日韓の問題、原因は意外と単純。

 日韓の政府による泥仕合、国民同士は迷惑なことで…というのが真相だと思っています。なぜかというと、私が見聞する限りにおいてこの原因は単に

政治ムラ、ネット村での争いに過ぎない

と思うので。報道にしても、目につくとかネタになるからああいうセンセーショナルな映像とか流れてくるだけ。時間がたつにつれ、そういう事が確信へと変わっていくのでむしろ困ったことをしてくれるな…という感情しかわきません。

 有料という形でオープンにしてない記事で書いたんですが、結局上の言葉の通りなんですよ。日本・韓国全体が互いに反感を抱いている訳ではなくあくまで一部。あまり関心のない人がああいうのを見せられて

嫌な奴らだな

という感情にさせられてるだけ。でもこれは誘導なので、毒されたらダメだと思う。

 とはいえ、この原因を究明しておくことは重要。私が見るに、原因は三つ。

1:韓国の政界における対日観や態度が、反日・侮日で成り立ってきた

2:政治的摩擦を恐れて、過去の自民党政権が事を荒立てずの態度で来た

3:韓国政界の安易な行為を、安倍政権は許さない方針に転換した

これらが背景にあるんだと私は思っています。

 したがって韓国側は、これまで上から目線のマウントをとってきたけど、それは国内向けのガス抜き手法だから…といった甘えがあったのでは?と感じています。ただ、左派へと韓国政界の主流が移っていく過程でその内容が日本側が容認しがたいレベルにまで来た。下世話な言い方をすると

調子に乗った

といったところでしょうか。

 そこへ韓国側の態度への国内の不満が一定数あると踏んだ安倍政権が、これを機にキチンと線引きをしよう、という政治方針に転換した。だから、今まであえて表に出さなかった部分をハッキリ問題として提起した。韓国側からすれば今まで黙っていてくれたのになんで?と思ったんじゃないでしょうか。だから、あんな支離滅裂な反論しかできなかった、と。

 文大統領にしても、自分の政治的手法としては反日使ってるけども…という本音がどこかしらにあるかもしれない。見ていると、格下げ決定した当日は強い表現でコワモテしてみたものの、本当に日本の措置が取り返しのつかない方向へどんどん進むことを恐れて、むしろ抑えるような態度にしている。この辺りは苦しいんだね…と、ちょっと意地悪な気持ちで見ています。(笑)

 韓国の一般国民は明確にどういう感覚でいるか分かりませんが、韓国の政治家たちは

歴史的経緯から日本より韓国が格上

という価値観を使いたがっているんだろうなと感じています。

 これは歴史をよく知らないとそうじゃないの?という感覚は浮かばないと思います。私は対馬が韓国と長年どういう交流(貿易中心の外交)をしてきたのか?という書物を読んでみたので、

ああ、これじゃああいう態度になるわな

と考えています。それは簡単に言って

中華世界での序列

に対するこだわりがあるから。この価値観がいまだにぬぐえないんでしょうね。

 そもそも、日本がハッキリと韓国を上回る国際的地位を獲得した、という”事実”を構築したのは近代以降。それ以前は鎖国によって基本的に日本はこういう海外の外交秩序に一線を画していた。間接的に関与するだけで、内向きのままだったんですね。

 韓国は地続きであるため、否応なしに隣国である中国からの圧力から逃れられない。東アジアの外交秩序に向き合わないと生きていけない。だから、むしろ積極的にその中心である中国王朝に積極的にかかわることで地位保全をしてきた。これが基本的な韓国の歴史の流れになっています。

 だから韓国のアイデンティティからすれば、日本はこうした中華秩序に入ろうとしない異端児みたいなもので、戦争すら吹っ掛けてきた。軍事的な恐怖感はあるけど、国際的地位という点では日本は淡白。だから、自分たちが上である、という形で名をとり続けていた。

 それが明治維新によって対外的な外交を展開し始めたことで、バランスが崩れた。近代外交は最低限対等が必須(でないと植民地化へとつながりかねないため)で、日本は韓国にそのように持ち掛けた。でも江戸幕府は名目上だけであっても、韓国の優越性を認める姿勢(荒立てないために)だったため、自分たちの優位性を一方的に破棄しようとする明治政府に警戒感を抱いた。結果、最終的に折り合えることなく最後は植民地化というところまで行きついた。これが、私の考える韓国側の対日コンプレックスの一因です。

 それと、今回のことで改めて感じるのは冒頭でも書きましたが

政治やネットで言われていることは韓国民全体の世論ではない

ということ。韓国の政治家たちは彼ら彼女らなりの過去と土台があり、ネット民にしてもかみつけるネタ探しの一環。また、映像で流れてくるのも

注目浴びたいパフォーマンス

とでもとらえておいた方が良い。

 今後のことについてどうしたらいいのか?については、個人的な意見として

1:韓国の侮日・反日を過剰に利用する行為へ、日本の国益を損なう歯止めについては賛成

2:しかし韓国へ反感をあおるような報道に対しては抑えるべき

3:国防上、韓国との友好関係に立ち戻らなければならないことは必然であり、ほかに選択肢はない

という三つは大事だと思います。とにかく人間関係と違って引っ越しで避けることもできませんし、隣国であることはやめられない。国防上、韓国が北朝鮮・ロシア・中国の防波堤の役割になっていることは、日本の大きな国益。この点も軍事が語りづらくなっている今の平和国家・日本だとピンと来ないかもしれない。でも、これは非常に大事なことなのでこれを放棄するような行為は慎まないといけない。感情論で決めることは、良かった結末って一度もないのだから。

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