物語の本筋を決めろ!

(第9話)

前職にも(一応)出版の挨拶をすませ、ようやく本格的な執筆作業に入る。山野さんから全体のスケジュールは届いていないが、今の時点ではあまり関係ない。まずは一行でも早く執筆することを優先しなくてはならない。以降のスケジュールはそれまでに連絡をくれたらいい。
こちらの希望は年内に出版と伝えてあるのだから、それに合わせたスケジューリングをきっと出してくれるだろう。

『はじめに』は本編を書き終えてから、初回校正をしたあとで『自分は(本当は)なにを伝えたかったのか?』を改めて考えようと思う。きっと、今と書き終わった後では考え方も違ってきているだろう。

執筆は出版構成を基に進行する。ますは、山野さんと打ち合わせた際のエピソード出しから話の繋がりを考慮して各章5話を選抜して執筆作業を始めた。

全体の登場人物を整理する。今回の物語の舞台となる自分が勤務していた会社は社員だけで100名、そして繁忙期にもなると60名近くの派遣社員が勤務する中小企業だ。その中で僕は22年11ヶ月の中で本社〜工場間だけでは本社内でも複数回転属をして最終的には管理職になっている。その期間に関わりを持った人たちは社員全員の半数以上はいるだろう。そのすべてを本著で登場させては登場人物の名前を追うことに気を取られて本著内の本来の伝えたいことがブレてしまう。本著はブランディング向上の要素もあるが、それ以上にビジネス書としての役割もあるのだ。
個人的なイメージは『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット著)だ。

登場人物を整理すると自ずとバラバラなエピソードもひとつの物語となる。
全体のエピソードを見て(この時代)誰との関わりが一番強いか?そこでどんな失敗や気づきなどがあったのかを各エピソードのタイトルを見ながら考える。この作業をしないでいきなり書き進めていくとひとつひとつのエピソードとしては完結するが1冊の本としての物語としては完結しない。
だが、この作業をしっかりしておけば、次のエピソードを意識しながら物語を書き進めることが出来るのです。


第1章の登場人物の整理から始めた。
主な登場人物から第1章以降にも関わる人をピックアップする。そして、各章でキーマンとなる人もピックアップする。可能な限り少ない人数で物語は進めて行きたい。
ビジネス書でありながら物語の一面を持つ本作、物語の関係上全員がいい人では、この物語の裏テーマ的な『下克上』の要素を際立たせるためには悪役的な人も必要になる。それは、エピソードによっては僕自身が悪役となる話もあるのですが...
エピソードをピックアップしていくとひとりの先輩社員がほぼすべての章に出てきていた。第1章でその先輩社員と出会いから第5章でその先輩が退職するまでのことがエピソード出しされていた。

この先輩社員との出会いから別れまでを物語も大筋にして各エピソードを寄せていこう!

僕は早速その先輩に電話をした。
「タエさん、ノゾエです。今度オレ本出すことになったんですよ!それでタエさんとの色々あったエピソード書こうと思ってるんで名前出るけど大丈夫っすか?」
このように大先輩に伝えた。
その先輩は喜んでくれて、こう言ってくれた。
「どうぞ、どうぞ、恥ずかしいけど、アンタなら会社辞めてもなんかやると思ってたわ。頑張って!」
どうでしょうか?同じ出版をすると言った話をしたのにこの対応の差は?

そのように言われたら...頑張るしかないよね!
報告を終えると全体のストーリーを考えた。すると全5章25話がひとつの線となってエピソードを繋がり始めたのだ、どのエピソードを載せるべきかの基準が出来ると話は早い全25話は決まった。
中にはどうしても、載せたいエピソードもあったが、今回は本筋から外れるエピソードは泣く泣く除外したものもあります。

例えば、
・頑張りと成果が必ずしも結びつくものではない。
 (副題:その残業は頑張りではなく自己満足だ!)
・管理職として守るべきは『部下の気持ちか?』『上司の指示か?』
・混乱した時ほど『ルール』は守らなければならない。
・自信がないなら管理職は降りるべき!
・想いを伝えるときは『感情的に(なりすぎては)いけない』
・異業種からの風を入れることによる変化への対応
・部下を守っているつもりが、逆にやる気を落としていないか?
・営業の基本は『話すこと?』『聞くこと?』

どうです?
どこかのビジネス書に書かれてそうなタイトルでしょ?
このようなエピソードも今回の本筋と照らし合わせると『ちょっと違うかな?』となってしまうのでした。

後日談ですが『飛躍する勤労』を発売した後に今回収録しきれなかった作品を別にまとめて電子書籍で配信しました。また機会があれば上記の話もどこかで発表したいと思っています。

野添猛臣 関連書籍(2018年1月~5月現在)


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nozoe.takeomi

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