SHOWROOMについて思うこと。

(少し批判的な内容を含みますことをご容赦ください。)

0. はじめに

とある配信者Aさんが、時間が取れないことを理由に配信をお休みすると発表した。

配信者Aさんがお休みされる前、配信を聴きに行くと、参加するイベントを探しながら、少し悩んでいた。要は、「イベントは視聴者さんに負担がかかるから」ということである。どういうことか?

1. SHOWROOMとは。(釈迦に説法ですみません。)

『仮想ライブ空間』をキャッチコピーとするSHOWROOMは、アイドルやタレントがライブ配信して視聴者とコミュニケーションを楽しむWebサイトとしてサービスを開始。。2014年9月13日からは、会員登録した全ての一般ユーザーが自由に配信可能となり、加えて、配信者の貢献度に応じてSHOWROOM全体の売上から金銭を分配する制度も導入された。(Wikipediaより)

このSHOWROOMにはギフティングと呼ばれるシステムがあり、無料ギフト有料ギフトが存在する。
SHOWROOMは他の配信サービスに比べ無料ギフトの配布が多いような気がする。1時間に500個の種および星が回収可能で、うまくやれば1日に12000個を得ることが可能。(しかしながら一度に持てるギフトの数は99x5個なので、うまくギフトを配信者に投げなければ500個得ることができない。)ここで、1Ptは1G相当。1Gは1円相当。(視聴者側にはわからないが、有料と無料のギフトは分けて計算されているかもしれない。)

(【補足】
有料ギフトと無料ギフトは配信者さんへの還元の有無の違いがあるそうです。 情報提供者様、ありがとうございました。)

この無料ギフトを得る方法はいくつかあるが、主に視聴ボーナスと呼ばれる、一つの配信を30秒間見ることで得られるボーナスと、ツイートボーナス(ツイボ)と呼ばれる、その部屋の紹介ツイートをするボタンを押すことで得られるボーナスである。それを様々な部屋を訪れてボーナスを得ることで、結果最大1時間で500個の星を集めることができる。これをSHOWROOMの視聴者は回収と呼んでいる。

SHOWROOMには他の配信サービスにはない、「イベント」と呼ばれるものがある。
このイベントには様々な特典があり、何かをプレゼントされるものもあれば、キャンペーンガールや歌手としてデビューなんてものもあるらしい。
SHOWROOMには公式枠アマチュア枠があり、公式枠はオーガナイザーとの契約で与えらえるアカウントのようだ。契約の条件としては、(オーガナイザーにもよるかもしれないが)1ヶ月に1度はこのイベントに参加することを課しているらしい。

2. SHOWROOMである配信者さんを応援して感じたこと。

最近私はある配信者Bさんの配信をよく拝見しており、先日もSHOWROOM内で開催されるイベントのために応援をした。
イベント開催中は、少しでも力になれれば、と無料ギフトを上記のような方法で回収し、さらに有料ギフトも追加で投げたりもした。ここで感じたことを述べたいと思う。

一言で言うと、応援している配信者さんの配信を観るだけで応援することが不十分と感じるのだ。よって、配信中にその配信を一度抜けて他の部屋に星の回収に走る。

イベントの応援をするために必要な無料ギフトを少しでも多く投げようと思った場合、その配信時間中にどれだけ他の部屋で回収ができるかということが鍵となる。(1時間の配信であれば、最大3時間分の星を投げることが可能)
複数デバイスで同じアカウントにログイン可能であるため、複数デバイスを用いることでご本人の配信を視聴しながら星の回収は可能ではあるが、果たしてそういう問題なのだろうか。スマホしか視聴するデバイスを持っていない人に、別のデバイスを買え、ということ? 私にはそれは応援の意味を履き違えているような気がしてならない。本来は配信者さんの配信を観て感銘を受け、そして配信を観ることで応援をしたい。テレビなんかはそうなんだと思う。でも、SHOWROOMでは配信を観ることが目的なのか、それともイベントの応援が目的なのかわからなくなる

確かに、SHOWROOMの運営側からしたら、少しでも多くの視聴者に別の部屋の存在を知ってもらう機会を与える一つの手段として、このような回収システムがあるのかもしれない。実際に回収中に見つけた配信を後々観に行ったりもしたことはある。 しかし、自分の観たい配信を観ることを犠牲にしてまで回収させるというのはやりすぎの感がある。

また、少しでも多くのギフトを送るためには、配信時間の1時間程度前に(捨て星)という名の下準備が必要になる。そこまで。。。と思うかもしれないが、イベントで少しでも応援する配信者を上位に上げるためには、視聴者側のこういう努力の積み重ねが非常に重要になるのだ。言い換えると、視聴者側の生活リズムを配信時間に合わせる必要が出てくる。

