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バイアステープ【2】~パイピングの基本

パイピングってなに?

洋裁における「パイピング」には2種類あります。

ひとつは、布の端をバイアステープなどで包んで始末することをパイピングと言います。

もうひとつは、切替部分などに、パイピングテープを挟み込んで装飾的に始末することもパイピングといいます。こちらは「コードパイピング」ともいいます。


ここでは、布の端を包むパイピングについてご紹介します。

パイピングの目的

1.縫い代の布端がほつれてこないように、縫い代の処理としての目的

縫い代の始末というと、ロックミシンや端ミシンをイメージする方も多いと思いますが、パイピングで始末する方法もあります。

バッグやポーチなどの裏側を見るとパイピングで始末しているモノを多く見かけます。

2.装飾的にデザインの一部とする目的

端の処理をかねてデザイン性を高めることも可能です。

衿の端っこや袖口を、本体とは別の布でくるんだりすると、洋服全体の印象がガラリと変わります。

たとえばポケットひとつにしても、ポケット口を別布でパイピングするだけでデザイン性が高まります。


市販のバイアステープでパイピングしてみよう

表側と裏側でパイピングの巾が揃っていないと、出来上がりが綺麗になりません。

布には厚みがあります。パイピングするときに本体の布の厚みをある程度考慮して縫い付ける位置を決めていきます。

最初から、バイアステープを二つ折にして、ステッチを掛けてしまうという方法もあります。

その方法だと裏側でバイアステープ上からステッチが落ちてしまう可能性があります。

一気に縫いたい場合は、しつけ糸などでしつけをしてからステッチを掛けると良いでしょう。


一手間掛けてみる

※ここで使用しているバイアステープは、巾が18㎜の市販のバイアステープです。本体は表地と裏地の間に綿が入っていて、布の厚みが約3㎜あります。

バイアステープの巾が18㎜なので、それを二つに折ると9㎜です。

ですが、そのまま布の端(出来上がり線)から9㎜の所にバイアステープを付けてしまうと、布の厚みがあり、裏側でバイアステープが足りなくなります。

布の厚みを考慮して、布の端から7㎜位の所にバイアステープを縫い付けます。市販のバイアステープは最初から折り目が付いているので折り目の部分にステッチを掛けます。

布の厚みを考慮して、縫い付けると、下の写真のように包んだ時に、裏側のバイアステープの巾がほぼ同じ状態になります。


失敗例 1

表側の縫い付ける位置が少なかったため、裏側のバイアステープの巾が広くなり過ぎた。

表と裏のバイアステープの巾が違い過ぎて、裏側のバイアステープの巾の中心位のところにステッチが掛かってしまっている。


失敗例 2

表側で、多く巾を取り過ぎたため、裏側で足りなくなり、ステッチを掛けた時に表側のステッチ位置のバランスが悪い。

裏側の、本体部分に最初に縫った地縫いのミシン糸が出てしまっている。


こんな風に綺麗に縫えたら嬉しい♪

表から見たときも、裏から見たときもミシンのステッチがバイアステープの上にあると綺麗な仕上がりになります。

・・とは言っても
自分で使うものを作る時にあんまり細かい事を気にしてるとパイピングにばっかり時間取られてストレス!!

綺麗に縫えるに越したことはないけど、ミシン目が落ちてたってバイアスの巾が広くなったってそれは愛嬌♪

何度も作っているうちにコツも覚えてきれいに縫えるようになるからトライしてみてください。

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