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北海道の至宝、chikyunokiki(地球の危機)のススメ

皆さんご存知でしょうか。北海道発のオルタナティヴバンド、chikyunokiki(地球の危機)を。※ジャンルの定義が怪しいので便宜上オルタナとします。
正直私も色々なバンドを聴いてきましたが、その中でも上位でオススメしたい、多角的に最高すぎるバンドです。バンドのリリースから生い立ちまで簡単に、でも網羅的に紹介したいと思います。
なお、私の主観が目一杯入るので、あくまで参考まで。

簡単なバイオグラフィ

2010年10月結成。北海道出身。今年で活動11年目なんですね。4人組で、それぞれVo.、Gt.、Ba.、Dr.プラスα(シンセにサンプラー、プログラミングその他)盛りだくさんでライヴも展開します。
ミニマル、ポップス、エレクトロニカ、ポストロック、そしてフォークミュージックまで混ぜ込み、1stの頃はフォークトロニカの寵児、2nd以降についてはエレクトロニカをベースにしたインディーポップ的要素が強まっていきます。

Official site http://chikyunokiki.net/
Twitter https://twitter.com/chikyunokiki_

1stにして至高のアルバム「Layer」

この1stアルバムは、オリジナルであるLayer、そしてそれのリミックスによる2枚組作品。この日本におけるフォークトロニカの大傑作かと思います。
さて、オリジナルの楽曲の中では、彼らの魅力の一片である残響的要素も強く、例えばBattlesを思わせるような楽曲すら(冒頭“shiny shiny”、“think40”、“sg”、“karabato”など)。その中でも異彩を放つのが激・琴線全力パンチソング”ひきかえる”、そしてそれに次ぐポストロック・マスロックの公式を踏まえた叙情的歌モノ”海のような草原に魚は泳ぐか”は是非聴いていただきたい。
リミックスも超豪華で、THA BLUE HERBのO.N.O.、Ametsubなどが手掛けているだけではなく、一つ一つの曲が特徴的に彩られています。


エレクトロポップスとして深化した2nd「BALL」

1stからすれば大いなる変化だと思います。前作はそれでもフォークトロニカのフォークに比重が大きかった。今回はエレクトロ、そしてポップスとしての音楽性を強めました。ざっくりとした雑な感覚を言えば同郷である大メジャーバンド、サカナクションをも思わせます。ただ、その「サカナクションとも連なる音」というのは、単純に音楽性というよりはどちらかというと電子音とともに響く空間的な音の作りにこそ。そういった端々の繊細なこだわりに、それが見出せる感じです。海外でも同じようにエレクトロニカに変化・傾倒していくマスロック、ポストロックバンドは少なくない(Vessels、Gallops、AUCAN、そして雰囲気こそ違えど65daysofstaticやValerian Swingなどもそうではないでしょうか)。そういった中で彼らの変化もまた当然でより最善の変化を続けているのだろうと思わせてくれます。インディーポップとして、存分に歌の良さを披露する“Life Game”、“HOLE NEW WORLD”、“明日の感覚”、“Abstract”のようなフォークとミニマルテクノの最上の邂逅、エモ極まる歌心炸裂の”Select Section”、彼らのEP、シングル等を通して何度目かの再録とMC松島のラップにより新たな息を吹き込まれた“shiny shiny 3 feat. MC松島”など盛り沢山です。また、端々にマスロック的要素もあり、単純明快なエレクトロポップとは口が裂けても言えない。それは是非全編を通じて聴いてみてください。

そしてライヴをば

彼らの真骨頂・・・というか大半の実存バンドはライヴで体感してほしい。彼らも多分に漏れない。コロナが明ければきっと、明けなくとも配信ででも、いや配信だと空気感がナァ、きっと明けたらライヴ会場でお会いしましょう。会いにいきましょう。


あとがき

chikyunokikiというバンドを知ったきっかけは、おそらく昔東京できらびやかなキーと伸びやかなヴォーカルが飛び立つATLANTIS AIRPORTというバンド(既に解散していますが・・・)、そのキーボーディストのよでんさんから教えてもらったのだったかな、と思っています。そのときはバンドの音源を始めて聴いた時、めっちゃバトルスみたいじゃん・・・すげえカッコいい・・・と感動したのを覚えています。その後バンドに声を掛け、無料のコンピに参加してもらい、それをキッカケに自分が主催したイベントにも出てもらいました。その後もゆるーくお付き合いさせていただいていますが、何回か同じイベントにも参加してもらってて、毎度最高だなと思いながら観ていました。福岡にツアーで来た時は大体遊びに行っている。本当に良いバンドだと思います。今後も楽しみにしているところです
今回こんなざっくりした書き方していますが、基本的にnoteではちゃんとした(?)レビューは書かないので、ここではこんな感じでまとめています。いつか改めてレビューするはずなので、その際はgoatその他でまた。

あとがき中に触れたコンピ、最近リリースしたライヴコンピそれぞれに参加してもらっているので、両方ともチェックしてもらえると幸いです。



※ダウンロードされ過ぎて一時的に有償になってたりするので、その時はダウンロードせず、私までご報告ください(汗)

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