今日の杉浦佑成、改め島根スサノオマジック【2020年10月21日】


○今日の杉浦佑成(2020年10月21日)


 欠場のため、出場なし



 本日も杉浦選手の出場はありませんでした。個人的には月曜日にチームより練習動画が上がった事もあり、プレイタイムの制限等を行った上での出場があるかと期待していましたが、残念ながら欠場となりました。

 という事で、本日も「今日の杉浦佑成、改め島根スサノオマジック」です。大阪エヴェッサ(以下大阪)戦の印象に残った場面について紹介します。





1Q 【島根22-20大阪】


 北海道での2連戦を終え、ホーム島根に戻っての大阪戦。月曜日の午後?に北海道を出て、そこからの水曜日の試合という事で、選手達の負担は大きいものであったかと思います。



 そんな中、橋本尚明選手(#2)・白濱僚祐選手(#15)をケガで欠く島根。杉浦選手もケガという事から、理想のゲームプラン・ローテーションからは変更を余儀なくされた中での試合となりました。



・残り9:30ごろ


 島根のファーストオフェンス。ここでは山下泰弘選手(#5)が仕掛けました。マークにつく伊藤達哉選手(大阪#2)に対して、ゴール下でニカ・ウィリアムス選手(#28)のスクリーンを受け、インサイドでのポストプレーを選択しました。


 山下選手は身長が187cmで、172cmの伊藤選手とは15cmの差があります。ニカ選手以外のスターターの選手が全員3Pエリア外にいた事を考えると、結果的にはシュートは外れてしまいましたが、あらかじめ練られていた作戦だったのかと思います。




・残り8:12ごろ


 山下選手が今度はドライブで仕掛けると、右コーナーにいる阿部諒選手(#13)にパス。そのまま放たれた阿部選手の3Pが外れてしまったものの、ニカ選手がチップ。阿部選手がそのボールを自ら拾います。そして、ゴール下のデモン・ブルックス選手(#24)へパス。そのゴール下が外れてしまったものの、ニカ選手がオフェンスリバウンドを確保し得点につなげました。



・残り7:20~6:50ごろ


 ジョシュ・ハレルソン選手(大阪#55)がトップの位置からゴール下のアイラ・ブラウン選手(大阪#33)へパス。そのままアイラ選手がニカ選手のファールを受けながらシュートを決め3Pプレイとします。


 続くオフェンスでも、ディージェイ・ニュービル選手(大阪#25)がディフェンスリバウンドを確保するとそのまま前方へロングパス。アイラ選手がそのパスを確保すると、走り込んできたニュービル選手へパス。そのままニュービル選手のドライブで失点。立て続けに大阪のいい形でのオフェンスを許した島根は、タイムアウトを取らされてしまいました。



・残り6:05~5:20ごろ


 タイムアウト後の島根は、阿部選手・ブルックス選手が積極的に3Pシュートを放つも、外れてしまいます。ここで大阪の流れを断ち切るべく動いたのは山下選手でした。

 パスでチームメイトのシュートにつなげたり、リバウンドで攻撃を続けたりといった部分でも献身的に働いてくれていましたが、トップの位置から3Pを決め、止まっていた島根の得点を再び動かします。

 続くディフェンスでは伊藤選手に得点を許すも、次のオフェンスでは再びトップから3P。3Pシュートも開幕以降調子を上げてきていて、本当に頼もしいですね。



・残り3:06ごろ

 リード・トラビス選手(#8)のミドルシュートのリバウンドをペリン・ビュフォード選手(#7)が確保するも、ゴール下でディフェンス2人に囲まれた場面。

 走り込んできたトラビス選手にパスを出すと、ダンクでの得点となりました。



・残り0:55ごろ


 ブルックス選手がフリースローを外してしまった場面。トラビス選手がこぼれたボールをはじくと、ブルックス選手がリバウンドを確保。そのままドライブからのレイアップをしかけるも、シュートはこぼれてしまいます。しかし、そこをトラビス選手がフォロー。リバウンドを取ると、ゴール下で得点を決めました。



2Q 【島根38-46大阪】



・残り9:35ごろ


 2Q最初の得点はトラビス選手によるものでした。トラビス選手がミドルシュートを外してしまうものの、続くディフェンスでアイラ選手がインサイドに出したパスをスティール。そのまま1人で速攻に走り、アイラ選手からバスケットカウントを奪い、3Pプレイとしました。



・残り9:25ごろ


 今度は大阪のオフェンス。大阪の選手の動きに合わせてマークマンをスイッチしながら守備を行う島根にディフェンスでミスが。インサイドからアウトサイドに動いたギャレット・スタツ選手(大阪#41)に対して、島根は2人がマークに向かってしまいます。そのままフリーでいたニュービル選手に3Pを決められてしまいました。



