【滋賀レイクス】ライジングゼファーフクオカ戦に向けて予習をする話【祝ホーム開幕!】


○はじめに



 熊本ヴォルターズとの開幕節を終えて、いよいよホーム開幕節がやってきます!待ってました!(ぼくは行けないですけど・・・)


 ちなみに開幕節は1勝1敗。レギュラーシーズン勝率8割を目指して、連勝出来るようにがんばっていきたいですね!


 今週はライジングゼファー福岡(以下:福岡)を迎えて、ダイハツアリーナで開幕節を戦います。今回は福岡に向けて少しだけ調べてみました。




○昨シーズンのライジングゼファーフクオカ


 

 まずは、昨シーズンの福岡について振り返ってみましょう。


 昨シーズンの福岡は20勝40敗で西地区5位。チームスタッツについて、簡単にではありますが、以下にまとめておきます。


平均得点:75.4点(リーグ13位)
平均失点:78.8点(リーグ  7位)
FG成功率:43.7%(リーグ  9位)
2P成功率:48.1%(リーグ12位)
3P成功率:31.5%(リーグ12位)

オフェンスリバウンド:13.7本(リーグ  1位)
ディフェンスリバウンド:23.7本(リーグ14位)
平均合計リバウンド:37.3本(リーグ11位)
アシスト:16.6本(リーグ14位)
スティール:7.8本(リーグ3位)
ブロック:2.0本(リーグ14位)


 全体傾向としては、ディフェンスが得意でオフェンスに苦戦していたチームなのかなと印象を受けます。



 また、得意・苦手もはっきりしていますね。ディフェンスリバウンドはB2リーグ最下位ですが、オフェンスリバウンドはリーグ1位みたいな。



 昨シーズンの結果を受けて、福岡は大きくチームの舵を切ることとなりました。



○今シーズンのライジングゼファーフクオカ



○オフシーズンの福岡



 福岡は2023-24シーズンの目標を「B1昇格」に定めて、オフシーズンに取り組みました。昇格に向けての強化方針が非常に明確に打ち出されていますね


目標は「B1昇格」。昨シーズンも同じ目標を掲げシーズンに臨んだものの、西地区5位という結果を当然ながら無視することはできません。言葉だけの目標ではなく、昨シーズンの課題を明確にした上で、コーチ陣と具体的に強化ポイントを洗い出し、チームの編成に着手しました。

(中略)

具体的な改善ポイントは多々ある中でも、特に昨シーズンのディフェンスリバウンド(リーグ14位)、アシスト(リーグ14位)平均得点(リーグ13位)という課題の改善を重視し、コーチが目指すバスケットボールを具現化するためのチーム編成を意識しました。

下記記事のクラブコメントより




 メンバーも大きく入替。8人もの新選手が福岡に加入しました。


 福岡がオフシーズンに獲得した選手達は、チームの課題解決に向けて、非常に的確な補強なのではないかと感じましたので、新加入選手達を一部ではありますが、簡単に紹介させて頂きます(以下:敬称略)。



○パブロ・アギラール(PF、長崎ヴェルカより)


 昨シーズン、長崎ヴェルカをB1昇格に導いたアギラール選手が福岡に加入。長崎加入以前にも川崎ブレイブサンダースで3シーズンプレーしている選手ですね。


 アギラール選手は「ディフェンスリバウンド」と「得点力」の強化を期待されて、福岡に呼ばれていますね。


 ディフェンスリバウンドは平均6.6本、リーグ8位の成績です。大幅な強化が期待されますね。川崎・長崎時代も毎シーズン、平均2ケタ得点を上げるアギラール選手。昨シーズンも11.0点。スリーポイント試投数も年々増加しているので、スペーシングにもこまりませんね。


 今シーズンの開幕節でも期待通りの活躍を見せていますね、要注意です。



○ブライス・ワシントン(PF/C、イスラエルから)


 アギラール選手に続いて、外国籍インサイドを務めるワシントン選手。イスラエル1部のGalil Elionから福岡にやってきました。


 ワシントン選手は得点力を期待されての加入だと思われます。


 昨シーズンは平均32分出場し、14.4得点、8.0リバウンド、2.5アシスト。スリーポイント成功率は32.6%。また、外のシュートも打てるタイプの選手ですね。


 リバウンドではオフェンスリバウンドが3.2本。ディフェンスリバウンドが4.8本。どちらかといえばオフェンスリバウンドが得意なタイプなようですね。過去のシーズンのスタッツを見ても、オフェンスリバウンドの方が目立っている印象ですね。


