呪わない方法

ツイッターを開けば呪い呪い呪い怒り怒り怒り蔑み蔑み蔑み…という毎日、どうして私も観てしまうのか分からないんだけど、もう病みつきだからしょうがない。私も呪い研究と銘打っているだけに、呪いが好きなのだろう。
私は自分の中にある暴力衝動と呪いが結構強いと思っているので、それが暴発するのがとても怖い。夢でも見るもの。色々なものを壊しまくる夢とか酷い言葉で罵る夢とかね。最近は少ないけど。

ツイッター、最近、呪い衝動強めの人をミュートしてる。
呪い衝動というのは、ツイッター上では
①叱りつけ
②罵声
③嘲り
④卑下
⑤嫌味
⑥毒舌と悪口の区別ついてない
という形で出現する。私だってその衝動から自由じゃない。特に③や⑤の快楽は抗いがたいし、「私は毒舌と悪口区別できるもんね」と思い込んでいる可能性は否定できないからね。

私が見ている限り、一番平和な集団はオタク集団。「好き好き好き好き好き好き過ぎて死ぬ」と朝から晩まで騒いでいる人達。そういう集団は何故か見知らぬ人にお優しい。私は普通にしてるつもりでも「頭おかしい」「何言ってるか全然分からない」と言われる人間だから、時々本当にどう生きて行ったらいいかと悩む(私でも悩むんだよ!?そうね特に収入を得るためにちゃんと仕事しなきゃいけないのに、うまく適応できないときとかな!!!)。オタクたちは、そんな私に大変親切に教えてくれたり、膨大な鑑賞リストと投げつけてくれたりする。私の周囲は現実世界でも段々そういう感じの人達…ちょっと世間からズレてるけど一生懸命に考えたり悩むことが好きな人たちばっかりになってきて、とても居心地がよい。

①は結構よく見るわね。某情報系の教授の左翼叩き、欧州(?)在住中東通女性の「出羽の神」叩きと日本信仰、ムスリム研究者たちのは本当に目立つの。でも教養的だし、色々なことを知っているので、情報源としては質がいいと思うのね。嘘の割合が非常に低いから。情報系教授はね、専門外のことなのにあの熱量と勢いと憎しみで左翼を叩けるって、相当よ。2000年代初頭の先生の御本でも同じだったから実に20年近く左翼叩いてるんだね。疲れないのかな…ツイッター読んでると「高校の頃からおかしいと思っていた」とおっしゃっていたので30年以上やってらっしゃるのでは。

私にとってはあの先生はダークヒーローね。ユーモアが無くて陰気なの。
実は私の大学時代の後輩に似たような感じの子がいてね。しばらくぶりにfacebooクで繋がったら、地政学と社会心理学の権化となって左翼と、当時はオバミ政権を叩きまくってたの(まあ今はキモチ分かるが)。
私が最終的に左翼を俯瞰できるようになったのも、実はその子のおかげだったのだけどね。日本の社会運動がゴロツキ化しているというのを私も遂に知っちゃったから。

でも私が最終的にその子の言ってることについて行けないなと思ったのはね…
「あんたそれ自分の友達がもしそうだったらそれ言えるの?」
という言い分が多かったこと。例えば「雇うなら中国人より日本人の方がいい」ということについて、絶対の確信があるような…と言ったら分かるのかしら。そんな簡単に社会や人間に線引きできるんだったら悩まないでいいよね。
私は当時メキシコ人と付き合っていたけどそれを言いたくなかった。
「メキシコは危険ゾーンになった」と決めつけてたもんね。その点は否定はしないよ、でもその経緯や原因についてばっさり切っちゃう凄惨さに私はヒいた。その後カレと別れたので、あの子もさぞいい気分だっただろうな、と私も去年はひどく呪い化したわw

おそらくあの子には、自分の味方をしてくれる人、よいしょしてくれる人、意見を応援してくれる人はたくさんいるのだと思うけど、「お友達」は少なそう。と、私には見えちゃうのよ。それがね、ダークヒーロー的なの。お友達なんか1人くらいでいいわけ。世界の悪と戦っているつもりだから。誰かに正しいと言って欲しいから。
でもあの先生が何か書くたびに、左翼側から呪いがぶつけられている。私だってぶつけたくなるもんね(怖い怖い)。
それってね、左翼側に呪いがふんだんにあるからなんだけど、あの人たちも心の中に呪いを持ってて、それを自己否定してるからだと思うわ。それはあの人たちも心の底から「世界がよくなって欲しい」と祈ってるからだと思う。そのために自己犠牲もいとわないでしょう。でも「よりよい人間」を信じている以上…いつか愚劣な人間を憎み始めると思うのよね。その前に興味失って仙人になるかもしれないけど、いずれにしても私にはちょっとついていけない境地。

現実世界にダークヒーローが存在しないのはいいことなのかもしれない。不完全で欠陥だらけの人間でいることが人間の証明だと思うから。グリーンアローのコスプレをしたゴミ拾いをするヒーローは、本当に心から尊敬する。
それは色々なところにいるんだけど。頑張って生きてる人はたくさんいる。
生きてるだけで貴いんだということを想えば…まあみんな頑張って生きてね、という気持ちになってくる。

呪詛研究所所長としては、やはり、「人や社会を呪わない」ためのスキルを考えていきたいし、そういう例を見出したいの。某先生やあの後輩は、あの人たちなりにいいことのために日々努力しているの。人を呪うなんてしたくないしそんな自覚もないだろう。でも、強すぎる意見は、やはり周囲に低俗霊を呼んで、空気が澱んでくる。そして知らんうちに呪いが生まれているのだ…全然知らない場所でね。私とか…ククッククククク…ハーーーハハッハッハッハハハハ

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?