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入院中にやることいえば…


寝たらリセットされてしまうような僕の脳ミソ。
覚えておくことが本当に苦手だ。
忘れるだけならいいが、昨日や一昨日が記憶が混ざることが多い。
だから何がなんだか分かんなくなる事もある。

いい天気だ。
普通ならお出かけ日和で嬉しくなるんだろうが、入院してたら嫌悪感しか出てこない。
あぁ、誰かと少なくとも会話がしたいなぁ。
知り合いじゃなくて友達になってくれないなぁ。
夜中に居室で一緒にオセロとかしたいってすごく思う。

こういうときに考えるのは『新しい友達つくろ!』ってことである。
でも結局、勇気がなくて話しかけられずに終わるっていう。
我ながら、いい思考回路を持ってて本当話すことが好きなんだなぁと思う。

あ、そうだ!
朝食前に感じた事がひとつあって、こういうモノ寂しいときには『記憶と繋ぐ』を読もうと思った。
下坂夫婦の温かさが滲み出てくる。
僕みたいに認知能力が低下してしまった人にオススメの一冊。
まだギリギリ本を途中から読める。
何となくの雰囲気は本を少し読み直せば伝わってくる。
そこでアウトなものは読み進められないし、いいものは読む。
かなり自分にありのままというか、純粋になって今まで読まなかった本まで読み進められるようになった。
だからこその新しい発見が多い気がする。

記憶障害のおかげで一度読み終わった本でもまた楽しめる!
短所だけじゃなくて、長所を見つけていかないと。
どんどん暗い気持ちになっちゃって大変なことになっちゃうからね。
それを治すためのリハビリ期間だ。

ちょっと自分の症状の話が出たので、何で入院しているなど、よく分かんないと思いますので軽く経緯と症状についてとか話そうと思います。
僕は自殺未遂で、マンションの5階から飛び降りました。
一命は助かったものの、後遺症として認知能力の低下と右半分の麻痺(大きくないですが)とか、その他の諸々が残りました。
後遺症の病名は『びまん性軸索損傷』というらしい。
もう今思ったら止めとくべきだったし、周りの人達に迷惑をかけたなぁと本当に後悔。

幸いなことに命だけは助かりました。 
第二の窪塚洋介を目指して頑張っていきたいと思います。
『生きてるだけでボロ儲け』とはよく言ったものです。
本当に全くその通りだと思います。

リュックの中に入ってたいつも持ち歩いてた文フリで買った積読本があるのはとても大きい。
文字数など、どれくらいのボリュームで、どんなもんの読み応えがあるのかなど参考になるものが多い。
とある事についてググるのも大事だけど、やっぱり本物に勝るものはないと思った。
いつ読もうかと、ひとつ楽しみもできる。
手を伸ばせば、すぐに読めるが、今やっちゃっていいものか、というところは迷いどころ。

入院中というと本を読むことしかない。
なにせ、本というのはその著者さんの思考を知れるし、人間性がとても出るから、面白い。
そして自分自身に取り込んでいくこともできる。
何も無くても入院中でも、本の楽しさというのは、読むことの楽しみ変わらないな。
本当に後遺症とかで読めなくならないでよかったと切実に思う。

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