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洋裁のきほんの「キ」【1】布とはなんじゃ?繊維が布になるまでのおはなし。


「孫にモテる今どきハンドメイド」本日の記事はこちら!!

布の扱い方や選び方

必要な道具や基本の縫い方は、あえて後回しでいいかな??と。

なにせわたし「布ヲタク」

ココから始める方がやる気も出る!!ってわけで。


どんな布を選ぶのか?も大事だけど、そもそも布はどう扱ったらいいのか?

布選びで迷わない!布の扱い方も成り立ちを知っていれば怖くない!

そのために知っておきたい「布の成り立ち」

そんなテーマで今日は進めていきます。


布の成り立ち

「縦の糸はあなた。横の糸はわたし。織りなす布は・・・」

中島みゆきさんの名曲「糸」の歌詞です。

この歌詞のように「布」は糸から成り立っています。

基本的な「織物地」は、歌詞の中にあるように「縦糸」と「横糸」で織られて構成されています。

そして、糸のもととなるのが「繊維」

そうなんです。「布」は繊維からできてるんですね。


布の原料

「繊維」の原料は大きくわけて「天然繊維」と「化学繊維」の2種類あります。

<天然繊維> 綿・麻・毛・絹など

<化学繊維> ナイロンやポリエステル・アクリル・ナイロンなど石油や石炭などが原料となっているもの。

上記の原料となる繊維を紡いだり撚りあわせたりして糸となり、

糸を織ったり、編んだり、合成樹脂などで接合して「布」になります。


布地の種類

<織物地(おりものじ)>

縦糸と横糸を織られてできた布が「織物地」。一般的に手芸屋さんで「1m○○円」で切り売りしている無地や柄の布地がこれ!!

<編物地(あみものじ)>

一本の糸を編んでできた布が「編物地」。Tシャツなどの伸縮性のある「ニット素材」がこちら。 1枚の布として市販されているけど、縦と横に糸を交互に織られているのではなく、一本の糸を編み物のように編んで形成されている布。編物上の布を切って縫って出来る衣類を「カットソウ(Cut&Sew)」と呼びます。

<不織布(ふしょくふ)>

字のごとく織ってない布のことです。フェルトなどのように繊維を合成樹脂で接合して布上にしたものが「不織布」です。

例えば「織物地」であっても、一つの原料から作られた布もあれば、複数の原料を使った布もあります。

お洋服の洗濯表示に原料が書いてあるのを見たことがあると思います。

例えば「綿:100%」や「綿:70% 麻:30%」または「毛:30% アクリル:70%」など。

この原料の違いによって、布やお洋服などのお手入れの方法が異なってきます。


布の表情

また、同じ原料を使っていても、薄い、厚い、柔らかい、硬い、粗い、光沢があるなど布の表情に違いがでます。

この薄さ・厚さ・柔らかさなどは、繊維の種類による違いもありますが、織り方や糸の太さなどでも変わるんですね。

また、同じ布でも色が違えば雰囲気も変わるし、柄物なのか無地なのかでも違ったものになります。

柄物に関しても、先に色を染めたものを織っていく「先染め」の布もあれば、後からプリントして柄をつけているものもあります。

先染めのチェックなどは、表も裏も、見た目はほとんど変わりません。

プリント地は、表にはくっきりと鮮明に柄が出ますが、裏側のプリントはうっすらと見えるのが特徴です。裏表がわかりやすいですね。


原料の違いとそれぞれの特徴

<天然繊維>

綿:吸水性が高く、肌さわりがよく、扱いやすい。水にも強いため洗濯に対しての耐久性が高く一般的な衣類に広く使われている素材。日本においては衣料品割合の4割を占めているようですよ。子ども服の素材には最適な素材です。

:衣料用の繊維としては「ラミー」と「リネン」の2種類

しゃりしゃり、ぱりっとした特徴でさらさらした風合いのため夏の素材に多く用いられる。かなり「クセ」のある素材。繊維の中で一番「涼しい」と言われているため夏場の衣料品として最適。ただ弾力性が乏しいためしわになりやすく、また繊維が硬いため布がよれやすく扱いずらい。裁断前にしっかりと地直しをしないと、完成後、洗濯のたびに形が崩れたり縮むことがある。

毛(ウール):一般的な羊毛の他に獣毛(カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラ)など、熱伝導率が低いので、冬は暖かく、夏は涼しい。
吸湿性に優れるが、水洗いすると縮んで硬くなりフェルト状になりやすい。

絹(シルク):古くから、高級素材として、ドレスや着物などフォーマルな装いなどで愛用されてきた素材。柔らかい肌ざわりが特徴的で吸放湿性も豊かなうえ、保温性も高く魅力的な素材です。デメリットとしては摩擦に弱く洗濯機での洗濯には不向きなため、頻繁に洗濯するような衣類にはどちらかというと向かない。

<化学繊維>

主に石油などから出来ている繊維で一般的なものとして、ポリエステルやアクリル、ナイロン、ポリウレタンなど様々な化学繊維があります。

その種類によって細かな特徴は違いがありますが、吸湿性が少なく、摩擦により熱を発しやすく静電気が起きやすいものが多いです。またメリットとしてはシワになりにくい、型くずれしにくい、軽いものが多いので旅行用の衣類などに適している。滑らかでつやがあるためすべりやすい素材が多いため、扱いが慣れていないとまっすぐに切るのが難しかったり、子ども用の衣類や日用品としては適さないものも多いのが特徴です。


布の扱い方についてはまた改めて別の記事で紹介します☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.☆

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