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【サッカー解読記 byたけま】南葛SC vs FC N. 2022.6.19全社関東予選決勝


"サッカー経験者から観た、南葛SCの試合"



こんにちは!たけまです。
葛飾区細田住まいで、南葛SCを応援しています。

私は筑波大学蹴球部出身で、サッカーが好きで応援し始めたのですが、

知り合ったサポーターの方々に
「サッカー経験者から見て、今日の試合どうなの?」
と聞かれる事が多く、

その場で語りきれないのでnoteに書いてみようと思い立ちました。

公平な立場で客観的に、誹謗中傷なく書いていきます。宜しくお願い致します🤲

それとあくまで私個人の意見ですので、反論なり自論なり、頂戴いただけると逆に嬉しいです!


"試合が始まるまで"



さて、全社関東予選決勝の所感です。


試合前の雰囲気なんかは、ミズカミさん@takeshimizu_が書いてくださってるので、そちらを是非見てみてください。
https://note.com/takeshimizu/n/nc82257f8db30


まずはサッカー的な観点でいくと、ウォーミングアップを見て、試合へのアプローチに双方の色が出ていると感じました。

もちろん社会人チームと学生チームの違いはあれど、サッカーに対する考え方の違いが見てとれたと思います。

・南葛SC

対面パス含めた、技術を確かめるようなアップから始まり、ボール回しで身体を動かしていく。
ボール、技術を第一に大事とするウォーミングアップです。

・FC N.

声を出して盛り上げていこうと、メンタルの勢いの部分を大事にする印象。(若い!って感じですね)
ボールを高く上げて思い切りヘディングしたり、早めのタイミングでボール回しを初めたり、インテンシティ≒激しさを第一に大事にするウォーミングアップに見えました。


こういう組み合わせの場合、「後者の方が勢いがあって前半は押して行く傾向にあるなあ」、なんてことを考えていました。


"前半、悪い予感的中" 


しっかりと日焼けしそうな暑さの中、試合が始まりました。

展開は簡単に言うと、南葛の攻めのフォーメーションがFC N.の守備ににカチッとハマってしまって、手詰まってしまった印象。

FC N.は5バックで、中盤の選手も3人で分厚いブロックを敷いてきた。つまりフィールドプレイヤー10人中少なくとも8人は守りに入っていましたね。

※5バック…最後尾を守る人が5人いるってこと。
※中盤…フィールド真ん中に位置し、前と後ろを繋ぐ人達。

(図0)相手のフォーメーション

体格大きめな3CBを前に#16安羅修雅選手もなかなかキープ出来ず、

サイドの#17村越健太選手は再三仕掛けるも、5人のうち1人抜いてもすぐにカバーが来て防がれる。

展開の起点の#44相澤祥太選手の前には必ず1人チェックが入り、なかなかパスが供給できない。


個人的な理想は、

5バックと中盤の間にテクニックのある#19玉城峻吾選手が入って、
そこから細かくパスで連携できればと思いましたけど、なかなかさせてもらえず。

(図1) 5バックと中盤の間
※理想の「理」の字を間違えました



フォーメーションやプレーぶりを見るに、FC N.は完全に対策しにきている印象。

そんな攻めあぐねている中、まさかの失点事件が起こります。

#24加藤威吹樹選手がゴール前で相手選手に身体を入れたところ、相手選手が後ろから接触。

加藤選手は倒れてしまい、ボールを奪われてしまいます。

そのままGKと1vs1、脇を抜かれて失点。

意見分かれると思いますが、個人的にはあれはファールで、不運な失点だったかなと思います。

これは次に切り替えるしかない、という気持ちでした。
(南葛サポーターは嫌な展開が頭をよぎったはず)

失点後、南葛はギアを上げて攻めるも、状況は大きくは変わりませんでした。

ただ!ひとつ後半に向けて良いプレーがありました。

#19玉城選手が5バックと中盤の前(図1参照)でボールを受け、左サイドから中央に走り込んだ#17村越選手にスルーパス、そこから左足でシュート。

この決定機は惜しくも外れましたが、相手のサイドバックとセンターバックの間の連携に綻びがあるのではないかな、と私は感じました。

※サイドバック…サイドの最後尾を守る人
※センターバック…中央最後尾を守るポジション

(図2) SBとCBの間の綻び?