 開幕節でも、期待通りの得点力を見せていますね。オフェンスリバウンドも光っていましたね。






○ギャビン・ウェア(C/PF、フランスから)


 フランスのDijonから移籍してきたギャビン選手。フランスでプレーする前には熊本ヴォルターズに在籍していて、4シーズンぶりのBリーグでのプレーになりますね。


 Dijonに所属していた2シーズンではいずれも20分ほどの出場時間で、平均2ケタ得点。約5リバウンドを獲得。スリーポイントはあまり打たない選手のようなので、ゴリゴリ型の選手かもしれないですね。


 熊本に所属していた時期には平均32分、18.9得点、12.2リバウンドという成績を残していました。


 プレータイムの問題もあるかもしれませんが、高い得点力・リバウンド力を感じさせる選手ですね。





 ちなみに、昨シーズンのB2リーグでは平均15得点を取れる選手は、リーグでも上位25人ほどしかいません。レイクスで言えばライアン・クリーナー選手レベルですね。




○村上駿斗選手(PG/SG、山形ワイヴァンズより)



 さて、ここからは日本人選手を紹介いたします。まずは村上選手から。今シーズンは4シーズンぶりに福岡へ復帰。2020-21シーズンにはレイクスに所属していた事もある選手ですね。 


 村上選手も「得点力」が期待された選手です。日本人選手としては破格の平均10.2得点。この成績は昨シーズンのB2リーグでは日本人選手で4位の成績です。

 
 その中でも西川貴之選手、宇都直輝選手はどちらも今シーズンはB1に所属している為、実質的には越谷アルファーズの松山駿選手に次ぐ得点力を持つ日本人選手となります。


 山形での2シーズンはスリーポイント成功率も高く、昨シーズン40.3%の数値を残しています。アシスト能力も高く、平均3.5アシストはリーグ23位


 福岡の課題であった、高い得点力とアシスト力を有する村上選手は欠かせない存在でしょうね。


 後述しますが、開幕節はかなり出場時間が長く、過労傾向が見られます。今節以降どうするのかは要チェックですね。ぼくはケガは見たくないです。






○児玉貴通選手(PG、香川ファイブアローズより)



 続いては、児玉選手。地元福岡出身のガードの選手ですね。


 児玉選手も高い得点力を持つ選手ですが、何よりもアシストを評価されて加入した選手でしょう。



 昨シーズンの平均アシスト4.3本はリーグ6位、平均8.5得点も日本人選手14位と非常に優れた成績を残しています。


 村上選手もそうですが、児玉選手も得点力・アシスト力をハイレベルに兼ね備える選手なので、要注意ですね。

 




○谷口光貴(SG/SF、熊本ヴォルターズより)


 続いては谷口選手。得点力、特に外角の得点力を評価されての加入になるのかなと思います。谷口選手もレイクス在籍経験のある選手ですね。


 平均得点7.8点は日本人選手で19位。スリーポイント成功率は37.8%。


 B2リーグは調べてはいませんが、昨シーズンのB1リーグを見ると、2ケタ得点等の成績を残す選手はPG>SG>SFの順で多くなっています(過去記事参照)。



 それを考えると、SG/SFの選手で得点力の高い谷口選手は、希少価値が非常に高い選手だと言えるのではないでしょうか?


