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オウンドメディアHRogでオリジナルコンテンツ100本作った話

「HR業界の営業が何考えてるか全く分かりませんっ!怒」

と言い放ったのは僕のチームで働くメンバーのスズキでした。2018年にゴーリスト新卒3期として入社した彼女はHRog編集部に配属され、ボクと2人で「HRog」を担当しはじめて3ヶ月が過ぎようとしていたある夏の夜でした。

今回はタイトル通り「オウンドメディアHRogでオリジナルコンテンツ100本作った話」をゴーリストの日常とともにお楽しみください。

スズキのプロフィール
・東北出身の元落研女子
・背筋の悪さは天下一品
・話は「あれ、、、」という謎の口癖から始まる、どれやねん。
・ゴーリストで唯一ディスプレイとマウスを使わない人
・入社以降、HRog担当として、キュレーション業務、自社記事の企画、ライティングを行う
・予定だったのですが、守備範囲をディレクション・webマーケ全般に広げた期待の新卒1年目(ん?まだ1年目やってんな笑)
http://sales.goalist.co.jp/entry/2018/06/04/133510

なんでスズキがキレ気味にそんなことを言い出したのかをお伝えする前にHRogについてお話ししたいと思います。

HRogのゴールとは?

実はHRog、メディアでマネタイズしていないのです。そしてよく人事向けメディアと言われます。人事の読者の方もいないことはないのですが、実はユーザーの大半はHR業界の方(特に営業の方)なんです。

なぜそうしているのかと言うと、HRogではHR業界の営業の方に日々のHR業界関連のニュースや営業のハウツーなどを提供し、より生産性高く営業できるヒントを提供しています。

10億件の求人データをもつ「HRogリスト」もそのソリューションの1つであり、法人から収益を上げています。

HRogの運用を含めてHRog編集部ではwebマーケティングを包括しているので、KPIは「各プロダクトからの問い合わせ数」だったり、「HRogから各LPへの送客数」だったりします。

僕が編集長に就任した2017年10月時点ではHRog専任の人がおらず、アップしているコンテンツはキュレーション記事ばかりでした。せっかく月3万人がHRogに来てくれているにも関わらず、どんどん外のサイトに飛んでしまっていたのです。

なのでコンテンツを作り、サービスページへの送客数増加を計っていきました。言い換えると、HRogの読者であるHR業界の営業の方に「あなたたち、HRogリストのターゲットですよー!もっと売れるようになるよー!」というメッセージを伝えるためのにコンテンツが必要だったのです。(ただ自社のPRぽい記事ばっかりになってもメディアとして面白くなくなるので、HR業界に携わる人として知見を高めるコンテンツも作ってます)

話を戻すと、HRog編集部ではHR業界の営業マンに有益な情報を提供するために、彼らの悩みを理解しなくてはならないのです。もちろんHR業界の経験どころか営業もやったことないスズキはそんなこと知る由もありません。コンテンツ制作担当として配属されたものの、分からないことだらけでなかなか成果をあげられずにいました。

ただ、ゴーリストでは「ネガティブ即シェア」というバリューがあり、しっかりネガティブをシェアしてくれた点はGoodです(言い方の問題は置いといて苦笑)

たいがいのことは100本ノックで解決する?

そんな状況でHRog編集部に配属されたが企画が出ない出ない・・・と悩むスズキ。ボクの無茶ぶりで「自社記事企画100本ノック」に挑戦することに!(なんの根本解決にもなってねぇ。いま思うとヒドイ上司です笑)

でもね、、、「知識がない」とか「時間がない」とかできない理由並べてるだけなのも見えてたんですよね。「可愛い子には旅をさせよ」という親心のもと、強制的にケツ切って、記事企画100本を求めました。

で、僕のプレッシャーに耐えて実際に作ってきたのがコチラ!(一部公開っ!)

100本出した企画。ただやみくもに書くだけでは意味がありません。HRogの一番の読者だった(と自負している)ボクの目で見て、価値のあるものをチェック。すると、、、

GOが出たのは100本中83本

「いやいや、編集長甘すぎでしょ」「ホンマにチェックしたんかい」という声が聞こえてきそうですが、それはまぁ置いといて。

素直に驚きでした。わずか1週間でちゃんとやり切るスズキ。ここもゴーリストのバリューに掛けると「行動者であれ」を見事に体現してくれました。

その後、ボクにヒアリングしてペルソナの高橋くん(またどこかで紹介しますね)をしっかり作ったり、ユーザーインタビューを行ったり。1年を通して実際に100本以上もの記事を書き上げるのです・・・!

(HRogのなかでアイキャッチにカエルのふろぐんが登場する記事がオリジナルコンテンツ)

今では下手したらHR業界の営業の方よりもHR業界の営業に詳しいんじゃないかと疑いたくなるくらい知見をつけたスズキ(営業どころかテレアポもやったことないのに笑)。なんでも腹くくってやってみるって本当に大事ですね!

成果の8割は費やした時間の2割で生み出されている?

2018年1年間で世に送り出した100本のコンテンツをおおまかに分類しました。(自分でやったかのように書いてますが、もちろんスズキがやりました。100本ノック打って、自分で100本ノック受けるスタイル)

1.コンテンツマーケ記事(65%)
営業マンが売れるようになるためのヒントを提供する記事、HRogリストなどサービスページへの導線を持つ
2.求人レポート記事(10%)

求人データを集計し、求人数や平均給与などを分析する記事、HRogチャートなどサービスページへの導線を持つ
3.HRサービス記事(25%)
HRサービスを取り上げ、深掘ることでHR業界人としての知見を高める記事

そして、HRogのKPIでもある「HRogから各LPへの送客数」や「各プロダクトからの問い合わせ数」の観点で振り返りました。

(10,000PVを超える記事もチラホラ・・・)

成果である「各プロダクトからの問い合わせ数」に直接起因したコンテンツは10本でした。(サービスページに送客できた記事は60本)

成果の8割は費やした時間の2割で生み出されているとはよく言うものの、HRogでは成果の9割は作ったコンテンツの1割で生み出されているのでした。

さらに特に送客率の高かった4記事をキーワードで分析!(もちろんこれもスズキがやりました)

中心に近いところに「hrog」の文字が・・・!

やはりボクらの立ち位置から独自路線のするどいツッコミを期待されているということなのでしょう(なんか違う?)「HRogではHR業界の営業の方により生産性高く営業できるヒントを提供する」というゴールをより実現できるような独自路線コンテンツに注力していこうと思います。

サイトパワーの変化

2018年1月後半からコンテンツマーケをはじめ、約1年間PV数は昨対比200%前後です。キュレーション記事ばかりだったところから、サイト内を回遊できるオリジナルコンテンツを多く出したため、特にPV/UUの数値が大幅に伸びました。読者にさらなる興味をもってもらう仕組みとコンテンツ、大事ですねぇ。

HRogのサイトパワーが向上したことで、おかげさまで月70-80件前後のお問い合わせをいただけるようになりました。色々データをひっくり返してみましたが、サービスの問い合わせ数はサービスページではなく、HRogのセッション数と高い相関があることも分かりました(スズキ、統計学も使えるのね)

事業において強みであるメディアを強化することができたため、営業部の役割も「よりお客様の成果に近いところ」に変えることができました。(詳しくは次回)

メディアと事業って各々が機能を持って進んでいくと違うほうを向いてしまったりすることもありますが、HRogは事業とともに1歩1歩進んでいこうと思います。

そして、今年6周年を迎えるHRogはこの春リニューアルします【唐突】

(デザイン部の部長を巻き込んでmtgするスズキを見守るふろぐん)


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