですが、ひとまずよかったです。


 あえて、ものすごく極端な言い方をすれば、あと4つ勝てばB1昇格が果たせるわけですからね。


 レイクスがB1へ復帰するための舞台に挑めることは決まりました。ここから、レギュラーシーズンのラスト1か月をいかにプレーオフへいい形でつなげていくかが非常に大切なはずです。


 滋賀一丸であと2か月がんばっていきましょう!

  

 そんな滋賀レイクスの次節の対戦相手はライジングゼファー福岡。10月以来の対戦となります。



 今回はそんなライジングゼファー福岡について調べてみました。


 過去記事もありますので、お時間のある方はぜひ。






〇今シーズンのライジングゼファー福岡



 まずはいつも通り、今シーズンのライジングゼファー福岡について見ていきましょう。


 現在のライジングゼファー福岡は31勝14敗で西地区2位に位置しているチームです。ひさかたぶりの西地区首位攻防戦となりますね。



 現在のライジングゼファー福岡のスタッツを福岡、対戦相手それぞれの目線でまとめてみます。それをまとめてみるとこうなります。





 今シーズンのライジングゼファー福岡の特徴についてスタッツから考えてみると、大まかに言えば以下の特徴があると言えそうですね。


【スタッツから考えるライジングゼファー福岡の特徴】

①:全体的にロースコアゲーム
②:シュート本数も少なめのスローテンポな展開
  →①・②のテンポに福岡がコントロールしている?
   平均失点の少なさ、DF力もB2リーグのトップ
③全体的に対戦相手のフリースローの確率が低い
④対戦相手のスリーポイントへの守備を徹底している


 全体的に対戦相手のフリースロー成功率が低いという事は、福岡ブースターのみなさまのフリースローへのプレッシャーがすごいという事なのでしょう・・・。平日開催なので、土日開催よりは和らぐでしょうが、要注意ですね・・・。




 そして、これは福岡の今シーズンのチーム編成が効果的に機能していたと振り返ることが出来そうです。



 ぼくは、過去記事で今シーズンの福岡の編成について以下のように触れていました。


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 福岡は2023-24シーズンの目標を「B1昇格」に定めて、オフシーズンに取り組みました。昇格に向けての強化方針が非常に明確に打ち出されていますね

目標は「B1昇格」。昨シーズンも同じ目標を掲げシーズンに臨んだものの、西地区5位という結果を当然ながら無視することはできません。言葉だけの目標ではなく、昨シーズンの課題を明確にした上で、コーチ陣と具体的に強化ポイントを洗い出し、チームの編成に着手しました。

(中略)

具体的な改善ポイントは多々ある中でも、特に昨シーズンのディフェンスリバウンド(リーグ14位)、アシスト(リーグ14位)平均得点(リーグ13位)という課題の改善を重視し、コーチが目指すバスケットボールを具現化するためのチーム編成を意識しました。

下記記事のクラブコメントより


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 こうやって、チームの首脳陣によって昨シーズンの課題をしっかりと分析されて、対策を打ち結果を出しているというのはすばらしいことですよね。


 昨シーズンの課題として上げられた、ディフェンスリバウンド、アシスト、平均得点は全ての項目でリーグ内順位を上げています。攻撃力よりも守備力の高さの方が目立っているような気はしますが、すばらしい結果だという事には変わりないでしょう。


 事実、昨シーズンは西地区5位であった福岡は、現時点で西地区2位。プレーオフへ出場する可能性はかなり高く、オフシーズンに目標として掲げたB1昇格への挑戦は十分狙える位置にいます。


 レイクスも負けていられませんね。10月の借りは、プレーオフに持ち越さず、今度の対戦で返しておきたいですね。





〇時期別に見るライジングゼファー福岡




 さて、ここからは時期別にライジングゼファー福岡について見ていきます。まずはこちらの表をご覧ください。




 ライジングゼファー福岡の勝率について見てみると、時期ごとによって波があることがわかります。およそ2か月ごとに調子の波が訪れているようです。今が好調の時期なのは、見なかったことにしておきます。



 なので、普段は時期別の分析は2つに分けて行うことが多いのですが、今回は3つに分けてみました。




 表が増えて見にくいかもしれませんが、ご覧ください。



 こうやって時期別に見てみると、ライジングゼファー福岡の試合には以下の特徴があると推測されますね。


【時期別に考える福岡の試合での勝敗の要因】

①福岡戦での勝敗のカギはインサイド?