 スリーポイント成功率が高いのも、村上選手・児玉選手のアシスト力と相性の良い選手でしょうね。



 すでに3,000字を超えてしまったので、選手紹介はここまでにさせて頂きます・・・。すみません・・・。



○天皇杯の福岡



 シーズン開幕直前、天皇杯2次ラウンドの結果を振り返ってみましょう。


 天皇杯2次ラウンドでは新潟アルビレックスBB、三遠ネオフェニックスと対戦。新潟アルビレックスには勝利をおさめるも、三遠ネオフェニックスに敗れ、3次ラウンド進出を逃す結果となりました。



 それぞれの試合の主なスタッツは以下の通りです(以下:敬称略)。


<新潟アルビレックスBB戦>
パブロ・アギラール   19得点、12リバウンド
ギャビン・ウェア    15得点、  5リバウンド
ブライス・ワシントン  11得点、  5リバウンド、7アシスト、3スティール
谷口 光貴       14得点
村上 駿斗         7得点、8アシスト


【メモ】
 ・アギラール選手はディフェンスリバウンドが10本
 ・プレータイムはワシントン選手の26分が最長


<三遠ネオフェニックス戦>
ギャビン・ウェア   20得点、7リバウンド
パブロ・アギラール  14得点、8リバウンド
谷口 光貴        9得点、2リバウンド
ブライス・ワシントン   9得点、3リバウンド
児玉 貴通        8得点、4アシスト
村上 駿斗        7得点、3アシスト



 2次ラウンドを通して、ギャビン選手の得点力や村上選手・児玉選手のアシストなど、補強の効果が既に見える部分もあるのかなと感じられますね。




○開幕節の福岡



 続いて、シーズン開幕節の福岡について触れておきます。


 開幕節の対戦相手は愛媛オレンジバイキングス。レイクス的に言えば、金本一真選手、保田尭之HC、小田宏紀コーチがいらっしゃいますね。



 開幕節の結果は1勝1敗。数値だけを見て見ると、スリーポイント成功率が1試合目は40.7%と非常に高確率で決まったものの、2試合目は15.8%と抑えられてしまった事が勝敗に大きな影響を与えているように見受けられます。


 各試合での主なスタッツを簡単にまとめておきます(以下:敬称略)。


<第1戦>
ブライス・ワシントン  16得点、11リバウンド、3P成功率75.0%
児玉 貴通       14得点
パブロ・アギラール   14得点、  6リバウンド、3P成功率66.7%
寒竹 隼人         9得点、3P成功率50.0%
ギャビン・ウェア      9得点、  6リバウンド、2スティール
村上 駿斗         7得点、  5リバウンド、7アシスト、3スティール


<第2戦>
ブライス・ワシントン  13得点、11リバウンド、2スティール
児玉 貴通         5得点、8アシスト
パブロ・アギラール   14得点、  9リバウンド
寒竹 隼人         3得点
ギャビン・ウェア      4得点、  3リバウンド
村上 駿斗       21得点、  4リバウンド、1アシスト、2スティール


 並べて見ると、ワシントン選手・アギラール選手の得点力はさすがですねギャビン選手も天皇杯の得点力を見ると、今後どんどん調子を上げてくるでしょう。


 寒竹選手は1試合目が11分の出場で9得点、いわゆる仕事人という選手なのかもしれないですね。


 なにより触れるべきは村上選手。見事なスタッツを残しています。その一方で、開幕節から非常に長い時間をプレーしています。第1戦は38分、第2戦は36分も出場しています。 


 シーズン60試合を全てこのペースで出場するのは現実的ではないでしょうから、今後のプレータイムのシェアは要注目ですね。


 児玉選手・谷口選手に関わらず、継続選手の中田嵩基選手、重冨周希選手と若手の優秀なガード選手も既にいるわけですから、上手くタイムシェアをしてもらうと、ケガのリスクも下がるのではないかなと思います。


 中田・重冨選手の成長にもつながるでしょうしね。




○まとめ


・福岡はオフシーズンに大きく方向転換、課題解決に適切な補強を行う
・得点力、アシスト、ディフェンスリバウンド、3Pを強化
・得点期待値の高い選手も多いので要注意


 さて、いよいよレイクスのホーム戦がはじまりますね。


 正直、福岡も非常に強力なチームだと思います(そもそも弱いチームなんてなさそう)


 課題解決に向けて適切な取り組みを行っている福岡。人数の入れ替わりも多かったですが、連携が深まれば高い得点力を発揮されてしまいそう。


 ホームの有利を存分に活かす、レイクスブースターのみなさまの力で2連勝に導いてもらえたらと思います。


 今週も強敵相手ですが、2連勝目指してがんばれ、レイクス。


 ひさしぶりのホームゲーム、みなさん楽しんで来てくださいね!


 おわりです!

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