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イラストレーターがアップリケのメーカーになるまでのこと ⑩

こんにちは。

イラストレーターのトヨクラです。

色々と今までのことを取り留めもなく書いてきましたが、今回でこのタイトルのお話は最終回です。
今のRe:VERSE PRODUCTSのことを少し書いて終わりにしようと思います。

現在、Re:VERSE PRODUCSTはアップリケを中心としたフェルトのブランドとしてそれにまつわるバッグや、お着替え袋などを一緒に展開するブランドになってきています

商品のお取り扱い店舗も40店舗ほどになり、アップリケも最初12種類だったものが今月には40種類を超えます。

また、入園入学シーズンには北は北海道、南は九州までの百貨店やセレクトショップ20箇所以上でフェアを開催していただいております。

フェアの準備をしていただいている小売店のバイヤーさん、販売員さんには毎回とても感謝しております。
販売員さんの丁寧な説明のおかげで、多くの方の元にアップリケが旅立っています。

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阪急うめだ本店

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K-ITOYA

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高島屋新宿店

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枚方蔦屋書店

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岩田屋本店

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Hakka Ribbon&kids六本木ヒルズ店


一見外からみると活動が順調そうに見えますが、実は結構苦労や失敗の繰り返しです。

売り上げが思うようにならなかったり、取引先との商談がうまくいかなかったりなど、裏ではもがいております。

お客様の「強くアイロンを当てたら、フェルトのパーツの間に隙間ができました」、「洗濯したら猫の首輪部分だけ取れてなくなりました」などのクレームも過去にはありました。

こうしたご意見はとても貴重で、その度に、アイロンの当て方を書いたお手紙と一緒に代替品を送ったり、猫の首の細かいパーツのフェルトの素材を変更したりしながら1件1件対応させていただきます。
売って終わりではなくて、作ったからにはお客さんが使い終わるまで伴走したいと思っています。


4年前、失敗してもいいからプロダクトに挑戦しよう。今しなかったら後悔すると思い活動をはじめましたが、現在も失敗だらけです。ただ、失敗をしてもすぐに受け入れてどう対策をしようか、どう改善しようかを考えるので、ああ失敗したなあと落ち込む時間はありません。

そういう意味で小さな失敗は多いけど、トータルでは失敗ではなく発展途上だとプラス思考で捉えて頑張っています。


今後ブランドとしては大きくいろんな商品に展開していったほうがいいのか、アップリケを中心に自分のデザインをベースにニッチなところを深く掘っていくべきなのか悩むべきところです。

ただどちらに行くとしても、自分が10年後も良いと思える商品を作って行くことだけは守りたいです。


クレパスやフエキのり、白山陶器の醤油差しなどロングライフのデザインを目指すわけではないですが、シンプルで時代に流されないしっかりと地に足がついた商品を作っていれば、おのずとロングライフになるのではと思っています。

マイナーチェンジは必ず必要ですが、時代に流されないものづくりをしていきたいです。


大手メーカーは毎年売り上げを前年よりアップしないといけないので、新商品をどんどん出します。
そして商品サイクルの波で、1年前に出た商品は1年後にはもう買えないなど、とても早いスピードで商品が消費されていきます。

Re:VERSE PRODUCTSはそのスタンスでは勝負できません。一度作ったものはずっと売り続けたいのです。子供のときにつけてたアップリケを、今度はその子がお母さんになって自分の子供につけてあげる。

そんなことがあれば素敵だなと思います。

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丁寧にこれからもしっかりとものづくりすること。

あとは誠実でいること。

それをモットーにこれからもものづくりをしていこうと思います。


最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございます。

一般メーカーさんからしたら間違っていることも多々あったかもしれませんが、これからもっと勉強しますので、そこはお許しを。

これから、ものづくりを始めてみようと思う方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。


Re:VERSE 代表 トヨクラタケル