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サイコロ切符DE出雲旅!(その3)

気合の早起き!7時少し前にはなみじさんに挨拶して、宿近くのバス停に向かう。このバスを逃すと1時間半以上はバスが来ないので、出雲で観光する時間を考えるとこれに乗るのは必須だった。
少しずつ高校生が集まってくる。案外バスも混んでいて、二人席は空いていないな…と思ったら、女子高生がサッと席を移動してくれて二人席を空けてくれた。ありがとうと、会釈して座らせてもらう。実はバス停で、後から来た男子高生が僕らの順番をサラッと抜かして先に乗り込んで、最後の二人席にドッカリ座り、オイ!と思ったところだったので、心が救われた思いだった。

やはり渋滞で少し時間がかかり、松江市内へ。フリー切符が使えるので、一畑電鉄で出雲市へ向かう。
温泉街の真ん中の松江しんじ湖温泉駅は、駅前に足湯まである。少し時間に余裕があるので、せっかくだからと身体をあっためて電車に乗り込む。

やはり乗るなら一畑電鉄の看板列車?と思い、急行をチョイスした。昔は東急で走っていたらしい車両。奥に見えるのは新型車両らしい。
あんまりスピードは出していないはずだけど、バタバタ揺れるからそれなりに迫力満点。あ、だからバタ電と呼ばれるのかな?(実際は一畑=イチバタと読むのでそこからとってます)
宍道湖を眺めたり、スイッチバックがあったりと、沿線風景も変化に富んでいて面白い。

終点・電鉄出雲に到着。反対側に泊まっていた京王電鉄から来た車両は、車内が木目調のオシャレな感じで、湖側を向いて乗れる構造になっていて面白そう。
様々な車両を乗り比べて一日楽しめる路線だなと思った。

ここからはレンタカーで夕方まで出雲めぐりを楽しむ。
フリー切符でバスにも乗れるのだが、行ってみたいと思っていた日御碕に行くバスがあまりにも本数が少ないので、それならばとレンタカーを借りることにしたのだ。

まずは出雲大社近くの、道の駅にクルマを停めて、辺りを散策する。

旧国鉄大社駅。昔はここに、東京や大阪からの直通寝台特急が発着していたりもしたが、もう今は路線が廃止され、駅舎が残るのみ。ただ、その建築が豪勢に創られていることもあって、重要文化財として保存されているのだ。ただ、訪問時は工事中で、駅舎自体を見ることは出来ず残念。
それでも、長いプラットホームに当時の賑わいを感じることができた。
えみポンはSLによじ登って遊んでいた。

その旧大社駅の近くに、美味そうな蕎麦屋さんを発見!実は、昨日海鮮にありつけなかったこともあり、今日の昼は寿司でも食べようか!と見当をつけていたのだが、目の前に美味しそうなものをぶら下げられたら計画変更もまた旅の醍醐味。するすると引き寄せられるように入った。

昔の列車のサボ(行先表示)
国鉄が走っていたころは参拝客でこの店も賑わったんだろうな…と、閑散とした店を見ていたら、心配することはない。次々と地元客が入ってきて、食べ終わるころには満席に近い状態に。蕎麦もしっかりしたお味でとても美味しく、大満足して店をあとにした。多少不便になっても、質が良い店は地元の人に支えられて続いて行くんだな…と実感した。

腹も満たされ、お次は一畑電鉄の出雲大社前駅へ。国鉄大社線に比べ、こちらの方が出雲大社へ行くには近く、アクセス面で軍配が上がったのだろう。ここに来たのにも、当然目的がある。

デハ二50形。現存する最古級の木造車体の電車だ。
雲州平田駅にも同じ車両があり、そちらは運転体験会で動く姿も見ることができる模様。
もう保安上の理由で本線を営業運転することは出来ないそうだが、今も観光客やテッチャンの目を楽しませてくれている。

少し時間も心配になってきたので、早足で出雲大社へ向かう。参道の出店が気にならなくはないが、先ほど腹は満たされているので誘惑にも打ち勝ちやすい。


2年ぶりの出雲大社参拝、こんなに早く再訪することになるとは思わなかった。これもご縁かな?参拝していると香ばしい匂いが…あれ?豆がめっちゃ撒かれている。そういえば今日は節分。全く意識していなかったが、その節目に参拝することができたのだ。
折角なので我らも豆を撒いてみることにする。豆を撒いて、お参りするまでの間、不思議なことに周りに他の参拝客がゼロ…
僕らがお参りする前後はそれなりに人が居たので、なんとも不思議な瞬間だった。

クルマに戻り、日御碕へと海岸線を走る。
今日は一日中快晴で、絶好の観光日和だ。

日御碕神社に到着。参拝しようとすると、中でなにかお祓い?時なことをやっているので、暫し静かに待機してからお参りする。

海岸線の散策路をぶらぶらと。経島にはウミネコの大群が居て、ニャアニャアと騒がしい鳴き声をあげている。
経島は、このあたりの独特の岩が重なっているような地形が、お経の本のような蛇腹折に見えることから、経島(ふみしま)と名付けたのだとか。


神社から10分ほど歩くと、日御碕先端に辿り着く。
灯台があって登れるようなのだが、今日は休館日だったため登れず。

下から見上げるだけでも迫力満点だ!
登れなくて残念だった思いと、高いところが好きではないのでちょっと安心した思いが交錯する。

帰り道には温泉に入ってサッパリと、やはり旅は温泉だね。
出雲市駅までの途中、持ち帰りで寿司をGET。事前予約しようと電話したが、恵方巻のため2件連続で断られ、ようやく予約出来た寿司屋だった。

帰りのやくも!今度は少し長い6両編成。自由席に乗り込むと、僕らの乗った車両には殆ど乗ってこず、出雲市駅を発車時には両手で数えられるぐらいの人数。しかし車内放送では、指定席は満席です!と繰り返しの放送。確かにチラ見したらそれなりに乗っている。空いている席も途中の駅から乗ってくるだろう。

実は帰り道、確信犯的に?指定席を早めの列車で確保した上で、乗り遅れることにした。今回、サイコロ切符のルール上、指定の列車より早く乗るのはNG(切符自体が無効)だが、乗り遅れ時に後の列車に乗るのは許されている。
1週間前にネットで予約した時、観光に丁度いい時間のやくもは殆どの列車が満席。この日、早めの列車の指定席でさえ、通路を挟んで離れた席を取るのが精いっぱいだった。
そこで、少し早めに駅へ行けば座れないことはないだろうと読んで、あえて後続列車の自由席利用にした。

宍道湖を眺めながら、ゆっくりと早めの夕食を食べ、夜の伯備線は酔わないように気をつけつつ、日記を書いたりちょっと寝たり。結局最後まで自由席は混雑することはなく、快適に利用できた。

岡山からは、ゆっくりとこだま号で大阪へ向かう。
これも自由席になるのだが、レールスター車であり、自由席が1~3号車の他に7,8号車もあるのに気づき、8号車へ向かうと、読み通り、指定席と同等の座席である、2列×2列シートで快適に帰ることができた。

大阪では、今里のホステル・奈(からなし)に宿泊。お友達が運営しているゲストハウスだ。翌日はノンビリダラダラして、オーナーやそのお友達とお昼ご飯を一緒に食べ、コリアンタウンを練り歩いてさらに食べ歩き。
〆は近鉄特急ひのとりで帰った。

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