どうせ誰も見ていないのなら。⑤
8月31日。
「MAYONAKA CLASSIC LP.Vol5」を行い無事終えた。
今まで作ったネタを直し、完パケにした状態で臨むライブだ。
それに加えてゲストを一組呼び、ネタを一本やってもらい
長めにトークを行うライブである。
自分のライブの詳細を自分で書くなんて粋じゃないから書くまいと思っていたけど、
友人が「書いたらいいのに」と言ったので、
どうせ見る人もそんなにいないから、それを言い訳にLPでやったネタの事なんかを書いてみようと思う。
おそらくLPにわざわざ来てくれた人は少し僕らを気に掛けていてくれてるだろうから、
そういう人はLPの記憶と一緒に楽しみながら読んでみて欲しいと思う。
来れなかった人はLPに想いを馳せて読んで欲しい。
そして次回来てほしい。
*「」はアンケート用タイトル。()は本当のタイトル。
「日本若手芸人昔話 タケ太郎(タケ太郎)」
これを作ったのは恐らく1年ちょい前位。
この時期はなんだかとても芸人や、お笑いライブに来る人にだけ伝わるネタやボケを書きたかった。
お笑いを初めたての頃の自分であれば考えれない事で、
「出来るだけ大衆に向けて」
と考えていたから、そういうボケをしているネタを嫌っていた。
しかしこれから先、どれほどネタを書いていくのだろうと考えた時、
そういうネタがあっても別にいいんじゃないか。
という考えに行きついてこのネタを作った。
やはりお笑いライブに来るお客さんには伝わりやすかったのか、
思いのほか反応も良くて、
意外だったのはそんなにお笑いライブに来ないような人にも
「面白かったです」
と言ってもらえたことだった。
自分の考えに凝り固まってないで色々と試した方が良いんだなと思った。
僕は一定の熱みたいのがあって、
「こういう雰囲気のネタを書きたい!」
と思ったら、しばらくそれに囚われて
似たり寄ったりのボケや設定、ネタになってしまうことが多い。
サブカルにハマっていた時はそういう設定のネタが多かった。
だからこのタケ太郎を作った時はそういう設定が多く、
その中でもこのタケ太郎がライブでも反応が良かったので
当時所属していた事務所ライブのネタ見せに持って行ったら
酷評であった。
「何これ?何このネタ?こんなもん芸人が手を伸ばせばすぐに持って来れる物を持って来ただけでしょ。芸人なら誰でも作れるじゃん。真夜中クラシックってそういうところあるよね」
と、酷評に次ぐ酷評で、
分かりきったことだが当然事務所ライブには出れなかった。
LPに来てくれるような人たちならきっと楽しんで観てくれるだろうと思い、
最後のネタとしてやった。
どうだっただろうか。
楽しんで観てくれたなら幸いである。
そして一息つく間もなく、次回のLPがもう決まっている。
前々回のから比べて前回のは1年半ほど間があったからこのペースは速すぎる。
ゲストは仲良しランジャタイ。
やはり人気があるから発表と同時に取り置きが入った。
関係者なんかも呼ぶとなると、劇場が狭い事もあり断る可能性もあるから
気になっている人は是非。
10月22日
「MAYONAKA CLASSIC LP.Vol.6」
場所 新宿ブリーカー(新宿区歌舞伎町1-28-3 武井ビルB1)
前売り1500円 当日1800円
開場19時10分
開演19時30分
ゲスト ランジャタイ
ネタ5本と、ゲストネタ1本。
ゲストとのトークを行うライブです。
夢の一つに自分の書く文章でお金を稼げたら、 自分の書く文章がお金になったらというのがあります。