マンハント

高倉健主演『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイク。
大阪
大手製薬会社の顧問弁護士を務めていたドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は、無実の罪を着せられ殺人犯として追われる身になってしまう。
大阪府警の敏腕刑事 矢村(福山雅治)はドゥ・チウを追うことになるも、完璧過ぎる状況証拠に違和感を覚えていた。
度重なる第三者の介入を前に裏で糸を引いている者がいることを悟り、追う者と追われる者であった二人は共に事件の真相へと迫っていくのだが…。
国籍も立場も職業も異なる男達の衝突・共闘を通し、正しき行いが人の心を引き寄せ合うことを描いた作品だ。

ド頭から不安を感じていた
本来流暢に日本語を話すべきシーンにおいて、カタコトの日本語
英語や中国語は本人に喋らせておきながら、日本語に関しては違和感MAXの吹替
アクションシーンは見応えたっぷりだが、ストーリー展開に関しては表面ばかりで中身が無い
中国から見た日本はこんな感じなのだろうか
だとしたら悲し過ぎる

まるで銃社会かと見紛う無法地帯・日本
人の目など気にせず、ド派手に活動する暗殺者
その場にそぐわぬ台詞や薄っぺらい人物描写
単独行動ばかりで、組織というより個人事務所のような大阪府警
ジェームズ・ボンド並に何でもこなす弁護士と刑事
アクションシーンのド派手さばかりで、登場人物達の人となりがこれっぽっちも見えてこない。

出会い方が最悪であった男女が恋に落ちるとか
敵対するライバル同士が手を組むとか
本来相反する性質を持つ二人が力を合わせたり通じ合うから意味が生まれる
だけど、二人には明確な差異も感じられない
お飾り程度のバックボーンしか描かれないため、根っこの部分で同じ正義の心を宿しているとか、共に修羅場を切り抜けていくことで絆が芽生えるだとか、そういったモノも感じられない
描こうとしていたのかもしれないが、成立しちゃいなかった

場所は間違いなく日本だけど、起きている現象は日本では起こり得ないことばかり
もしかしたらぼくらの知らぬ裏社会では起こり得るのかもしれないが、そう信じさせてくれるだけの積み重ねも描かれない
終盤の展開含め、舞台がアメリカなどであればもう少し成立していたような気もする
大阪でありながら関西弁もほんの僅かしか耳にできぬあの世界は、一種のパラレルワールドだったのかもしれない。

ぼくら日本人にとって、福山雅治が最高にカッコいいのは周知の事実
そんな彼の表面的なカッコよさばかり見せられても今更響かない
「あぁ、やっぱりカッコいいなぁ」位にしか思えない
矢村という男の人間性や葛藤を通して、福山雅治の魅力をもっともっと感じさせて欲しかった
彼に宿る正義・執念・ストイックさの背景にあるモノをしっかりと描いていて欲しかった
ドゥ・チウだって同様
彼に宿る正義・後悔・折れない心の背景にあるモノをしっかりと描いていて欲しかった

どれだけスゴいアクションシーンを描いても、人間性を欠いていたんじゃ宝の持ち腐れ
どんなジャンルの作品であっても、人の心が、あなたやぼくと同じ人間だと信じられる葛藤が宿っていてこそ成立するもの。

エンドロール後に福山雅治と監督の対談映像が流れるのだが、せめて本編前にやって欲しい
中味の薄っぺらさを自覚しているからこその付け足しにしか思えない
本編にガッカリしてしまっている状態で見せられても何一つ響かない
アクションシーンや撮影の裏話位しか話すことを許されない福山さんに同情さえしてしまう

徹底的にリアリティを付加することで、大きく跳ね上がる作品だったと思います。

青春★
恋 ★
エロ★
サスペンス★★★
ファンタジー★
総合評価:C

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マ行

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