この2点において、配信者Aさんは「視聴者さんに負担がかかる」とおっしゃってるのではないだろうか。そして、疑問を持ち始めたのかもしれない。

配信者Aさんも公式枠の方である。つまり、イベントへの参加を課されている立場、ということになる。

SHOWROOMのような配信サービスは、例えば音楽関係者の方であれば、ファンの前に立つ機会が少ない場合の代替手段としては、使い方によっては有効であることは間違いない。ファンとの交流が深まるだけでなく、知らない方でも配信を通してその配信者の存在を知り、新たなファンになって行くケースもある。実際にそういう光景を目の当たりにしてきた。

しかしながら、ではその新たなファンの方々に上記のような負担を追わせるのか。イベントで上位を狙うために。
そのイベントを通して配信者とファンとの一体感が生まれれば良いが、逆に配信者Aさんのようにファンにかかる負担を気にされるような自体にもなりかねないのだ。

当然のことながら、配信者の方々の誰しもが視聴者に強制なんてさせていない。少しの数の星であってもギフトという形で応援してくれた視聴者の方々には感謝の言葉でお返しするし、回収などで無理しないように注意を促してもいる。もちろん、視聴者側にギフトを送るかどうかを決める権利があるわけで、自己責任のもとで皆行動しているのは間違いない。しかしながら、そんな中でも上記のような一体感に乗り遅れることを懸念して行動に移す方もいらっしゃることであろう。そういう不安な気持ちになることは十分あり得る話なのだ。

3. 配信者の方々に伝えたい思い

私は、配信者Aさんの配信はとても楽しくて大好きだった。(自分で勝手に話しかけてただけなので、周りの視聴者の方々にはご迷惑をおかけしていたと思うが。。。) 今はただただその配信が観られなくて残念でならない。

上記でも述べたが、SHOWROOMも上手く使えば次のステップに進むための有効な手段となることは間違いないと思う。

しかし、手段と目的を取り違えてはいけない
SHOWROOMで配信することで何を実現しようとしているのか。
イベントに参加することで、どういう結果を得ようとしているのか。そして、それをどのように次に繋げたいのか。
この点は非常に重要であると考える。

上記のような回収システムも、当初からSHOWROOM運営側が想定していた状況ではないのかもしれない。
本当にこれから世に出て行こうとする配信者への夢の実現のために、そのツールの提供として色々苦労されてきたんだと思う。
その結果、運営側の意図に反して、例えば回収システムを使った視聴者の応援の動きのような状況が生まれているのかもしれない。

最近、次のnoteの記事を拝見した。

CHIPをクローズします。(小澤昴大様の記事)

ファンクラブ作成アプリCHIPのクローズに関する記事である。

クローズに至る理由として、2つ目に「『あらゆる人が夢に向かって挑戦できる』サービスではなく、どちらかというと『人気のあるひとが簡単に自分のコミュニティを作る』ためのサービスになってしまいました。」とある。これは非常に大きな課題だと感じ、共感を覚えた。

今の世の中、インターネットという手段を得ることで、それまでのラジオやテレビのような大多数が一方向のサービスではなく、誰でも気軽に情報を提供できる双方向のサービス簡単に立ち上げることが可能となった。それを上手く使うことで、「あらゆる人が夢に向かって挑戦できる」サービスに成長できる可能性を秘めているかもしれないが、結局使う側の使い方によってそれが「人気のある人が簡単に自分のコミュニティを作る」ためのサービスになりやすい状況を生み出してしまったのではなかろうか。ここは紙一重で、情報を与える側の人が、与えた相手から別の情報を得ることも簡単にできるということは、相手から情報を得ること自体が目的になってしまいがちだから、ということに繋がるのかもしれない。そう考えると、テレビの時代では考えにくい、インターネットという手段によって生まれた状況なんだと思う。

実は、私は以前からSHOWROOMでも『人気のあるひとが簡単に自分のコミュニティを作る』という点で同じような空気を感じていた。なので、この記事を読んだ時に、そのクローズとした決断はかなり思い切ったことをされたと感じたのと同時に素晴らしい判断だったのではないかとも思ったわけである。

我々エンジニアも、今やっている内容について資料化する際、とにかく目的を常に意識することが求められる。そうしないと、目的がすぐにブレてしまう手段が目的になりがちになる)からだ。一度ブレてしまうと、後になればなるほど修正はとても困難になって行く。そして、このように修正が効かずにクローズするしかなくなるような自体になりがちだ。そうならないためにも、早い段階で修正ができるよう、目的を常に意識することが非常に重要になるのである。

これからもSHOWROOMを活用される配信者の方々には、これらのツールを使用する目的を常に意識して、その結果しっかり自分の夢を掴んで欲しいと切に願うものだ。



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たける

元々はCAE専任者。現職でもCAEを取り入れることを夢見て活動しています。
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