 →対戦相手の3P確率はシーズン通して低め
  福岡は10~11月、2~3月で3P確率に差がある。勝敗に関連が薄そう。
  福岡の2Pの確率と勝敗はある程度関係していそう
  相手のディフェンスリバウンドも勝敗に関係しそう

②福岡のディフェンスの状態を見るのはアシストが目安?
 →福岡が勝てている時期は対戦相手のアシストが少ない

 

 あくまで、勝敗とスタッツを並べて、後から予測をしているものですので、実際はどうなのか、試合を通してご覧になられている福岡ブースターの方のご意見が気になるところですね。




〇最近のライジングゼファー福岡



 さて、前述のとおり2月~3月のライジングゼファー福岡は8勝2敗と勝率8割を維持しています。



 そんなライジングゼファー福岡の最近の特徴的な選手について、簡単にご紹介をさせていただきます。



〇パブロ・アギラール選手(PF)



 まずは、パブロ・アギラール選手から紹介いたします。





 福岡では、後述のブライス・ワシントン選手とダブルエースとして活躍している選手です。現在は平均得点14.1点(個人27位)、リバウンド10.3本(個人5位)と活躍を見せています。


 1月後半からはスターターとして定着しており、2月以降は10試合で平均17.7得点、3P成功率 36.3%、10.7リバウンドを上げています。つよい。


 と、ほめればキリはありませんが、ぼくは10月のショットのこと忘れてませんよ。今節でしっかりと借りはお返ししておきましょう、のし付きで。




〇ブライス・ワシントン選手(C/PF)



 2人目はブライス・ワシントン選手です。パブロ・アギラール選手と並び、得点源として活躍している選手ですね。今シーズンは平均14.1得点(個人28位)、8.2リバウンド(個人14位)を上げています。


 余談ですが、非常に笑顔がすてきな選手なので、下記プロフィールもぜひご覧ください。すごくいい人そうです。



 そんなワシントン選手ですが、1月後半からはアギラール選手と入れ替わる形でベンチスタートが増えています


 ですが、調子が悪いからスタメンを交代したというわけではなさそうです。得点力には陰りはなく、出場時間的にもスタメンのギャビン・ウェア選手よりも長く出場しているようです。


 2月以降も全ての試合で2ケタ得点を挙げています。若干シュート成功率には波がありますが、それでもさすがの得点力だと言えるでしょう。



 今回はポイントゲッターでインサイドの2選手を紹介いたしました。


 (愛媛戦のGame2にも出場されていたので大丈夫だとは思いますが、)ジャスティン・バーレル選手をはじめ、インサイド陣の選手たちのコンディションのリスクも考慮した上で戦う必要もありそうですね。体力的にもここからは非常にハードな戦いになるでしょうから。


 本当にどのチームの選手もケガなく、シーズン最後まで戦い抜いてほしいですね。



〇今度の福岡戦について



 最後に、今度の福岡戦について注目したい点を2点、簡単ではありますが紹介させていただきます。



〇ダビー・ゴメスHCの注目点



 まずは、ダビー・ゴメスHCによる福岡戦の注目点についてです。愛媛戦Game2の後、ダビーHCは福岡戦について以下のように言及されておられました。


Q.福岡戦に向けてどこがポイントになるか

 自分たちのやっているバスケットボールをどれだけ長い時間続けられるかが勝負の鍵になります。プレーオフみたいな試合に勝つにはリバウンドゲームに勝ち、ターンオーバーを少なくすることが勝つ鍵だと思っているので、そこがこう言ったゲームで重要になります。相手の一番簡単な得点を減らしつつ、その次に相手の一番得意とする得点を減らすことだと思います。

ゲームレポートから引用




 前述の項目でも、対戦相手のディフェンスリバウンドが勝敗に関係していそうという仮説がありましたが、スタッツ上だけではなく本当に試合に影響を与える部分なのかもしれないですね・・・。




〇得失点差について



 最後にレイクス・ライジングゼファー福岡間での得失点差についてです。現在、レイクスと福岡のゲーム差は2つありますが、仮にレイクスが連敗を喫してしまうと、ゲーム差は0になってしまいます。



 その際には、両チーム間での勝敗数・得失点差で順位が決定されます。少し前にレイクスと熊本ヴォルターズとの得失点差について調べた記事もありますので、詳細についてはそちらをご覧ください。




