アウトプットのコツは人との対話にあり!

私は会計事務所に10年勤めていて、他の業界に転職しました。そこで感じたのは成長したい意欲が強いことです。そのためには成長するとはやりたいことを実行することと考えます。ということで、税理士資格は取得していなかったので、企業が自分で会計ソフトへ入力するサポートをする事業を副業で行うことにしました。それがアウトプットの始まりです。

アウトプットの入り口は自分のホームページの作成です。具体的には会計事務所時代で企業が自分で会計ソフトへ入力する重要性を認識していたので、そのときの思いをぶつけました。会計ソフトへの入力を会計事務所が代行すると、複数ある会計処理方法を選択すべき企業が蚊帳の外に置かれる現状を最初にアウトプットします。次に会計の基本である複式簿記の原理を解説します。細かい内容よりも本質的な理解を促すことに力を注ぎました。結果、複式簿記に対する理解は深まります。それによって、その持論はより強固なものになって、少しお利口になった気分に酔いました。

ところが、ホームページだけでは企業から相手にされませんでした。それでは、メルマガでホームページに誘導しようとまぐまぐを発行します。種類は3種類です。

① 社長向けの財務分析をテーマにした内容

ストーリーは社長が分かりやすい順から説明する内容でした。最後には難しい内容を説明する予定でした。

② 経理担当者向けの会計をテーマにした内容

経理担当者が日ごろ悩んでいるのは、使ったお金が何の勘定科目(名目)に当てはまるかです。そこで、勘定科目の解説を中心に行いました。

③ 人事担当者向けのマネジメントをテーマにした内容

会計事務所の経験上、社長はヒトの問題がいちばん関心あったので、軍事学を応用した人事論を展開しました。

いずれのメルマガでは教科書に載っていない内容を書くことに力を入れました。確かにアウトプットのよって知識を身について、成長したと実感します。しかし、客は誰もいないので、ホームページ作成とメルマガを途中で中断しました。張り合いがなく、やりたいことと感じなくなったからです。

最初で挫折しても成長するためにやりたいことをしようとする意思は代わりませんでした。そこでまったく別のアウトプットをすることにします。ある団体のワークショップで7歳までに興味があったことをリストアップして、隣の人とシェアをしました。私の出た内容は当時のファミコンのドラゴンクエストです。学校に通う前、早朝6時に起きてモンスターを倒して主人公の経験値を上げるほど熱心にやっていました。もちろん、親には呆れられましたけど。その話を聞いた隣の人は「人の成長」が本当にやりたいのではと指摘されました。そこで手ごろなコーチングを勉強することにしました。

コーチングとはクライアントの悩みを解決する仕事です。解決=人の成長と考え、やる気は倍増しました。メカニズムは質問により目標設定をクライアントの右脳でアウトプットさせて、解決方法を自分で引き出す手法です。そのためにコーチングの授業だけは消化不良になるので、受講生同士が相互でコーチングの練習に参加しました。交代でコーチ役とクライアント役に分かれますが、私がコーチを受けて必ずでるキーワードは「相手の本音を引き出したときが嬉しい」です。しかも練習を積み重ねてアウトプットするごとに、その意識は強くなっていきました。しかし、クライアントがお金を負担してコーチを雇うのは悩みを解決するためです。決して、本音を話すのが目的なのではありません。そこで気づきました。「相手の本音」というキーワードを自然とアウトプットするのは、自分本位だったのです。残念ながらコーチングには向いていないと思いました。

私利私欲の塊だと思ったので、軌道修正の必要性を感じるようになります。そもそも人間関係が途中で壊れることの連続だったことと重なって、毎週1回カウンセリングを受けることにしました。カウンセリングとは過去の出来事について自分の考え方を整理することです。目標設定という未来にフォーカスするコーチングとは対立概念になります。カウンセリングを受けて半年以上が経過しますが、次々と汚染された心が明らかになります。主に次のとおりです。

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