見出し画像

真夏の太鼓日記!(その3)

予定通り?遅れて奈良市新大宮のホテル・葉風待夢に到着。
みんなはすでに到着。孝夫くんのご両親・畑中ご夫妻も迎えてくれて、さっそくお土産を手渡してくれる。
ご両親が、このホテルおよび、中華料理店グループを経営しており、今夜はご招待いただいた上に、夜ご飯もご馳走になる。
ちょっと部屋で休憩してから、今回の一つの目的がこれから始まる。
全員で孝夫くんのお墓参りに行くのだ。
車で30分ほど移動。住宅街の中を通り抜けて、薬師寺の奥院にあたるところに到着。

日中はうだるような暑さだったが、丁度雲が少しでてきて、心地よい風が吹いている。広々とした霊園。一区画が通常のお墓の6倍ぐらいの広さがあり、特別な雰囲気がある。
生きていれば僕より数歳上ぐらいの、まだまだこれからという若さ。
しかし彼の太鼓への情熱が、彼が亡くなった今でもフランスで受け継がれて、学校の閉鎖という危機も乗り越えて、開花していることは凄いことだと思う。
後で、彼の若いころの太鼓を叩く姿や、縁が結成された当初の様子を纏めた動画を見せてくれるようだ。

ホテルに戻り、夜ご飯。中華料理と聞いていたのでどんな感じかな?と思っていたら、豪華な内装にビックリ!
一品ずつ出てくる料理はどれも美味。日頃食べるような、そこらの街中華で食べる味とは一味違う。(当然か)
そして、途中から動画の上映が始まる。
孝夫君の演奏、そして結成当初の縁の演奏の様子に、円さんや江美子さんは大興奮!今も活躍するメンバーの様子が見ることができたようだ。
円さんの若かりし頃の姿も。顔は変わっていないけどちょっとスラっとしている!
明日はいよいよ本番。食事会が終わったら、みんなそれぞれの部屋で早めに休んだ模様だ。

【奈良をプチ観光】
少し早めに目が覚めてしまった。エミポンも同様なので、少し近隣を散歩することに。
近鉄の新大宮駅がすぐ近くで、エミポンの高校時代、よくこの辺りで同級生と遊んだという思い出を聞く。
川沿いを歩き、JRの踏切までたどり着いたところでだいぶ気温も上がってきて暑くなりそうだったので、とっとと引き返す。


中華粥や、点心の朝食。いつもは朝ご飯を抜いている僕だが、旅先では例外。美味しくいただく。あまり食欲がないというメンバーの分も頂き、なんかパンがたくさん集まってきた。

神戸へ出発する前、畑中ご夫妻がぜひ少しだけでも奈良をご案内したいということで、東大寺を見学する。
ご夫妻の車について東大寺へと向かう。公園の手前でヒョイと住宅街の方に曲がっていくのでもしや?と思ったら、そのまま奈良公園の敷地内に入っていく。なんと畑中ご夫妻のご威光で、東大寺のすぐ横に止めさせてもらえる!VIP待遇だ。

トイレの近くにもシカがたむろしており、日陰でノンビリしている穏やかそうなシカとしばし戯れる。この近くに鹿せんべい屋さんはなかったので、残念ながらせんべいやりは出来ない。みんなは興奮しているが、エミポンはそんなに鹿には興味なさそうなのは流石奈良県民。というか、高校時代はこの公園内が通学路だったらしい。

久しぶりの東大寺、流石に観光客でにぎわっている。ベタな観光地というのもたまにはいいものだ。
大仏殿の中に入り、なんと通常の観覧エリアから一段高いところへと案内される。本来なら軽装は禁止されている立札があったが、僕も含め、半数ぐらいはみんなラフな格好。
撮影は禁止という注意だけ聞き、ちょっとドキドキしながら階段を上る。

少し上がるだけでも、また大仏の迫力がさらに増すような気がする。普通に観光で入るだけでは絶対に立ち入ることが出来ない場所だ。よく見ると、蓮の花びらのところにさまざまな模様が描かれている。極楽浄土の様子を描いているのだとか、これは下からでは全く見ることはできない。畑中さんが大仏殿の歴史を解説してくれるのを聞きながら一周した。

希望者は大仏の鼻の穴くぐりにチャレンジ!僕もダメ元でトライしてみることにした。確か20台前半ぐらいに来た時には潜れたはず…と思ったがどうしても肩がつかえて前に進めない…敢え無く断念した。


さらに二月堂へ。これも普通なら歩いての移動になるが、贅沢に園内を車でゆっくりと移動。シカさんたちが闊歩している横を通り過ぎる。
松明を持って階段を駆け上がる、お水取りの様子などを解説してもらう。
登ったところからの景色はなかなか絶景。東大寺、奈良公園、そして奈良市街地から生駒山地まで見渡すことが出来る。

ここで畑中ご夫妻とはいったん別れる。もちろん、午後からの神戸での演奏を聴きに来てくれる。

12時には現地にということだったので、急いで移動開始。
阪神高速を飛ばして、一気に神戸へ。
途中、円さんのハイエースとのデットヒート。フランス仕込みの運転なのか、高速ではなかなかかっ飛ばすので、こちらも負けじと安全運転でかっ飛ばす。
途中、少し混雑しているところもあったが、なんとか時間通りに目的地に到着できそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?