そしてそれ以外は大きな決定機はなく、前半が終了。


"動いた森監督、動いた試合"


後半、南葛SCが動きました。

#8稲本潤一選手 out
#9岡田翔平選手in

この交代により、相手の嫌がるスペースをつく動きが得意な岡田選手が、チームを活性化します。

早速後半2分、

ボールを持った#6三原向平選手から、岡田選手目掛けてロングボールが出ます。

先程言及した、綻びの生じているサイドバックとセンターバックの間(図2参照)をうまくついた岡田選手は、

後手に回る相手選手2人をうまくかわして切り込み、ゴール前でフリーの安羅選手にパス。

安羅選手は冷静にゴールにボールを沈めました。
これで1-1。

監督の采配が見事に的中しました!

ここからは穴をつかれて動揺したのか、FC N.のプレーから激しさが失われていきます。

守っては#5梶塚大哉選手、#24加藤威吹樹選手の冷静な対応。

攻めては、#6三原選手、#29下平匠選手の正確なボール配球と、#安羅修雅選手と#9岡田翔平選手の相手の嫌なところを刺す動き。

そして#19玉城峻吾選手の躍るようなボール繋ぎ。

攻めでも守りでもバッチバチな激しさと、ピッチの中央で誰よりも声を出して人を動かす#7関口訓充選手。

時間が経つと共にチカラで勝る南葛SCはFC N.を圧倒していきます。

余談ですが、前の試合からサイドバックからのロングボールが多くなってきた気がします。

それによって、ショートパスに限らない幅広い攻撃が見られるようになってきていると感じます。

そして下平選手がめちゃくちゃキック上手いことに今更ながら気付きましたね😳


"お祭り男の決勝点"


南葛SCのペースになりつつある中で、FC N.の強度も弱まり、
相手のレギュラーのサイドバックが交代で下がったぐらいから、

こちらの左サイドの「寝ても覚めてもドリブル」#17村越健太選手が躍動し始めます。

後半21分、左サイドでボールを受けると2回、3回と切り返し、中央に切り込むとニアサイドを抜くシュート。

遂に勝ち越しに成功します。

※ニアサイド…ボールに対して近い側のこと。遠い方はファーサイド。

サポーターのもとに走り寄った村越選手は、そのままサポーターと抱き合うなど、喜び大爆発。

ここまで苦しいシーズンを支えてくれているサポーターのもとに駆け寄ったのは、感動的なシーンでした。

この記事の写真が印象的です↓


その後は南葛SCの優勢は揺るがず、危なかったシュートは一本のみで、

途中出場の
#27長澤皓祐選手、#41宮澤弘選手、#15今野泰幸選手含め、チーム一体となり試合をクローズしていきます。

最終盤、相手の重心は前がかりでしたが、危ないシーンは作らせず、試合終了。

この勝利で、10月に鹿児島で行われる全社本戦に出場が決定しました。

"勝敗を分けた要因"


まとめると、勝てた要因は次の2つだったと思います。

1.
相手の弱点をついた監督の采配

2.
選手が相手の弱点を理解し、自分達の強みを押し出し躍動した

相手を見ながら柔軟に変えていっているように見えましたし、

プレーの幅を意図的に広げていっている印象を受けました。

これからも、南葛SCの戦いを見るのが楽しみですね!

〜最後に〜



初めてnoteを書きましたが、思った以上に大変ですね!
定期的に上げている皆様は本当にすごいです。

最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます!

現地に見に行った試合は基本的に書こうと思っておりますので、また読んでいただけると嬉しいです。

次回は予定通りいけば

7/2
vs 東京23FC
の感想を書きたいと思います。

また次回も、宜しくお願い致します🤲

頑張れ、南葛SC!⚽️


たけま


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