順位決定方法、リーグ公式HPより




 まずは、上記順位決定方法を見ながら、今シーズンのライジングゼファー福岡戦について振り返っておきましょう。


対戦結果、リーグ公式HPより



 現在レイクスと福岡は10月の2試合を戦い、今度の2試合と、4月のアウェー戦2試合、レギュラーシーズンでは合計6試合を戦います。



 すでにレイクスは2連敗をしておりますので、次節の対戦で連敗を喫すれば、その時点で(1)の条件で福岡に敗れてしまいます



 もちろん、ここから4連勝を福岡相手にすることが出来れば、ここでその話は終わりになるのですが、そんな簡単な話でもないと思うので、少しだけ続けさせていただきます。



 今後の4試合で勝率は五分五分にしても、今度は(2)の条件、得失点差で争うことになります。



 そうなると、今度は前回の対戦でつけられた得失点差以上の点をつけて勝つ必要があります。



 現在、レイクスは17点差をつけられてしまっている状態にあります。最低でもこの差は取り返さなければなりません。アウェーの4試合での厳しい戦いとはなりますが、プレーオフの事もにらむと、こういった部分にも目を向けていく必要がありそうですね。

 

 順位問題は計算が難しいので、また今度きちんと見直す必要がありそうですね・・・。



 

〇まとめ



・ライジングゼファー福岡のチーム構築はすばらしい
・福岡は最近2か月で勝率8割と非常に好調、DFはリーグトップ
・パブロ・アギラール選手は絶好調だけど借りを返したい
・得失点差から2連勝・18点差以上での勝利を目指したい



 今度の試合からは日程が若干変則的になりますので、かなり体力的にハードな時期が続きます。


 そんな中で、対戦相手も強敵ライジングゼファー福岡。プレーオフで戦う可能性も高いチームの1つですね。


 苦手意識を持ってしまうのは良くないので、10月の借りを返してほしいという所はもちろんあるのですが、まずは両チームの選手にケガなく、いいゲームとなる事を願っています。


 野本大智選手の復帰まで、いい形でチームをつないで、安心してケガの治療に専念出来る状態にしたいですね。



 今週もがんばれ、レイクス。


 おわりです!




〇さいごに



※ここからはレイクスブースターのみなさまにも、不快な思いをさせてしまう可能性があります。ご承知おきの上、ご覧いただけますようお願い申し上げます。



 ここからは、いち個人の意見です。それ以上でもそれ以下でもありません。その点ご理解頂いた上でご覧ください。



 ひとまずは、プレーオフ進出を決めたレイクスですが、ここからの試合は非常に大きな意味を持つはずです。



 チームとして福岡が非常に強力なチームであることには間違いありませんが、10月の2連敗はレイクス、ならびにレイクスブースターにとって非常にショッキングなものだったのではないでしょうか。



 当時のレイクス(ブースター)の中には「自分たちはB1にいたチームなのだから・・・」という自信もあったことでしょう・・・。



 ですが、リーグ開幕直後、熊本ヴォルターズ・ライジングゼファー福岡の両チームに敗れ、自信はどこかへ吹き飛ばされてしまったはずです。あえて悪く言ってしまいましょう。あれは自信ではなく、ある種のおごりみたいなものもあったのでしょう。



 ですが、その敗戦も受け止め、選手やコーチ・スタッフのみなさまは今のチームを作り上げてくれましたし、ブースターのみなさまも会場で応援し来場者数を伸ばしてきました。



 先日の越谷戦での島田慎二チェアマンから頂いたお言葉も、まさに滋賀一丸として取り組んできた結果なのではないでしょうか。




 今度の福岡戦もそうですが、このシーズン最終盤に、熊本ヴォルターズ・ライジングゼファー福岡との試合を多く迎えることとなりました。西地区のトップ争いをかけて。



 もちろん他チームとの試合を軽視しているわけではありません。どのチームのみなさまもそれぞれの思いをもって戦っておられることは重々承知しているつもりです。



 ですが、ここからの両チームとの試合は順位争いという意味だけでなく、レイクスが再びB1に挑むために必要なものを取り返す戦いにもなるはずです。


 次節の対戦も含めて、全ての試合がアウェー戦と非常に厳しい戦いとなります。ですが、福岡・熊本のみなさまにもレイクスがB1昇格を果たし、再びB1に挑むに値するだけのチームであると感じてもらえるような試合になることを願っています。



 5月のプレーオフまで本当に大変だけど、最後までがんばれ、レイクス。

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