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ブックオフ トレカフェス2023 in Shinagawa DAY2 予選第一回戦 フェアリー/AYNVS猫猫【デュエマ】

トレカフェス、二日目――――。

前日の熱狂も冷めやらぬなか、プレイヤー達が再び会場に集い始めた。

参加者数はDAY1からさらに増えた280人。滅多にない規模感の大会ということもあり、二日連続で足を運ぶプレイヤーも少なくない。

当然、招待選手のフェアリー/AYNもその一人だ。全国大会の切符を勝ち取った実力者であり,YouTuberとしての人気も根強い。
一日目で3位入賞を果たしたもう一人の招待選手・ZweiLanceに負けない戦績を残せるのか、注目だ。

そんな彼の第一回戦の対戦相手は猫猫。普段は埼玉や茨城のCSを拠点にしているというが、この日は品川まで足を伸ばしてきたようだ。

まずは第一回戦。予選突破に向けてスタートダッシュを決めるのはどっちだ。


Game

先行となったフェアリー/AYNは《同期の妖精 / ド浮きの動悸》《アーテル・ゴルギーニ》《若き大長老 アプル》とチャージしてからの3ターン目《天災 デドダム》がファーストアクション。使用デッキはもはやおなじみ、【水闇自然ジャオウガ】で間違いないだろう。

対する猫猫は《MMM-ジョーキング》《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》《MAX-Gジョラゴン》とチャージして《ボルシャック・栄光・ルピア》で動き出す。《MAX-Gジョラゴン》を主軸にドラゴンシナジーを活かして構築された、【光水火自然Gジョラゴン】とでも呼ぶべきデッキだ。

偶然か必然か、ジャオウガVSジョラゴンの構図が実現したこの試合。勝つのは鬼か、それとも龍か。

4ターン目。フェアリー/AYNは《キユリのASMラジオ》で≪ボン・キゴマイム≫と≪幻緑の双月≫をバトルゾーンへ送り込む。これでフェアリー/AYNのクリーチャーが3体、マナは6。いつでも走り出せるぞ、という圧をかけて、ターンを返す。

しかし猫猫は《メンデルスゾーン》でマナを8マナまで伸ばすのみだ。手札が芳しくない……というよりも、「来るなら来い」という構えに見える。受け切った後にやり返す、カウンターのためにマナを溜めているようだ。

フェアリー/AYNはその誘いに……乗った。

5ターン目を迎えたフェアリー/AYN、《幻緑の双月 // 母なる星域》をチャージ。

召喚、《CRYMAX ジャオウガ》!!

途端にシールドが2枚ずつ消し飛ばされ、試合は一気にクライマックスの様相を呈する。

猫猫のマナゾーンには強力なS・トリガーの《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》が3枚姿を見せている。同じくマナゾーンに置かれた《MMM-ジョーキング》によるカウンターにも警戒が必要だが、フェアリー/AYNの場にはほかにクリーチャーが3体。打点は十分に揃っている。

迷いなく《CRYMAX ジャオウガ》を残るシールドに突貫させるフェアリー/AYN。ダメ押しに猫猫の手札を2枚奪い去る。「全てを奪う鬼」の面目躍如と言わんばかりの暴れっぷりだ。


だが。しかし。


鬼の暴虐に立ち向かう、龍が居た。


捨てられたのは《爆龍覇 グレンリベット //「爆流秘術、暴龍の大地!」》!!しかも、両方!!

2枚の《グレンリベット》によって《五番龍 レイクポーチャー ParZero》《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》が着地。《レイクポーチャー 》で《CRYMAX ジャオウガ》の攻撃をブロックし、EXライフでシールドを追加する猫猫。フェアリー/AYNは攻め切れないと判断したか、ここでターンを終了する。

見事に耐えきってみせた猫猫は2体目の《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を召喚し、さらなるリソースを確保。≪「オレの勝利だオフコース!」≫と《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》の攻撃でフェアリー/AYNのクリーチャーを全滅させ、ターン終了時に《流星のガイアッシュ・カイザー》をバトルゾーンへ。一瞬にして戦力差が覆った。

ターンが回ったフェアリー/AYNは諦めずに《Disジルコン》《天災 デドダム》≪幻緑の双月≫とクリーチャーを展開するも、猫猫のドラゴン軍団の牙城を崩すには至らなかった。

Winner:猫猫


鮮やかな逆転劇。その立役者となった《爆龍覇 グレンリベット //「爆流秘術、暴龍の大地!」》は、今密かに注目を集めているカードだという。

猫猫「【水闇自然ジャオウガ】や【魔道具】のような環境トップのデッキタイプにハンデスが多いので、それらに強く出られるのがいいです」

なるほど、今回は読みが的確に刺さった結果の勝利と言えそうである。

一方のフェアリー/AYNも試合には敗れたものの、前日・一日目のフィードバックをデッキに反映させていたという。

フェアリー/AYN「デッキ自体は同じ【水闇自然ジャオウガ】を使っていましたが、昨日は《キャディ・ビートル》を入れていたところを《若き大長老 アプル》に変えています。【水闇魔道具】が勝っていたのでそこを見た感じですね。あとは【ブレスラチェイン】に2回負けたりもしたので(笑)」

《若き大長老 アプル》は【魔道具】に各種【アビス】、【火水マジック】から【ブレスラチェイン】まで、幅広い環境デッキの動きを阻害することで急速に評価を高めている一枚である。【水闇自然ジャオウガ】のメタビート的な性質にガッチリ噛み合っていると言えるだろう。

採用カード一枚一枚に、プレイヤーの研究と考察が織り込まれている。それを再認識させられた一戦であった。


特別公開!フェアリー/AYNの【水闇自然ジャオウガ】

《天体妖精エスメル //「お茶はいかがですか?」》 ×4
《幻緑の双月 // 母なる星域》 ×4
《同期の妖精 / ド浮きの動悸》 ×2
《若き大長老 アプル》 ×2
《天災 デドダム》 ×4
《ボン・キゴマイム // ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》 ×4
《Disジルコン》 ×3
《Disメイデン》 ×2
《キユリのASMラジオ》 ×4
《アーテル・ゴルギーニ》 ×4
《CRYMAX ジャオウガ》 ×4
《飛翔龍 5000VT》 ×3

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