・残り5:50ごろ


 ドライブで進入してくる橋本拓哉選手(大阪#14)に対して、ブルックス選手が横からスティール。ボールを山下選手が確保し、右コーナーのブルックス選手へパス。速攻からの3Pが決まりました。


・残り2:20~1:40ごろ


 左コーナーでボールを持つビュフォード選手に対して、右側のゴール下で小阪彰久選手(#22)がアイラ選手をボックスアウトするような体勢に。小阪選手にボールをパスすると、しっかりとゴール下での得点を決めてくれました。


 次のディフェンスでは、小阪選手はハレルソン選手にインサイドで押し込まれてしまい2Pシュートを決められてしまいます。しかし、直後のオフェンスでは小阪選手がハレルソン選手に反撃に出ます。ペイントエリアでハレルソン選手に対してポストプレーで挑み、そのままレイアップでの得点を決めました。




3Q 【島根67-74大阪】



・残り8:04ごろ


 後半も10点前後を追いかけ続ける展開となった島根。阿部選手がパスカットし、そのボールをブルックス選手が拾うと、そのまま速攻で得点となりました。守備からの速攻と良い形でのオフェンスを見せる事が出来ました。




・残り6:06ごろ


 山下選手がマークを外し、トップでフリーになっていた所を阿部選手が見逃さずにパス。3Pを見事に成功させました。

この試合では、3Pに非常に苦戦し、26本中4本の成功に終わってしまったのですが、そのうちの3本を山下選手が成功させました。



・残り5:45ごろ


 ニカ選手がパスをカットし、山下選手がボールを押し上げる。トップの位置の阿部選手がボールをもらうと、右45度でフリーになっていたビュフォード選手にパス。そのままビュフォード選手のダンクにつながりました。
 先ほどの山下選手の3Pとこのオフェンスで大阪にタイムアウトを取らせました。



・残り0:38ごろ


 12点差を追う島根。伊藤選手の速攻が出た場面を、山下選手・北川弘選手(#6)が止めると、早い段階で山下選手が3Pを放ち、外れてしまうも後藤翔平選手(#1)が飛び込みオフェンスリバウンドを確保。そのボールを左サイドの北川選手からブルックス選手へサイドを変えるロングパス。右サイドのブルックス選手のドライブでハレルソン選手からファールを奪い3Pプレイとしました。


・残り0:05ごろ


 ブルックス選手の3Pプレイもあり、流れに乗りたい島根。ここでキャプテンの北川選手が見せてくれました。インサイドへドライブをしかけ、そのシュートは大阪に防がれてしまうものの、3Qのラストプレイで再びボールをもらうと、左の0度の位置からミドルジャンパーを決め、いい形で4Qにつなげてくれました。


4Q 【島根85-99大阪】



 4Qは個人的にはプレイごとでの印象が強い場面は多くなかったものの、全体としてみると、大阪の3Pを防げなかったという印象を受けました。
 

 大阪の3Pシュートの多くはフリーで打つ事が出来ていたものの、島根の3Pには大阪のディフェンスがチェックに向かっているシーンが多く見られました。


 特にディフェンスでスイッチを行う中で、マークミスによりフリーとなった選手に決められてしまうような場面もあったので、そういった部分は今後の改善点となるのかなと感じました。


 全体として島根が大阪を追いかけ続ける展開で、互いに点差がつかずはなれずと精神的にもタフなゲームだったと感じました。その中で大半の選手が30分前後出場した大阪の選手の4Qで見せたハードなディフェンスが見事というべきかもしれないですね。



○まとめ

・大阪に3Pを許し、島根の3Pは封じられる厳しい展開に
・島根はチームディフェンスの更なる向上が期待される
・次の大阪戦は11月に大阪での開催、リベンジを期待


○小阪彰久選手


 今日は小阪彰久選手(#22)を取り上げます。小阪選手は198cmのパワーフォワード。昨季在籍した大阪エヴェッサから島根に移籍。今節は古巣との試合でしたね。

 小阪選手は世に言う「日本人ビッグマン」ですが、個人的には今日の2Qのプレイは印象的でした。島根はビュフォード選手がスモールフォワード登録でもあることから、これからも外国籍選手とマッチアップする時間帯も多くなるかと思います。


 その中で、本日のアイラ選手・ハレルソン選手に対して自らオフェンスを仕掛けるシーンは頼もしく感じましたし、こういった姿勢や戦いはBリーグ、日本バスケの強化という意味でも求められるものであり、ファンとしても期待したいものなのではないでしょうか。


 今後も小阪選手のアグレッシブなプレイを期待しながら見ていきたいなと思います。


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